2019年プレスリリース

全日本F3 2019年 第2大会(第3,4,5戦)オートポリス
悪天候に翻弄され悔しい結果に終わる
小高が5連続ポイント圏内入賞

2019.05.19(日)- 21:15配信

1大会3レース制で行われた九州、オートポリス大会は予選から雨に翻弄され、TDPドライバーの宮田莉朋と小高一斗は苦戦。小高の第5戦4位が最上位フィニッシュとなり、表彰台獲得を果たせない悔しい結果に終わりました。

全日本F3選手権の第2大会(第3戦、第4戦、第5戦)が5月18日(土)と19日(日)の両日、大分県のオートポリスで開催されました。
 今季の同シリーズには、トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム(TDP)の支援ドライバーとして、フル参戦3年目となる19歳の宮田 莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)と、今季よりフル参戦する20歳の小高 一斗(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)の2名が出場しています。
 1か月前に行われた開幕鈴鹿大会では、宮田が第1戦2位、第2戦で勝利。小高も第1戦では4位だったものの、第2戦で3位表彰台を獲得しました。今季の同シリーズには、例年以上に多くの有力外国人ドライバーや海外チームが参戦しており、これに立ち向かう若き日本人ドライバーとのバトルに注目が集まりました。

小高 一斗(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)37号車と宮田 莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)36号車

予選

18日(土)は朝から雨に見舞われ、午前10時10分より30分間で、ウェットコンディションでの予選が実施されました。このセッションでのベストタイムで第3戦、セカンドベストタイムで第4戦の決勝グリッドを決定。第5戦のグリッドは第3戦決勝の結果で決められます。
 前日までの練習走行とはうってかわってのヘビーウェットコンディションにTDPの2名はセッティングを合わせきれず苦戦。セッション中盤に一旦ピットインし、セッティングを変更してタイムを縮めていきましたが、雨が小康状態となり、路面の水量が減っていく中でライバルもタイムを更新していき、最終的に小高が第3戦7番手、第4戦8番手。宮田は第3戦8番手、第4戦9番手からスタートすることとなりました。

第3戦決勝

予選の後、併催レースの走行などを経て、相変わらずのウェットコンディションに加え強い風に見舞われる中、午後2時5分にセーフティカー先導で第3戦決勝レースのスタートが切られました。
 3周にわたってセーフティカーが先導した後、4周目にグリーンシグナルが出されて本格戦開始。1コーナー進入で6番手スタートの車両がスピンしたため小高、宮田はそれぞれひとつずつ順位を上げ、6位、7位へ。
 激しい水煙で視界が遮られ、周回を重ねるごとに各車の間隔は徐々に開いていきました。そんな中で宮田は時にテール・トゥ・ノーズになるほどのペースで小高を攻めましたが、小高が抑えきって6位でチェッカー。1ポイントを獲得。宮田は7位でノーポイントに終わることとなってしまいました。

第4戦決勝

19日(日)早朝は路面も乾きかけていたものの、朝のスーパーフォーミュラ予選が行われる頃には強い雨に見舞われヘビーウェットコンディションに。続いて午前10時5分から行われたF3第4戦の開始時には雨は小康状態でしたが、走行する車両は激しい水煙を上げる状況で、セーフティカー先導で14周のレースがスタートしました。
 小高と宮田は8番手、9番手からスタート。レースは5周目にクラッシュ車両が発生しセーフティカーが導入。しかし再開されて僅か1周で再度クラッシュによるセーフティカーが入ることとなり、レースは最後の1周で決されることに。
 8周目に1台パスして7位へ上がっていた小高は、このファイナルラップにも更に1台をかわしポイント圏内の6位でフィニッシュ。宮田もファイナルラップにひとつ順位を上げ、8位でチェッカーを受けました。

小高 一斗(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)37号車
小高 一斗(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)37号車

第5戦決勝

併催のスーパーフォーミュラ決勝が終わって間もない午後4時15分、今大会では最長の21周で争われる第5戦がスタート。スーパーフォーミュラはドライのまま終わりましたが、その後、F3の車両がスターティンググリッドに並んだ頃に雨が降り始めました。それでも全車スリックタイヤのままスタート。
 スタートで6番手スタートの小高はひとつポジションを上げましたが、宮田は8位へと後退。しかし宮田は4周目、5周目と1台ずつパスし、6位へと浮上しました。
 6周目に3位走行中の車両がタイヤ交換のためにピットへ向かったため、小高が4位、宮田は5位へとひとつずつ順位を上げ、その後は小高が3位争い、宮田もその後でバトルを展開。最後は4台による表彰台争いを繰り広げましたが、ファイナルラップに小高が僅かなミスをした隙を突かれ、小高は5位、宮田が6位でフィニッシュ。共にポイント獲得は果たしましたが、オートポリスラウンドでは表彰台獲得ならずという悔しい結果に終わりました。

宮田 莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)36号車
宮田 莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)36号車

リザルト

第3戦

順位No.ドライバーチーム周回タイム/差予選予選タイムエンジン
111サッシャ・フェネストラズB-Max Racing with motopark1430'33.82011'50.071Spiess A41
22大湯 都史樹TODA RACING147.24621'51.206TODA TR-F301
365エナム・アーメドB-Max Racing with motopark1413.6331'51.581Spiess A41
435河野 駿佑RS FINE1422.94541'51.636HWA 414
512大津 弘樹THREEBOND RACING1430.28651'52.020ThreeBond TOMEI TB14F3
637小高 一斗カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S1434.70671'52.694TOYOTA TOM'S TAZ31
736宮田 莉朋カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S1435.1181'53.125TOYOTA TOM'S TAZ31
88片山 義章OIRC team YTB1437.85391'53.185Spiess A41
951アメヤ・ベイディアナサンB-Max Racing with motopark1438.47101'53.928Spiess A41
107シャルル・ミレッシOIRC team YTB1439.44561'52.155Spiess A41
1128山口 大陸TAIROKU RACING141'11.877111'54.251Spiess A41
1213三浦 愛THREEBOND RACING141'12.200121'54.728ThreeBond TOMEI TB14F3
1330DRAGONB-Max Racing with motopark141'48.309131'55.826Spiess A41
145久保田 克昭Hanashima Racing131Lap141'58.236TOYOTA TOM'S TAZ31

第4戦

順位No.ドライバーチーム周回タイム/差予選予選タイムエンジン
111サッシャ・フェネストラズB-Max Racing with motopark1335'33.92311'50.565Spiess A41
22大湯 都史樹TODA RACING131.13721'51.591TODA TR-F301
365エナム・アーメドB-Max Racing with motopark133.32631'51.681Spiess A41
435河野 駿佑RS FINE134.3941'51.855HWA 414
512大津 弘樹THREEBOND RACING134.67651'52.264ThreeBond TOMEI TB14F3
637小高 一斗カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S135.89881'53.394TOYOTA TOM'S TAZ31
77シャルル・ミレッシOIRC team YTB136.85861'52.336Spiess A41
836宮田 莉朋カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S137.84591'53.503TOYOTA TOM'S TAZ31
98片山 義章OIRC team YTB138.04871'53.186Spiess A41
1051アメヤ・ベイディアナサンB-Max Racing with motopark138.543101'53.995Spiess A41
1113三浦 愛THREEBOND RACING1310.896121'55.278ThreeBond TOMEI TB14F3
30DRAGONB-Max Racing with motopark76Laps131'55.860Spiess A41
28山口 大陸TAIROKU RACING76Laps111'54.711Spiess A41
5久保田 克昭Hanashima Racing49Laps141'58.384TOYOTA TOM'S TAZ31

第5戦

順位No.ドライバーチーム周回タイム/差予選エンジン
111サッシャ・フェネストラズB-Max Racing with motopark2138'06.6831Spiess A41
22大湯 都史樹TODA RACING213.0422TODA TR-F301
312大津 弘樹THREEBOND RACING2136.4245ThreeBond TOMEI TB14F3
48片山 義章OIRC team YTB2136.9868Spiess A41
537小高 一斗カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S2137.8836TOYOTA TOM'S TAZ31
636宮田 莉朋カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S2138.827TOYOTA TOM'S TAZ31
77シャルル・ミレッシOIRC team YTB201Lap10Spiess A41
835河野 駿佑RS FINE201Lap4HWA 414
951アメヤ・ベイディアナサンB-Max Racing with motopark192Laps9Spiess A41
1013三浦 愛THREEBOND RACING192Laps12ThreeBond TOMEI TB14F3
1128山口 大陸TAIROKU RACING192Laps11Spiess A41
5久保田 克昭Hanashima Racing714Laps14TOYOTA TOM'S TAZ31
30DRAGONB-Max Racing with motopark13Spiess A41
65エナム・アーメドB-Max Racing with motopark3Spiess A41

ドライバーズポイント

順位ドライバー名エンジンポイント
1サッシャ・フェネストラズSpiess A4145
2大湯 都史樹TODA TR-F30126
3宮田 莉朋TOYOTA TOM'S TAZ3122
5小高 一斗TOYOTA TOM'S TAZ3112