イベントレポート
5人のトップドリフターたちが楽しいトークを披露
例年、終日人だかりが絶えないドリフトエクスペリエンス。今年も国内トップのドリフターたちが富士スピードウェイに集結し、異次元の走りで楽しませてくれました。
また午前11時からはステージに川畑真人選手、藤野秀之選手、デイチャポン・トオインチャロン選手、松井有紀夫選手、田所義文選手の5人が揃い、ドリフト侍こと今村隆弘選手のMCで楽しいトークショーが繰り広げられました。それぞれで今シーズンの戦いを振り返る前にプライベートな話で大盛り上がりとなりましたが、最後は皆来シーズンの意気込みを真面目に語り、集まったファンも熱心に耳を傾けていました。
笑いを巻き起こすテンポの良さは、チームワークがあってこそ
LEXUS TEAM LEMANS WAKO’Sの脇阪寿一監督、LEXUS TEAM WedsSport BANDOHの坂東正敬監督、LEXUS TEAM au TOM’Sの伊藤大輔監督によるSUPER GT監督トークショー。テーマは今シーズンの振り返りで、DTMとSUPER GTの特別交流戦の話から、抱腹絶倒の20分に。今年のTGRFステージで、一番笑いの巻き起こったトークショーとなりました。
トップを切ってWRCチャンピオン登場!
P16にラリー専用グラベルエリアが設けられ、本物のラリーの雰囲気が味わえるパフォーマンスが行われました。開始前には散水車でコースに水がまかれたため、本番ではコース脇にいたファンが土砂を浴びることになりましたが、これも本物のラリーさながらでファンは貴重な体験だと喜んでいました。
そして、コースサイドで11台のラリーカーの到着を持つファンたちの前にトップを切って登場したのが、WRC2019年ドライバーズチャンピオンのオィット・タナック選手とマルティン・ヤルヴェオヤ選手のコンビが乗るYARIS WRC。会場の盛り上がりはいきなりピークに達することになりました。その後もヘイキ・コバライネン選手、新井敏弘選手などが大迫力のパフォーマンスを披露してくれました。
小山のような偉丈夫が軽々と向きを変えながらパフォーマンス
Aパドックに特設されたスペシャル・パフォーマンスエリアでは午前11時30分よりDAKAR Performanceが行われました。これは今年のダカールラリーでクラス6連覇を飾ったランドクルーザーとクラス10連覇を達成した日野レンジャーGTによるデモ走行で、三浦昂選手がランドクルーザー、菅原照仁選手がレンジャーと、慣れ親しんでいる愛機をドライブ。同じくスペシャル・パフォーマンスエリアで行われたラリーパフォーマンスなどと同様、散水車で水を撒いて低μ路とした上で縦横無尽に走り回りました。
スペシャル・パフォーマンスエリアのセンターに停められたレンジャーの周囲をランドクルーザーが走りまわる姿は、まるで飼い主にじゃれつく子犬のようにも映りますが、もちろんランドクルーザーはラリーカーなどに比べると大柄。そんなランドクルーザーが子犬に思えるほど大柄なレンジャーも続いてパフォーマンスを披露。小山のような巨体が軽々と向きを変え、元気よく走りまわると、エリアの周囲に詰めかけたファンからは大きな拍手と歓声が沸き起こっていました。
3台のドリフト仕様GR Supraが迫力のドリフトパフォーマンス!
今年、大きな話題となったGR Supraの登場ですが、このGR Supraをドリフト競技仕様に改造した3台によるSupra SPECIAL DRIFTがコース上で行われました。
コースに現れたのは、Team TOYO TIRE GR Supraを駆る川畑真人選手、GR Supra MONSTERを操る斎藤太悟選手、そしてSUPER GTでも活躍する谷口信輝選手のHKS GR Supra。お披露目の1周でタイヤを温め、メインスタンド前でパフォーマンスを開始。高速で走るストレートでは真横近くまで振る直線ドリフト。さらに3台がテール・トゥ・ノーズでダンスするように直線ドリフトも! 止まっている1台とわずかなすき間でドリフトしながらすれ違い、ノーズが当たるギリギリで旋回ドリフト! そこからドア・トゥ・ドアで、ピタリとストップ。実況する黒岩唯一アナウンサーも「これはヤバイ!!」の連発でした。