2019年レポート

FIA-F4 2019年 第5大会 オートポリス
トヨタ支援の野中勢太が第9戦、第10戦共にトップ10フィニッシュ

2019.09.08(日)- 21:45配信

オートポリスでFIA-F4選手権の第5大会(第9戦、第10戦)が行われ、今季よりトヨタのスカラシップを受けシリーズに参戦する18歳のルーキー野中誠太(TOM'S SPIRIT)が第9戦、第10戦共にトップ10フィニッシュ。同じく18歳のルーキー平良響(TOM'S SPIRIT)は第9戦で12位、第10戦はトップ10争いの中で接触を喫し、リタイアに終わりました。

9月7日(土)、8日(日)の両日、大分県のオートポリスでFIA-F4選手権の第5大会(第9戦、第10戦)が行われました。
 本格的な4輪フォーミュラレースの入門カテゴリーとして、国際自動車連盟(FIA)によって制定された国際規格に則って2015年より日本国内で行われているFIA-F4選手権 (F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP)。毎戦多くのエントリーを集める同シリーズには、昨年までカートで活躍してきた18歳の野中誠太と平良響がFTRS(フォーミュラトヨタ・レーシングスクール)のスカラシップドライバーとしてトヨタの支援を受けて今季から参戦しています。
 前大会富士から約1か月のインターバルで開催された今大会は、九州・阿蘇外縁のマウンテンコース。アップダウンの激しいテクニカルコースで熱い戦いが繰り広げられました。

 7日(土)は曇り空。スタート前には軽くぱらぱらと雨が感じられましたが、路面を濡らすまでには至らず、気温24度、路面温度24度のコンディションで朝8時5分より30分間で予選が行われました。セッションが始まって10分に満たないうちにクラッシュ車両により赤旗が出され、再開後も残り2分半で赤旗が出され、予選はこの時点で終了となりました。
 オートポリスは今回が初走行となる野中、平良共に赤旗前のアタック最初に出したタイムがベストタイムとなり、その後のタイム更新はなりませんでした。野中は第9戦が10番手、セカンドベストタイムで決定された第10戦は12番手グリッド。平良は前日までの練習走行ではトップ5も視界に入る走りを見せていましたが、この予選ではタイムを伸ばせず、第9戦、第10戦ともに13番手からスタートを切ることとなりました。

 予選の後、午後1時15分より第9戦の決勝レース(13周)が行われました。10番手スタートの野中はポジションキープ。13番手スタートの平良は1周目にひとつポジションを上げて12位へ。
 その後は、野中、平良共に前の車両から1秒以内にピタリとつけて周回を重ねていきましたが、逆転には至らず、野中が10位、平良が12位でチェッカーを受けました。

 8日(日)は朝から好天に恵まれ、午前9時10分より第10戦の決勝レース(13周)が行われました。12番手グリッドの野中が好スタートを切り、9位へとポジションアップ。その後もペースの上がらない車両の後方で、集団の中での周回を続けました。
 前車とテール・トゥ・ノーズでのバトルを繰り広げていた野中でしたが、6周目の1コーナーで並びかけるも立ち上がりで僅かにコースオフ。すぐに復帰したものの13位へとポジションを落としてしまいました。
 13番手スタートの平良はスタートでひとつ順位を上げ12位を走行。野中のコースオフで11位へと順位を上げました。
 8周目にコース上に止まった車両がありセーフティカーが導入。残り3周での再スタートが切られると、平良は11位をキープ、野中はひとつポジションを上げ12位へ。
 ファイナルラップ、平良は他車との10位争いの中で接触を喫し揃ってコースオフ。レースを終えることとなり、これで順位を上げた野中が2戦連続の10位でチェッカーを受けました。

予選に向けて準備を進める平良響(TOM'S SPIRIT)と野中誠太(TOM'S SPIRIT)
野中誠太(TOM'S SPIRIT)
平良響(TOM'S SPIRIT)