2019年プレスリリース

全日本F3 2019年 第1大会(第1,2戦)鈴鹿
TDPドライバー 宮田莉朋が第2戦で今季初勝利
小高一斗も第2戦3位で初表彰台獲得

2019.04.21(日)- 21:15配信

全日本F3選手権が鈴鹿で開幕。第1戦、第2戦が行われ、トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム(TDP)の育成ドライバーとして同シリーズ参戦3年目を迎える宮田 莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)が第1戦は2位に終わったものの、第2戦で今季初勝利。今季よりフル参戦する小高 一斗(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)は第1戦4位、第2戦では3位に入りF3初の表彰台を獲得しました。

全日本F3選手権の第1大会(第1戦、第2戦)が4月20日(土)と21日(日)の両日、三重県の鈴鹿サーキットで開催されました。
 今季の全日本F3はこの鈴鹿大会で開幕し、9月の岡山大会まで全8大会、20戦で戦われます。同シリーズにはTDPの育成ドライバーとして、シリーズ3年目の宮田とフル参戦初年度となる小高の2名がエントリー。宮田は一昨年シリーズ4位、昨年はシリーズ2位に終わっており、3年目の今年はタイトル獲得を目指します。
 今季の全日本F3には、海外の名門チーム、そして強力な若手外国人ドライバーも4名が参戦するなど、例年以上の激戦となることが予想されており、TDPの若手2人の活躍が期待されます。

第2戦で今季初勝利を飾った宮田莉朋(中央左)と3位でF3初表彰台を獲得した小高一斗(中央右)
第2戦で今季初勝利を飾った宮田莉朋(中央左)と3位でF3初表彰台を獲得した小高一斗(中央右)

予選

2輪との併催となった今大会は、通常とは異なり20日(土)は予選のみ、21日(日)に第1戦,第2戦の決勝が行われるスケジュール。20日(土)午前11時40分より30分間で予選が行われ、各車のベストタイムで第1戦,セカンドベストタイムで第2戦のグリッドが決定されました。
 雲一つない快晴の下で行われた予選、セッション開始と共に各車コースへ出て行き、計測3周目でまずは宮田がトップ、小高は3番手と、今季より黒ベースのカラーリングとなったTDPドライバーの2台が好位置発進となりました。
 12分ほどが過ぎたところで全車一旦ピットへ戻り、タイヤを交換して残り10分ほどで再アタック。セッティングを調整して臨んだ宮田は、大きくタイムアップを果たしてライバルをコンマ5秒引き離すトップタイムをマーク。ベスト、セカンドベスト共にトップで第1戦、第2戦連続ポールポジションを獲得しました。
 小高は100分の5秒ほどライバルに及ばずベストタイムで4番手、セカンドベストでは3番手となり、2列目から決勝に臨むこととなりました。

第1戦決勝

21日(日)は薄曇りながら暖かな気候の下、午前9時50分よりレース1(12周)が行われました。ポールポジションの宮田は、スタートの反応は悪くなかったもののややエンジンストール気味となり、ライバルの先行を許すことに。2位へとポジションを落とした宮田でしたが、首位の車両から1秒以内での追走を続けました。
 宮田は4周目にファステストタイムをマーク。その後も離されることなくじりじりと差を詰め、9周目には0.4秒を切ってのテール・トゥ・ノーズ状態にまで持ち込みましたが、逆転には至らず。開幕戦は2位フィニッシュとなりました。
 4番手スタートの小高は順位をキープしての序盤戦から、前後の車両と三つ巴の3位争いを展開。再三にわたって前の車両を攻め、8周目のシケインでパスするも、続くメインストレートから1コーナー進入で並ばれ、立ち上がりで逆転されるなど、激しいバトルを繰り広げて観客を沸かせました。
 9周目に再び3位へとポジションを上げた小高でしたが、ファイナルラップの1コーナーでかわされ、惜しくも表彰台を逃す4位でチェッカーを受けました。

第2戦決勝

第1戦のあと、スーパーフォーミュラの決勝を挟み予定よりも10分遅れの午後4時35分、17周で競われる第2戦の決勝レースが開始されました。
 ポールポジションの宮田は今度はスタートを決め首位をキープ。3番手スタートの小高は、後方から好ダッシュを決めた車両にかわされ4位へ。
 1周目、レース車両の後方をついて行くオフィシャルカーの1台がエンジンブローを起こし、コース上にオイルが撒かれたためにセーフティカー導入という珍しいアクシデント。
 4周目の終了時点でセーフティカーが戻り、レース再開となったため、首位を行く宮田がペースを上げて最終のシケインに進入したところ、これを追っていた2位の車両が宮田に追突しましたが、宮田の車両にはダメージはなく首位をキープ。追突した2位の車両がフロントウィングを破損しピットインしたため、小高は3位へとポジションを上げました。
 その後、宮田はファステストラップもマークしながら、毎周後方と約1秒差を広げながらの独走となり、最後は約13秒の差をつけてトップチェッカー。今季初勝利を飾りました。今大会2位/1位で終えた宮田はランキングでも首位につけています。
 小高は前を行く2位の車両に追いつき、1秒以内での追走を続けましたが、逆転は叶わず。それでも3位でチェッカーを受け、F3で初となる表彰台を獲得しました。

第2戦で今季初勝利を挙げた宮田 莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S #36)
第2戦で今季初勝利を挙げた宮田 莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S #36)
第2戦で3位に入りF3初の表彰台を獲得した小高 一斗(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S #37)
第2戦で3位に入りF3初の表彰台を獲得した小高 一斗(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S #37)

リザルト

第1戦

順位No.ドライバーチーム周回タイム/差予選予選タイムエンジン
111サッシャ・フェネストラズB-Max Racing with motopark1222'41.56321'51.874Spiess A41
236宮田 莉朋カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S12 0.57611'51.305TOYOTA TOM'S TAZ31
365エナム・アーメドB-Max Racing with motopark1215.47061'52.802Spiess A41
437小高 一斗カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S1216.08441'52.229TOYOTA TOM'S TAZ31
52大湯 都史樹TODA RACING 1217.84531'52.174TODA TR-F301
612大津 弘樹THREEBOND RACING1218.39081'53.279ThreeBond TOMEI TB14F3
735河野 駿佑RS FINE1218.80091'53.601HWA 414
88片山 義章OIRC team YTB1219.78071'53.079Spiess A41
97シャルル・ミレッシOIRC team YTB 1220.68351'52.503Spiess A41
1013三浦 愛THREEBOND RACING1229.649101'53.733ThreeBond TOMEI TB14F3
1128山口 大陸TAIROKU RACING1238.544111'54.262Spiess A41
1230DRAGONB-Max Racing with motopark1245.905131'56.563Spiess A41
135久保田 克昭Hanashima Racing12 54.821141'57.064TOYOTA TOM'S TAZ31
51アメヤ・ベイディアナサンB-Max Racing with motopark93Laps121'54.338Spiess A41

第2戦

順位No.ドライバーチーム周回タイム/差予選予選タイムエンジン
136宮田 莉朋カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S1738'19.83211'51.692TOYOTA TOM'S TAZ31
265エナム・アーメドB-Max Racing with motopark1712.91351'52.946Spiess A41
337小高 一斗カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S1713.66731'52.376TOYOTA TOM'S TAZ31
42大湯 都史樹TODA RACING 1715.00241'52.460TODA TR-F301
535河野 駿佑RS FINE1721.57391'54.157HWA 414
67シャルル・ミレッシOIRC team YTB 1728.50761'53.090Spiess A41
712大津 弘樹THREEBOND RACING1729.488111'54.589ThreeBond TOMEI TB14F3
88片山 義章OIRC team YTB1730.46271'53.149Spiess A41
913三浦 愛THREEBOND RACING1741.78981'54.119ThreeBond TOMEI TB14F3
1028山口 大陸TAIROKU RACING1744.285101'54.556Spiess A41
1151アメヤ・ベイディアナサンB-Max Racing with motopark1745.286121'54.826Spiess A41
1230DRAGONB-Max Racing with motopark171'07.900142'01.611Spiess A41
135久保田 克昭Hanashima Racing17 1'15.875131'57.079TOYOTA TOM'S TAZ31
1411サッシャ・フェネストラズB-Max Racing with motopark161Lap21'52.111Spiess A41

ドライバーズポイント

順位ドライバー名エンジンポイント
1宮田 莉朋TOYOTA TOM'S TAZ3121
2エナム・アーメドSpiess A4113
3サッシャ・フェネストラズSpiess A4110
4小高 一斗TOYOTA TOM'S TAZ318