富士スピードウェイでFIA-F4選手権の第2大会(第3戦、第4戦)が行われ、今季よりトヨタのスカラシップを受けシリーズに参戦する18歳の野中誠太(TOM'S SPIRIT)が第3戦で4位、第4戦は13番手スタートから追い上げ8位。同じく18歳のルーキー平良響(TOM'S SPIRIT)は第3戦7位、第4戦は自己最高位タイの4位フィニッシュを果たしました。
5月3日(金)、4日(土)の両日、静岡県の富士スピードウェイでFIA-F4選手権の第2大会(第3戦、第4戦)が行われました。
本格的な4輪フォーミュラレースの入門カテゴリーとして、国際自動車連盟(FIA)によって制定された国際規格に則り、2015年より日本でFIA-F4選手権 (F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP)がスタートし、今大会も36台がエントリー。同シリーズには、昨年までカートで活躍してきた18歳の野中誠太と平良響がFTRS(フォーミュラトヨタ・レーシングスクール)のスカラシップドライバーとしてトヨタの支援を受けて今季から参戦しています。野中は開幕の岡山大会で2位、3位と連続表彰台を獲得しランキングで首位タイ、平良も4位、8位と共にデビュー戦からシングルフィニッシュを続けています。
3日(金)は朝から好天に恵まれ、午前8時5分からの予選(30分間)は開始時点で既に気温18度と暖かい中で行われました。この予選セッションは富士の長いストレートでスリップストリームを使い合いながらの僅差の争いとなり、毎周のように順位が入れ替わりました。
そんな中、平良が第3戦のグリッドを決定するベストタイムで4番手、第4戦を決めるセカンドベストタイムでも5番手をマーク。しかし、走路外走行(4輪脱輪)が多かったとして第3戦は3グリッド降格のペナルティを受けることとなり、7番手グリッド。
野中はグリップ不足を訴えタイムが伸びず、第3戦は8番手、第4戦は14番手(1台降格により13番手)グリッドから決勝に臨むこととなりました。
第3戦の決勝レース(15周)は予選の後、午後1時25分、強い日差しで路面温度が40度を超える中で開始されました。平良が7番手、野中が8番手と4列目に並んでスタートを切り、まずは平良が5位までポジションを上げましたが、2周目の混戦の中で9位に後退。
一方で野中は徐々にポジションを上げていき、2周目に5位、9周目には4位へ。更に3位との差をじりじりと詰めていきましたが、逆転には至らず、4位でフィニッシュ。開幕からの3戦連続表彰台獲得はなりませんでした。
平良は9位から7位まで順位を取り戻し、後半は上位勢と遜色ないラップタイムで周回を重ね、7位でチェッカーを受けました。
4日(土)も好天に恵まれ、午前8時40分より第4戦レースの決勝(15周)が行われました。スタートで1台がエンジンストールを喫し、これを避けようとした後続車両がクラッシュ。これによりいきなりセーフティカーが導入され、5周目からレースが再開されました。
5番手グリッドから好スタートで4位へと順位を上げた平良は、前半ペースが上がらずライバルにかわされ6位へ後退。しかし、終盤にはペースを取り戻し、11周目のストレートでは3ワイドのバトルから4位へとポジションアップ。その後もバトルを繰り広げ、開幕戦に続く4位フィニッシュを果たしました。
野中は13番手グリッドスタートから着実に順位を上げていき、8位でチェッカーを受けました。