鈴鹿サーキットでFIA-F4選手権の第3大会(第5戦、第6戦)が行われ、今季よりトヨタのスカラシップを受けシリーズに参戦する18歳のルーキー平良響(TOM'S SPIRIT)が第5戦、第6戦共に5位入賞を果たしました。同じく18歳の野中誠太(TOM'S SPIRIT)は第5戦はスピンとペナルティで最後尾に終わりましたが、第6戦では10番手スタートから追い上げ7位でチェッカーを受けました。
5月25日(土)、26日(日)の両日、三重県の鈴鹿サーキットでFIA-F4選手権の第3大会(第5戦、第6戦)が行われました。
本格的な4輪フォーミュラレースの入門カテゴリーとして、国際自動車連盟(FIA)によって制定された国際規格に則って2015年より日本国内で行われているFIA-F4選手権 (F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP)。毎戦多くのエントリーを集める同シリーズには、昨年までカートで活躍してきた18歳の野中誠太と平良響がFTRS(フォーミュラトヨタ・レーシングスクール)のスカラシップドライバーとしてトヨタの支援を受けて今季から参戦しています。
この週末は全国的に好天に恵まれ、真夏の暑さのようなコンディションの下、鈴鹿で激戦が展開されました。
25日(土)朝8時5分、この早い時間にもかかわらず既に気温は24度、路面温度も30度を超える中で30分間の予選が開始されました。各車セッション序盤から積極的にタイムアタック。平良が第5戦のグリッドを決めるベストタイムで3番手、第6戦のグリッドとなるセカンドベストタイムでは5番手と好位置につけました。
開幕の岡山大会で2位、3位と連続表彰台を獲得した野中はタイムが伸びず、ベストタイムが11番手、セカンドベストタイムが10番手で決勝に臨むこととなりました。
予選の後、併催レースの走行を挟んだ午後1時45分、第5戦の決勝レース(11周)がスタートしました。この時点で気温は29度、強い日差しにより路面温度は50度を超える中でのレースとなりました。
2列目3番手スタートの平良は好ダッシュを決め、1コーナー進入では3ワイドのアウトから前車をパス。2位へとポジションを上げました。後方、11番手スタートの野中も130R進入で3ワイドのバトルを繰り広げ8位へ。しかし、野中は2周目のダンロップコーナー立ち上がりでスピン。再スタートは切りましたが、最後尾へと後退。
2位に上がった平良は6周目、後続の猛追を受け、軽く接触するほどの激しい2位争いを展開しましたが、行き場を失ったところで一気に後続にもかわされ5位へとポジションダウン。再逆転を目指し後半戦も攻め続けましたが及ばず、5位でチェッカーを受けました。
野中は最後尾の35位に落ちた後、一時30位あたりまで順位を取り戻しましたが、1周目のバトル時の行為でドライブスルーペナルティを受けることとなり、最後尾35位完走に終わりました。
26日(日)午前8時15分より第6戦の決勝レース(11周)が開始されました。この日も朝から気温25度、路面温度30度と暑い中でのレースとなりました。
5番手スタートの平良はまずまずのスタートで前に並びかけましたが追い抜くまでには至らず。10番手スタートの野中がひとつ順位を上げました。レースは1周目の1コーナー、そしてヘアピンで多重クラッシュが発生し、セーフティカーが導入。4周を終えたところでセーフティカーが戻り、レースが再開されました。
5位の平良は前のグループから離されることなく周回を重ねていきましたが、ポジションアップはならず、5位でフィニッシュ。野中は後方でバトルを繰り広げ、7位でフィニッシュし、ポイント獲得を果たしました。