イベントレポート
ドリフトコースにラリーカーが登場
例年ドリフトカーのみのイベントしか行われないドリフトコースに、今回は別カテゴリーのクルマが登場。サーキット施設に特設された3つのスペシャルステージでパフォーマンスが繰り広げられる「TOYOTA GAZOO Racing FESTIVALラリー選手権」のSS3がここで行われました。
そして、ドライバートークショーの最中にステージ前に集まったファンの間をぬって参戦のラリーカーが次々と登場。そのままドリフトドライバーたちがステージ上から実況、解説をしてくれたことで会場は大いに盛り上がりました。
コースギリギリまで攻めたコバライネン選手には大声援が。各1周のところ3周してくれたモリゾウ選手のサービスにも大きな拍手が沸きました。
ラリードライバーの競演! その1
TOYOTA GAZOO Racing EXPERIENCEエリアがラリーのスペシャルステージに大変身です。
午前中に行われたSS2には、レジェンド藤本吉郎選手、トミ・マキネン選手に続きモリゾウ選手が登場。
さらに全日本ラリー選手権チャンピオンの勝田範彦選手は連続でドーナツターンするパフォーマンスを見せてくれました。
TOYOTA GAZOO Racing 脇阪塾 座談会 Part 1 (SUPER GT GT500)
TOYOTA GAZOO Racingのアンバサダーを務める脇阪寿一さんがメインのMCを務める『TOYOTA GAZOO Racing 脇阪塾 座談会』は、午前10時55分からの第1部と午後1時25分からの第2部が行われました。それぞれが"入れ替え"制の3パート制で行われましたが、いずれのパートも大盛況となりました。
第1部のパート1はSUPER GTのGT500ドライバーを集めての座談会。モータージャーナリストの今井優杏さんをMCに迎えドライバーを壇上に呼び込みます。GT500でチャンピオンを獲得した今回の主役、#39 DENSO KOBELCO SARD RC Fの2人ですが、ヘイキ・コバライネン選手はラリー関連のプログラムに参加中で、パートナーの平手晃平選手の姿も見えません。ところが、ピットの方から爆音が湧きあがり、平手選手はチャンピオンカーでパドックステージまで乗り付けるというサプライズな演出で、会場も大いに沸きました。
全員が揃ったところで座談会が始まります。プライベートな話題から、最終戦でのエピソードまで、興味深い話を聞くことができましたがやはり気になるのは来シーズンのこと。新型車両に話が及ぶと、開発を担当している立川祐路選手が「ライバルの状況が分からない部分はありますが、僕たちの新型車両は良い感じに開発が進んでいます。来シーズンは僕たちが勝って、(LEXUS勢として)2年連続チャンピオンを獲って来年のTGRFで報告会をしたいと思います」と力強く宣言。観客の皆さんから大きな歓声が沸いていました。
TOYOTA GAZOO Racing 脇阪塾 座談会 Part 2 (SUPER GT GT300)
続いてはGT300のドライバーを集めての『TOYOTA GAZOO Racing 脇阪塾 座談会』パート2。何故かGT500に参戦している平川亮選手も引き続き登壇するハプニングもありましたが、GT500と同様にチャンピオンコンビの土屋武士選手と松井孝允選手が#25 VivaC 86 MCで登場。ドライバーは土屋選手で松井選手は助手席に"ハコ乗り"で登場。お客さんは最初から盛り上がります。
座談会では最終戦もてぎの公式予選でアタック中だった飯田章選手が、やはりアタックしていた土屋選手が後方から近づいて来た時、フェアに進路を譲ったエピソードが語られ、脇阪さんも「ええ話やねェ」と感激した様子でした。
TOYOTA GAZOO Racing 脇阪塾 座談会 Part 3 (ニュルブルクリンク24時間)
『TOYOTA GAZOO Racing 脇阪塾 座談会』パート3はニュルブルクリンク24時間のドライバーを集めてのトークショー。木下隆之選手や大嶋和也選手のようなニュル・マイスターから松井孝允・蒲生尚弥両選手のようにニュルブルクリンクの経験が少ないフレッシュなメンバーまでが勢ぞろい。
今年のレースのように雨が酷くなるとニュルブルクリンクは怖いサーキットだということ。そして24時間レースで使用されるニュルブルクリンクのノルドシュライフェ(旧コース)が如何に荒れた路面であるか、ということで話が盛り上がりました。
そしてそのニュルブルクリンク24時間で鍛えられた電子制御が市販車にフィードバックされているという事例が紹介され、「やはりレースがクルマを鍛えるんやねぇ」と脇阪さんが総括していました。