2018年プレスリリース

　全日本F3選手権の第6大会(第13戦、第14戦)が9月8日(土)と9日(日)の両日、岡山県の岡山国際サーキットで開催されました。
　全8大会、19戦で行われる今季の全日本F3。ここまで1戦が中止となったため11戦が終わっていますが、このうち9戦をTDP（トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム）ドライバーの坪井 翔（カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S）が制する圧倒的な強さを見せており、ランキング首位につけています。これを2勝、2位8回という成績で追うのが同じくTDPドライバーでチームメイトの宮田 莉朋（カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S）。前大会11戦を終えた時点で2人のポイント差は42点となっており、残り8戦でこの争いがどうなるのか、終盤戦へ向けて注目の集まる大会となりました。

　この週末、前線の停滞により西日本は全体的に雨模様。8日（土）午前9時から30分間で行われた予選は、直前に強くなった雨により、ヘビーウェットコンディションで開始されました。
　難しいコンディションの中、前半は各車じりじりとタイムを更新しあう展開となりましたが、坪井は常にトップを争う位置につけ、最終的に第13戦のグリッドを決定するベストタイム、第14戦グリッドを決めるセカンドベストタイム共にトップタイムをマーク。今大会の2戦、そして予選が実施されたレースでは5戦連続、今季12回目のポールポジション獲得となりました。
　宮田はウェットコンディションで苦戦しなかなかタイムを伸ばせず、第13戦は5番手、第14戦は3番手グリッドからスタートすることとなりました。

　第13戦決勝（18周）は、コースインする頃まで止んでいたものの、その後落ちてきた雨がスタート直前にやや強くなり、雨の中で午後2時10分にスタート。ポールポジションの坪井は、好ダッシュを決めた後続を押さえ込みトップをキープ。後続勢は激しい水煙の中で坪井を追う形となりましたが、2位の車両が次々にコースアウト。坪井は一時は2位に10秒以上の大差をつけての独走となりました。
　坪井は11周目、黄旗追い越し禁止区間で遅い周回遅れに引っかかり、6秒ほどの大きなタイムロスを喫することとなりましたが、それでも後続には5秒もの差をつけたままトップチェッカー。ファステストラップもマークし、最大得点獲得で今季10勝目を挙げました。
　宮田はスタートでややポジションを落とし、6位で周回を重ねる形に。その後、上位車両のコースオフにより5位でチェッカー。ランキング2位の宮田が5位に終わったことで、首位坪井との差は更に開くこととなりました。

　9日（日）も朝からサーキットは雨が降り続き、レースは当初予定されていた25周から18周に短縮されて行われることに。午前10時15分、セーフティカーに先導され、第14戦決勝レースがスタートしました。
　ヘビーウェットコンディションの中、3周を終えたところでセーフティカーが退出し、本格戦開始。ポールポジションの坪井は一気に後続を2秒引き離すと、高く水煙を巻き上げながら、周回毎にその差を広げていきました。
　坪井はファステストラップもマーク。15周目には2位との差は約7秒に。15周終了時点で、更に強くなった雨のために、再びセーフティカーが導入され、そのまま、セーフティカーに先導された状態でチェッカー。坪井が前々大会からの6連勝で今季11勝目を挙げました。
　宮田は3番手スタートからポジションをキープ。序盤にやや開いた前車との差を後半戦にじりじり縮めていきましたが、追いつくまでには至らず、3位でチェッカー。今季11回目の表彰台を獲得しました。

　なお、7月の第4大会岡山で悪天候のために中止となった第9戦が、代替戦としてこの日の夕方に3レース目として行われる予定になっていましたが、天候とスケジュールの都合により中止となりました。