2019年プレスリリース

全日本F3選手権の第6大会(第13戦、第14戦、第15戦)が7月27日(土)と28日(日)の両日、宮城県のスポーツランドSUGOで開催されました。
　今季、新たな外国人有力ドライバーや外国のチームが参戦し、更なる激戦が繰り広げられている同シリーズには、TDPドライバーとしてトヨタの支援を受け、宮田と小高の2名が参戦しています。
　シリーズ参戦3年目、昨年はランキング2位に終わった19歳の宮田は、今季ここまで3勝を挙げ、ランキング2位で逆転タイトル獲得を目指しています。同学年20歳の小高は今季よりF3にフル参戦。第9戦では2位表彰台を獲得し、初優勝を狙います。

27日（土）午前9時より30分間の予選が行われました。接近している台風の影響で僅かな雨は落ちてきていましたが、本格的に路面を濡らすまでには至らず、全車スリックタイヤでアタック。宮田と小高はセッション開始と共にコースインしたもののすぐに戻り、ライバル勢とは異なるタイミングでのアタックとなりました。
　再コースインで宮田、小高らがアタックしたときには若干雨が落ちていたこともありタイムが伸びなかったため、再度ピットインしタイヤを交換しアタック。これで宮田は第13戦のポールポジションを決めるトップタイムをマークしましたが、第14戦のグリッドを決めるセカンドベストタイムへのアタックには時間が足りず、第14戦は2番手グリッドに留まりました。小高は第13戦、第14戦ともに2列目4番手からスタートすることとなりました。
　今大会3レース目となる第15戦のグリッドは第13戦決勝の結果で決定されます。

予選の後、午後2時半より第13戦の決勝レース（18周）が行われました。天候は台風の影響が嘘のように晴れ上がり、気温33度、路面52度と猛暑の中で行われることとなりました。
　ポールポジションの宮田はスタートを決めて首位をキープ。その後、2周目の1コーナーで若干オーバーランし、ライバルに並びかけられましたが首位を守りきり、その後はじりじりと差を広げていき、3秒差で今季4勝目を挙げました。ポール・トゥ・ウィンの宮田はレース中のファステストラップも記録し、今レースフルマーク（12点）を獲得しました。
　4番手グリッドの小高はスタートを決めて1台かわし、そのポジションのまま3位でフィニッシュ。表彰台に上りました。

28日（日）、前夜は雨が降ったものの朝にはやみ、コースもほぼドライ、真夏の太陽が照らす中で午前10時に第14戦の決勝レース（18周）がスタートしました。
　最前列2番手グリッドの宮田はスタートでやや出遅れ、1コーナーでは4番手スタートの小高に並ばれ、4位に落ちそうになりますが、なんとか3位をキープ。その後は3位宮田、4位小高を含む上位勢の順位は変わらないままで各車周回。後半戦は、宮田も含む上位勢がファステストラップでの1ポイントを狙いあう展開となりましたが、宮田はファステストラップ獲得ならず、3位でチェッカー。表彰台獲得となりました。
　小高もそのままの順位を守り、4位でフィニッシュしました。

第14戦に続き、やはり夏の暑さの中で午後2時20分より、今大会最長の25周で第15戦の決勝レースが行われました。ポールポジションの宮田は順当なスタートを切り首位を守ると、序盤からファステストラップを更新していくペースで後続を引き離していきました。
　一方3番手スタートの小高は序盤2位の車両に食らいついて行きましたが逆転には至らず。終盤には暑さの中でタイヤの摩耗が進み、後続からの猛追を受けることとなりました。
　しかし、宮田、小高共に25周のレースを着実に走り切り、宮田は今季5勝目をポール・トゥ・ウィンと共にファステストラップもマークする完勝。小高も3位で今季4度目の表彰台を獲得しました。