2019年プレスリリース

全日本F3 2019年 第8大会(第19,20戦)
TDPドライバー宮田莉朋が2戦連続ポール・トゥ・ウィン
今季8勝を挙げシーズンを締めくくる

2019.09.29(日)- 19:45配信

全日本F3の今季最終大会(第19戦、第20戦)が岡山国際サーキットで行われ、トヨタが支援する宮田 莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)が両レース共にポール・トゥ・ウィン。今季最多タイとなる8勝を挙げてシーズンを終えました。今季2度目のスポット参戦となった阪口 晴南(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)も両レースで3位表彰台を獲得しました。

全日本F3選手権の第8大会(第19戦、第20戦)が9月28日(土)と29日(日)の両日、岡山県の岡山国際サーキットで開催されました。
 全20戦と長かった今季のF3も最終戦を迎えました。同シリーズは来季より、スーパーフォーミュラ・ライツと名前を変えて行われることが発表されており、41年の歴史を持つ全日本F3選手権としては今大会が最後のイベントとなります。
 今季の全日本F3には、TDP(トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム)ドライバーとしてトヨタの支援を受け、宮田が3年目のシリーズにフル参戦しています。宮田は今季ここまで6勝を挙げていますが、不運な失格もあり、ドライバーズチャンピオンは前大会、ライバルの手に渡りました。宮田は今大会連勝し、勝利数で最多タイに並んでシーズンを終えるべく、岡山大会に臨みました。
 また、今大会にはトムスの2台目、37号車にはスポット参戦として阪口がドライブすることとなりました。

最終戦岡山大会の2レースを完全勝利で制した宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)
最終戦岡山大会の2レースを完全勝利で制した宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)

予選

28日(土)午前8時35分、曇り空の下、気温、路面温度ともに23度というコンディションで30分間の予選が行われました。セッション前半は宮田、阪口がタイムを塗り替え合いながら上位を争うも、2番手、3番手で一旦ピットへ。タイヤを交換し、セッティングを微調整して出て行ったセッション後半で、宮田は1秒近くタイムを更新し、これまでのコースレコードと1000分の1秒まで全く同じタイムをマーク。ライバルをコンマ3秒ほど引き離してのベストタイムで、第19戦のポールポジションを獲得しました。セカンドベストタイムも僅差ながら宮田がトップにつけ、第20戦もポールポジションスタートとなりました。
 6月の岡山戦以来のF3参戦となった阪口は第19戦4番手、第20戦は3番手のグリッドを獲得しました。

第19戦決勝

予選の後、午後1時25分より第19戦の決勝が18周で行われました。この日の午後は雨予報でしたが全く雨は降らず、雲はやや残っているものの、日差しも出てきて暑さを感じるコンディションで行われました。
 ポールポジションの宮田はスタートでライバルにやや迫られるもののトップをキープ。1周目は再三にわたってライバルに攻められ、何度も並びかけられましたが、これを抑え切った宮田は、2周目以降はハイペースで2位以下との差を広げていきました。周回毎に差を広げていった宮田は、最後は2位に7秒もの大差をつけてトップチェッカー。今季7勝目を上げました。
 予選で4番手を獲得した阪口は、3番手の車両が予選中ピットロードのスピード違反を犯したとしてグリッド降格となったため、3番手からのスタートとなり、順当にそのポジションを守り、第7戦以来今季2度目となる3位表彰台を獲得しました。

第20戦決勝

29日(日)も予報に反して好天となりました。気温は29度と季節外れの暑さとなる中、午前11時20分に25周で争われる第20戦決勝レースのスタートが切られました。
 ポールポジションの宮田は、2番手グリッドから好スタートを切ったライバルをけん制するようにイン側へ寄せ、1コーナーで首位をキープ。今回は1周目から順調に後続との差を広げました。
 宮田は2周目、3周目、4周目とファステストラップを更新しながら周回を重ね、その後も毎周後続との差を拡げる快走を見せました。最終的にはその差は5秒以上となり、宮田は独走で2戦連続のポール・トゥ・ウィン。両レース共にファステストラップもマークする完全勝利で、今季最多タイの8勝目を挙げ、全日本F3最後のレースを有終の美で飾りました。
 3番手スタートの阪口はポジションを守ってスタートを切ると、最初の数周は前車に1秒以内での追走を見せましたが、その後は徐々に差が開く展開に。それでも後続との差は拡げていき、2戦連続、今季3度目の3位表彰台を獲得しました。

岡山の2戦を完勝で制した宮田 莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)36号車
岡山の2戦を完勝で制した宮田 莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)36号車
スポット参戦ながら2レース共に3位表彰台を獲得した阪口 晴南(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)37号車
スポット参戦ながら2レース共に3位表彰台を獲得した阪口 晴南(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)37号車

リザルト

第19戦

順位No.ドライバーチーム周回タイム/差予選予選タイムエンジン
136宮田 莉朋カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S1825'04.10511'20.990TOYOTA TOM'S TAZ31
211サッシャ・フェネストラズB-Max Racing with motopark187.07621'21.297Spiess A41
337阪口 晴南カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S187.93441'21.569TOYOTA TOM'S TAZ31
412大津 弘樹THREEBOND RACING1813.2181'21.799ThreeBond TOMEI TB14F3
52大湯 都史樹TODA RACING1814.22471'21.768TODA TR-F301
68片山 義章OIRC team YTB1818.35461'21.695Spiess A41
77シャルル・ミレッシOIRC team YTB1820.13831'21.529Spiess A41
835河野 駿佑RS FINE1829.852101'22.176HWA 414
951アメヤ・ベイディアナサンB-Max Racing with motopark1830.4491'22.058Spiess A41
1013三浦 愛THREEBOND RACING1832.007111'22.695ThreeBond TOMEI TB14F3
1130DRAGONB-Max Racing with motopark1837.748121'23.102Spiess A41
1250畑 享志B-Max Racing with motopark181'03.852131'24.637Spiess A41

第20戦

順位No.ドライバーチーム周回タイム/差予選予選タイムエンジン
136宮田 莉朋カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S2534'57.39011'21.228TOYOTA TOM'S TAZ31
211サッシャ・フェネストラズB-Max Racing with motopark255.1621'21.300Spiess A41
337阪口 晴南カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S2515.67131'21.612TOYOTA TOM'S TAZ31
48片山 義章OIRC team YTB2524.84851'21.734Spiess A41
52大湯 都史樹TODA RACING2525.34981'21.943TODA TR-F301
612大津 弘樹THREEBOND RACING2527.93271'21.841ThreeBond TOMEI TB14F3
765エナム・アーメドB-Max Racing with motopark2530.17941'21.722Spiess A41
851アメヤ・ベイディアナサンB-Max Racing with motopark2532.06291'22.093Spiess A41
97シャルル・ミレッシOIRC team YTB2534.22261'21.791Spiess A41
1013三浦 愛THREEBOND RACING2541.304111'22.720ThreeBond TOMEI TB14F3
1135河野 駿佑RS FINE2547.145101'22.333HWA 414
1230DRAGONB-Max Racing with motopark2552.727121'23.278Spiess A41
1350畑 享志B-Max Racing with motopark251'18.136131'24.792Spiess A41

ドライバーズポイント

順位ドライバー名エンジンポイント
1サッシャ・フェネストラズSpiess A41162
2宮田 莉朋TOYOTA TOM'S TAZ31142
3エナム・アーメドSpiess A4163
5小高 一斗TOYOTA TOM'S TAZ3148