オートポリスでFIA-F4選手権の第6大会(第11戦、第12戦)が行われ、トヨタのスカラシップを受けシリーズに参戦している19歳の小高一斗(TOM'S SPIRIT)が第11戦、第12戦共に2番手グリッドから首位を追い、2位表彰台を獲得しました。同じくスカラシップドライバーの18歳、小川颯太(TOM'S SPIRIT)は、第11戦9位、第12戦は12位に終わりました。
20日(土)、朝から空には雲がかかり、肌寒い中で午前9時10分より30分間の予選が行われました。このセッション中に記録したベストタイムで第11戦、セカンドベストタイムで第12戦のグリッドを決定します。
少しずつタイムを縮めていった小高は、8周目にトップと0.07秒差の2番手タイムをマーク。しかし、それ以上のタイム更新はならず、第11戦、第12戦共に最前列2番手グリッドを獲得。
今回初めてオートポリスを走ることとなったルーキーの小川はベスト、セカンドベスト共に11番手となりました。
予選の後、昼頃には雲は晴れ、日差しが暖かさを感じさせる中で午後1時半に第11戦の決勝レース(13周)がスタート。最前列2番手スタートの小高はややダッシュで出遅れたものの2位をキープ。序盤は1秒以内の差で首位を追いましたが、その後じりじりと離され、9周目にはミスもありその差は約2秒に。しかし、その後ペースを上げて追い上げを開始、最後は0.4秒まで迫りましたが、逆転には至らず。2位でチェッカーを受け、小高は今季7度目の表彰台獲得となりました。
小川は予選3番手の車両が予選時のクラッシュの影響で最後尾グリッドへと後退したことで、10番手からスタート。1周目には8位へとポジションを上げましたが、12周目に1台にかわされ、9位。シングルフィニッシュでポイント獲得を果たしました。
21日(日)は朝から快晴。前日に続き暖かな日差しの下で午前9時に第12戦の決勝レース(13周)がスタートしました。このレースでも最前列2番手グリッドの小高はやや出遅れ、後続の追撃を受けることになりましたが、何とか抑えて1コーナーには2位で進入。今度は1秒強の差を保ったままついて行きましたが、レース終盤になるとハンドリングが悪化し、引き離されて2位でチェッカー。2戦連続の2位フィニッシュとなりました。ランキング首位のドライバーが今回下位に沈んだことで、小高は僅かながら逆転タイトルの可能性を残して最終大会へ臨むこととなりました。
小川はポジションキープの10位で1周目を終えましたが、2周目にかわされ11位、そして終盤にももう1台にかわされ12位でレースを終えました。