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未来を担う5人の若手ドライバー 後編(2/2)「更なる飛躍を目指す2017年」

未来を担う5人の若手ドライバー 後編(2/2)
「更なる飛躍を目指す2017年」

新シーズンに向けて意識と準備は万端

―― それでは2017年の新しいシーズンに向けて、どんな気持ちでいるのかを聞かせてください。まずは平川選手、山下選手いかがですか?

平川 今年は国内では、引き続きSUPER GTのGT500クラスに参戦します。チームメイトは新しくニック・キャシディになります。歳下のドライバーをチームメイトとして迎えるのは初めてなので、歳上らしくしっかりとチームを引っ張って、若手のコンビでチャンピオンを目指してがんばっていきます!
海外では、去年と同じくELMS(ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ)のLMP2クラスに参戦します。2年目のELMSですからチームを引っ張ってチャンピオンシップにしっかり貢献できるようがんばります。
それからLMP1のテストプログラムをやらせてもらっているので、ゆくゆくは世界三大レースのひとつ「ル・マン24時間レース」にトヨタとして出場して、総合優勝するのが目標です。自分としては、もういつでも乗れる準備はできています。

平川亮の目標はル・マン24時間レースで総合優勝すること
2016年のル・マン24時間レーススタートシーン

山下 僕もル・マンに行く準備できているんですけど!(笑)でも、今年はスーパーフォーミュラにステップアップしますから、まずはそこで結果を出すことに集中します。スーパーフォーミュラは日本で最高峰のカテゴリーなので楽しみです。ただ、スーパーフォーミュラには何十年も......何十年は言い過ぎか(笑)、とても経験を積んだベテランが大勢出ているので、簡単には勝たせてくれないでしょうね。今まで外から見ていてレベルがものすごく高いのはわかっているので、少しずつ追いついていければいいなと思っています。ルーキーテストで1回だけ乗ったんですが、トップとは1秒くらいしか変わらなかったので『慣れればそこそこ行けるかもしれない...』と内心思っています。でもレースでは、みんなが本気になったらわからないですね。シーズン中には表彰台にとりあえず上がりたいです。1回くらいは目立つ成績を残したいなぁ。

―― 山下選手がそう言っていますが、先輩の平川選手、何かアドバイスは?

平川 僕はスーパーフォーミュラであまり良い成績を残していないから(苦笑)。確かにスーパーフォーミュラは難しいですよ。予選がすべてと言ってもいいようなレースなので予選とスタートに集中すべきだなということくらいしか助言できませんね。スタートでなら一気にいくつも順位を上げることができる。でもその後のレースでは何もできないで耐えるだけの走りになっちゃいがちですからね。

大きな目標に向け着実に一歩一歩進む

―― 続いて、ラリーの勝田選手、新井選手はいかがでしょうか?

勝田 個人の最終的な目標はWRCでチャンピオンを獲ることなんですが、今は『自分にできる準備をきちんとしよう』『経験を積んで足りないところを補う』ということを少しでも多くやって、自分のレベルを上げていこうと思っています。結果というよりは、そこに重点を置いていくつもりです。

2017年もフィンランド選手権で戦う新井大輝

新井 ラリーは、平均して20前後のステージで争うんですが、自分は、全く知らない路面で完成度の高いペースノートを作って、ひとつめのステージからトップ争いに加わって最後まで闘えるようなタイムを出せるドライバーになりたいんです。 どうしても今までは初めての国、初めての道があって、自信を持って走れないことが多かったので、2016年に1年戦って自信もかなりついてきたので、今年はそういう目標を立てて達成しようと思います。

勝田 サーキットはシミュレーターでかなり精密な練習ができるようになりましたが、ラリーの場合はそこまでなかなか再現できないんです。現状、ゲームレベルのものしかないんですね。ペースノートをイメージする練習にはなるかもしれませんが、やはり別物なので、実際に走って経験して身につけていくしかないんですよね。

結果を求める2017年。狙うはチャンピオンのみ

―― 最後に坪井選手の2017年の目標は?

2017年シーズンも全日本F3選手権で戦う坪井翔

坪井 僕は2年目の全日本F3を戦います。追われる立場、結果を出さなければいけないつらい立場に立ってプレッシャーを感じてはいます。でも昨年、F3を1年やって、F3とはどういうものかがわかったし、今までいろんなプレッシャーに打ち勝ってきて、逆にプレッシャーを楽しく感じられるようになりました。今年は結果にこだわって戦うつもりです。去年は1回も勝てなかったので、まずは優勝して、最終的にチャンピオンになりたいです。チャンピオンを獲らなければその先はないと思いますからね。
あとLEXUS RC F GT3でSUPER GTのGT300クラスを戦います。テストでは特に違和感なく乗れました。ただ、GTの場合はGT500クラスのクルマと混走になるので、うまい抜かれ方とか、タイヤの使い方でとかを勉強する必要があります。こればかりは実戦で経験しながら学ぶしかないので、1戦1戦大事に戦いながら身につけていこうと思っています。今年はおもしろいシーズンになりそうなので、僕自身、開幕が楽しみです。

2017年の活躍を誓う平川亮、山下健太、坪井翔、新井大輝、勝田貴元

<あとがき>
いかがでしたでしょうか、TOYOTA GAZOO Racingの若き5人のドライバーによる新春対談は? 同世代の5人だけに、対談はとてもフレンドリーな雰囲気で行われました。その雰囲気と各選手のキャラクターが伝わっていれば幸いです。さて、この5人は2017年シーズンも、それぞれに課題と目標を持って活躍してくれると思います。TOYOTA GAZOO Racingも彼らがその実力を発揮できる「もっといいクルマ」を作っていきたいと思っています。ぜひ皆さんも、がんばっている彼らを応援してくださいね。