イベントレポート
富士山より高くまで上がれる!?
レーシングカーと同じぐらい子供たちに人気なのが、「はたらくクルマ」。普段サーキットでは、レース開催時に待機しているレスキューカーなどを見られる機会がありますが、TGRFでは高所作業車が登場しました。
富士山よりも高い!? 一番上まであがると、広いイベント広場を一望できました。今年は晴天に恵まれたので、とても気持ちが良かったでしょう!
怒涛のデモ走行の合間を縫って、Vitzレンジャーが登場!
普段はMEGA WEBで活躍している"MEGA WEB戦隊 Vitzレンジャー"がTGRFに登場。Vitzレンジャーと言いつつ、ヴィッツのほかにもノアと86の計3車種を紹介。ブルーの田ヶ原章蔵選手とイエローの水谷大介選手が司会。ブラックの茂古沼弘将選手がノーマル車両担当、そしてリーダーのレッド松原亮二選手がGR各車を担当。
ブラックとレッドの2名で簡単なオートテストを行い、そのタイムを計測。GR車両の性能の高さをVitzレンジャーが実際に走行して披露していました。
【Pushing the limits】WEC編はTOYOTA TS050 HYBRIDとTOYOTA TS010、TOYOTA TOM’S 85C-Lが時代を超えて競演
Pushing the limitsの第4弾は、WEC(世界耐久選手権)に参戦してきたトヨタのレーシングカー3台が登場です。
今シーズンのWECで最多の5勝を挙げたTS050 HYBRIDを中嶋一貴選手。1991〜1993年と活躍したTS010には、今年のル・マン24時間でポールポジションをコースレコードで獲得した小林可夢偉選手。トヨタがル・マンに初挑戦した1985年のTOM’S 85C-Lは国本雄資選手がドライブし、時代を超えた夢の競演を多くのファンにお届けしました。
85C-Lをドライブした国本選手は「僕が生まれる(1990年生まれ)前のクルマなんで、走っていて楽しかったです。もちろん今のクルマ(TS050 HYBRID)とすべて違います。でも、乗りやすいし、エンジンパワーも凄くありました」と、笑顔を見せました。
そして、小林選手は「(古いクルマですが)現役バリバリのようにエンジンのキレもいいし、上手く保存されて、今のクルマと同時に走らせるというのは、僕としては感化されますね」と、この機会を得たことに感謝していました。
前日までパリでFIAの表彰式に参加し、この日の朝富士に駆けつけた中嶋一貴選手は「(FIA表彰式は)ベルサイユ宮殿を貸し切っていて凄かったですね。今年はル・マンこそ勝てませんでしたが、WECで5勝できて、このクルマを皆さんの前で走らせることでき、歴史あるクルマと一緒に走らせることができたのは凄く良かったです」と、長旅の疲れを見せず話してくれました。
【Pushing the limits】WRC編はYARIS WRCが大ジャンプ!?
Pushing the limits 第5弾は、今年から再挑戦が始まったWRC(世界ラリー選手権)です。今シーズン初参戦ながら2勝を挙げたYARIS WRCは、このクルマでWRC初勝利を挙げたエサペッカ・ラッピ選手がドライブ。そして、1990年にドライバーズチャンピオンを獲得したこともあり、今でも根強い人気があるST165(初代のセリカGT-FOUR)は、藤本吉郎選手が、そしてスバルインプレッサWRCを新井敏弘選手がドライブしました。
3台のラリーカーはドリフト競技車も顔負けの迫力あるスライド走行をメインストレートで披露。圧巻だったのは、YARIS WRCによる"ジャンプ"パフォーマンスでした。ストレートに特設されたジャンプ台を使って、クルマが飛ぶんです! スタンドのファンからも大きなどよめきが上がりました。コースに書かれたスターティンググリッドで3台半分くらいをひとっ飛びです。しかも着地の衝撃もしなやかに吸収するYARIS WRC。ラッピ選手は今季のジャンプ・オブ・ザ・イヤーをもらったほどの"ジャンパー"だとか。現代のWRCカーとWRCドライバーの凄さを感じさせたデモランでした。
YARIS WRCがノーマルヴィッツと競演
380馬力オーバーというモンスターマシン「YARIS WRC」が、エサペッカ・ラッピ選手のドライブでスペシャルパフォーマンスエリアにも登場。レーシングコースでの走行も迫力がありますが、やはり、こんな間近で見るモンスターマシンの走りは圧巻です。
なんと、ここでは中山雄一選手が乗るノーマルのヴィッツと競演。ヴィッツの周りを豪快に駆け、ファンを魅了しました。デモンストレーションランを終えて、ラッピ選手は「今度は、ヘイキ・コバライネン選手のGTマシンに乗りたい」とも。