TDP

未来を担う5人の若手ドライバー 後編(1/2)「更なる飛躍を目指す2017年」

未来を担う5人の若手ドライバー 後編(1/2)
「更なる飛躍を目指す2017年」

若手ドライバー5人による対談も、いよいよ最終回。今回のテーマは"未来"ということで、近い将来の、そして来る2017年シーズンの目標などについて語ってもらいます。レベルアップや上位カテゴリーへの挑戦など、若手だけにそれぞれ具体的な目標や課題があるようです。それぞれの決意はいかなるものでしょうか? では、2017年新春若手ドライバー対談、ファイナルラウンドをスタートしましょう。

海外戦における最大の課題はやはり"言葉の壁"

―― 平川選手、勝田選手、新井選手は海外での活動となりましたが、コミュニケーションはうまくとれましたか?

平川亮

平川亮(以下、平川) 僕は元々日本語もあまりしゃべらないので(笑)、別に影響はないんですけどね。一番苦労したのは、TS050 HYBRIDのテストをやったとき。1周に何回も無線でエンジンの設定モードを変えろなどという指示が飛んでくるので、走りに集中できなくなってコースアウトしてしまいました。 走りながら耳からの情報を理解するのは難しいことだということは十分わかっています。しゃべるのは得意ではないけど、今はテレメトリーもありますから、そんなにこちらからしゃべる必要はないかなと思っているんです。しゃべる前にわかってくれるでしょうから(笑)。

ピットには様々な情報が届いて、最適な設定をドライバーに伝えている
ピットには様々な情報が届いて、最適な設定をドライバーに伝えている

―― 山下選手、坪井選手も今後ヨーロッパでレースをする機会があるかもしれません。そうなったら、準備はOKですか?

山下健太(以下、山下) 2016年マカオGPの映像、見ませんでしたか? スタート前に取材されたときの状況が僕の英語の実力です(笑)。かなりペラペラなんですけどね(笑)

新井大輝(以下、新井) あっ、その映像見たかも!

坪井翔と山下健太

坪井翔(以下、坪井) 総合4位で終わったのは、3位になったら英語で記者会見しなくちゃいけないから面倒で、敢えて抑えたからなんでしょ?(笑)

山下 まあ、今のところ海外へ行くことはなさそうなので困ることはないかな(笑)。英語がしゃべれた方がいいということは、よくわかっているんですけどね。しゃべれた方がカッコいいですしね。でもなかなか英会話をやる気がしなくて......。

坪井 僕も、がんばってみたいとは思っているんですが......。

山下 坪井の英語のレベルはなかなか高いですよ。僕とTOEICの点数が5点差くらいしか違いませんから(笑)。

ラリーウィーク中は常にコ・ドライバーと共に行動している
ラリーウィーク中は常にコ・ドライバーと共に行動している

勝田貴元(以下、勝田)  ラリーの場合はコ・ドライバーと普段から会話していないといけないんですよ(※)。ラリーウィークはずっと一緒に行動していますし。そのおかげもあって、僕も最初は(英語が)しゃべれなかったですがだいぶわかるようになってきました。でも、まだまだ勉強は足りないですけど。ペースノートは、基本は専門用語でできていますから、すぐ聞き取れるようになるんですが。

※ ヨーロッパでのラリーでは、当然外国人のコ・ドライバーと組む。