スポーツランドSUGOでFIA-F4選手権の第6大会(第11戦、第12戦)が行われ、今季よりトヨタのスカラシップを受けシリーズに参戦する19歳のルーキー平良響(TOM'S SPIRIT)が第12戦で3位に入り、自身初の表彰台を獲得。チームメイトの18歳ルーキー野中誠太(TOM'S SPIRIT)がこれに続く4位フィニッシュを果たしました。
9月21日(土)、22日(日)の両日、宮城県のスポーツランドSUGOでFIA-F4選手権の第6大会(第11戦、第12戦)が行われました。
本格的な4輪フォーミュラレースの入門カテゴリーとして、国際自動車連盟(FIA)によって制定された国際規格に則って2015年より日本国内で行われているFIA-F4選手権 (F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP)。毎戦多くのエントリーを集める同シリーズには、昨年までカートで活躍してきた18歳の野中誠太と平良響がFTRS(フォーミュラトヨタ・レーシングスクール)のスカラシップドライバーとしてトヨタの支援を受けて今季から参戦しています。
前大会オートポリスから僅か2週間のインターバルでの開催となった今大会を含め、シリーズも残り2大会4レース。ルーキーの2名は、野中が開幕戦で表彰台に上っていますが、その後は上位には付けるものの表彰台には届いていません。更なる表彰台と勝利を目指し、シーズン終盤戦に挑みます。
21日(土)午前8時10分より30分間にわたって予選が行われました。曇り空の下、やや肌寒い気温16度、路面温度19度というコンディション。平良が6周目にその時点でのトップタイムをマークしましたが、その後ライバルもタイムを伸ばし、最終的に平良は第11戦グリッドを決めるベストタイムで5番手、第12戦のグリッドを決めるセカンドベストタイムでは自己ベストタイとなる3番手につけました。
野中は序盤なかなかタイムを上げられずにいましたが、中盤から徐々にポジションを上げていき、第11戦は8番手、第12戦は5番手からスタートを切ることとなりました。
予選の後も曇り空のまま、やはりやや涼しく感じる気温23度、路面温度29度のコンディションで午後12時50分より17周で第11戦決勝レースがスタートしました。
5番手グリッドの平良はまずまずのスタートを切ったものの、1周目の混戦の中でコースアウトを喫するなどして8位へと後退。8周目に1台をパスし、他車のペナルティやリタイアもあって5位でチェッカーを受けました。
野中はスタート直後の1コーナーで他車に追突され、ひとつポジションダウン。9周目のセーフティカー導入後、14周目の再スタート直後の1コーナーではライバルに並びかけましたが抜くまでには至らず、他車の脱落により7位フィニッシュとなりました。
22日(日)、曇っていた空から太陽が顔を出した午前8時55分、気温19度、路面温度24度のコンディションで17周で競われる第12戦の決勝レースがスタートしました。
2列目3番手スタートの平良はエンジンストールしかけやや出遅れるもなんとかポジションをキープ。5番手グリッドの野中もひとつポジションを上げ、2台は3位、4位でレースを開始しました。
3位の平良は前の車両からじりじりと離される展開へ。野中は平良とコンマ5秒ほどの差でピタリとつけての追走を続けました。
9周目にセーフティカーが導入、12周目に再スタートが切られると、平良は好ダッシュを決めて2位の車両を追いましたが、逆転には至らず。野中も平良との接近戦を続けましたが、順位変動は無く、平良が3位でフィニッシュ。自身初の表彰台を獲得しました。野中は4位フィニッシュとなりました。