2019年プレスリリース

全日本F3 2019年 第5大会(第11,12戦)富士
宮田莉朋がウェットで苦戦するも第12戦3位表彰台

2019.07.14(日)- 20:45配信

富士スピードウェイで全日本F3の第5大会(第11戦、第12戦)が行われ、両レースでポールポジションを獲得した宮田 莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)が第11戦トップでチェッカーを受けるも車両違反で失格に。第12戦はウェットでの戦いとなり、苦戦した宮田は3位表彰台フィニッシュ。小高 一斗(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)は第11戦4位、第12戦を5位で終えました。

全日本F3選手権の第5大会(第11戦、第12戦)が7月13日(土)と14日(日)の両日、静岡県の富士スピードウェイで開催されました。
 例年にないほど多くの海外からのエントリーを集め、激戦が続いている全日本F3。今季の同シリーズにはトヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム(TDP)の支援ドライバーとして19歳宮田莉朋と20歳小高一斗の2名が参戦しています。

第12戦で3位表彰台を獲得した宮田 莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)36号車
第12戦で3位表彰台を獲得した宮田 莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)36号車

予選

13日(土)午前8時25分より30分間の予選が行われました。曇り空で気温は20度と低いもののドライコンディション。このセッションのベストタイムで第11戦、セカンドベストタイムで第12戦のスターティンググリッドが決定されます。
 セッション前半は宮田がトップにつけ、小高がこれに続くタイムをマーク。中盤一旦全車はピットへ戻り、セッティング変更とタイヤ交換で再度アタック。ここでライバルがタイムを更新してきましたが、宮田は更にタイムアップを果たし、第11戦、第12戦共にポールポジションを獲得。前大会より4戦連続でのポール獲得となりました。
 小高は第11戦が3番手、第12戦は4番手につけました。

第11戦決勝

予選の後も雨は降らないまま推移していましたが、F3第11戦のスタートへ向けグリッドに各車が並び始めたあたりから軽い雨が落ちてきました。しかし、タイヤ交換が必要なほどまでには路面は濡れず、全車スリックタイヤのまま、午後1時45分、15周で戦われる第11戦決勝のスタートが切られました。
 ポールポジションの宮田は最前列2番手のライバルにスタートで並ばれ、TGRコーナー(1コーナー)進入から2コーナー、コカコーラコーナーあたりまでサイド・バイ・サイドのままでのバトルとなりましたが、なんとか首位をキープ。一方3番手グリッドの小高はスタートでやや出遅れ、ライバルとの3ワイドバトルの中で行き場を失い5位へ後退。
 1周目にスピン車両が発生しセーフティカーが導入。4周終了でセーフティカーが退去し、5周目に再スタートが切られました。この再スタートで首位の宮田は背後にピタリとつけられたライバルにスリップストリームを使われてかわされ、2位へと後退。その後は2秒ほどの差で首位を追走することとなりましたが、この再スタート時の追い抜きがコントロールラインよりも前だったとして当該車両にペナルティが科され、宮田は首位へ復帰しました。
 その後は宮田は首位を守りトップでチェッカーを受けましたが、レース後に車両規定違反として失格となってしまいました。小高は5位でチェッカーを受けましたが、宮田の失格により4位フィニッシュとなりました。

第11戦4位、第12戦で5位となった小高 一斗(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)37号車
第11戦4位、第12戦で5位となった小高 一斗(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)37号車
全日本F3選手権 第11戦のスタートシーン
第11戦のスタートシーン

第12戦決勝

14日(日)併催のスーパーフォーミュラがタイムレースとなったため、予定よりも20分遅れの午後4時25分、第12戦(21周)決勝レースが開始。霧雨が降り続き、路面は完全なウェットコンディション。全車レインタイヤを装着してのレースとなりましたが、スタンディングからスタートが切られました。
 ポールポジションの宮田は、動き出しは悪くなかったものの、その後の伸びでややライバルが上回り、TGRコーナー進入で並ばれて2位へ後退。その後は1周約1秒ほど引き離されながらの周回となりました。
 レースが後半戦に入ると、苦しむ宮田にライバルが猛追。16周目のパナソニックコーナー(最終コーナー)でインをつかれ、続くストレートから1,2コーナー先まで並んだままのバトルとなりましたが、惜しくもコカコーラコーナー進入での先行を許し、宮田はそのまま3位でチェッカーを受けることとなりました。
 小高はスタートで5位へとひとつポジションダウン。その後は後続から追い上げを受けることもありましたがポジションを守り、5位でチェッカーを受けました。

リザルト

第11戦

順位No.ドライバーチーム周回タイム/差予選予選タイムエンジン
165エナム・アーメドB-Max Racing with motopark1530'01.53951'34.219Spiess A41
212大津 弘樹THREEBOND RACING154.47841'34.061ThreeBond TOMEI TB14F3
32大湯 都史樹TODA RACING155.69381'34.586TODA TR-F301
437小高 一斗カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S159.66931'33.994TOYOTA TOM'S TAZ31
58片山 義章OIRC team YTB1510.21171'34.481Spiess A41
635河野 駿佑RS FINE1511.69961'34.404HWA 414
711サッシャ・フェネストラズB-Max Racing with motopark1524.54321'33.850Spiess A41
85石澤 浩紀Hanashima Racing1531.478121'36.389TOYOTA TOM'S TAZ31
951アメヤ・ベイディアナサンB-Max Racing with motopark151'25.38891'35.308Spiess A41
1030DRAGONB-Max Racing with motopark151'41.763111'35.454Spiess A41
13三浦 愛THREEBOND RACING101'35.422ThreeBond TOMEI TB14F3
36宮田 莉朋カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S11'33.507TOYOTA TOM'S TAZ31

第12戦

順位No.ドライバーチーム周回タイム/差予選予選タイムエンジン
1 11 サッシャ・フェネストラズ B-Max Racing with motopark 21 39'51.283 2 1'34.076 Spiess A41
2 65 エナム・アーメド B-Max Racing with motopark 21 19.706 5 1'34.454 Spiess A41
3 36 宮田 莉朋 カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S 21 21.406 1 1'33.548 TOYOTA TOM'S TAZ31
4 12 大津 弘樹 THREEBOND RACING 21 48.349 3 1'34.278 ThreeBond TOMEI TB14F3
5 37 小高 一斗 カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S 21 52.61 4 1'34.297 TOYOTA TOM'S TAZ31
6 2 大湯 都史樹 TODA RACING 21 53.928 8 1'34.721 TODA TR-F301
7 8 片山 義章 OIRC team YTB 21 1'01.993 7 1'34.680 Spiess A41
8 51 アメヤ・ベイディアナサン B-Max Racing with motopark 21 1'06.116 9 1'35.325 Spiess A41
9 30 DRAGON B-Max Racing with motopark 21 1'46.775 10 1'35.672 Spiess A41
35 河野 駿佑 RS FINE 0 6 1'34.544 HWA 414
5 石澤 浩紀 Hanashima Racing 0 12 1'36.542 TOYOTA TOM'S TAZ31

ドライバーズポイント

順位ドライバー名エンジンポイント
1サッシャ・フェネストラズSpiess A4197
2宮田 莉朋TOYOTA TOM'S TAZ3163
3大湯 都史樹TODA TR-F30147
6小高 一斗TOYOTA TOM'S TAZ3127