#1 北田選手、「完全勝利」で開幕戦を制す！

東海地方の梅雨入りが発表された2016年6月4日（土）5日（日）、
「TOYOTA GAZOO Racing Netz Cup Vitz Race 2016」関東シリーズの開幕戦が、今シーズン最多53台のエントリーを集め、静岡県・富士スピードウェイにて開催された。

土曜日、気持ちの良い快晴のもと、完全なドライコンディションで53台・20分間の公式予選が行われた。
10分遅れのスケジュール、11時5分にコースイン開始、タイムアタックが始まった。

計測開始から間もなく、トップタイムをマークしたのは昨年の関東シリーズチャンピオン、そしてグランドファイナルチャンピオンとなり、「ゼッケン1」を獲得した北田選手。今シーズンからマイナーチェンジ後モデルでの参戦だ。
続いて、北田選手と同じく今回よりマイナーチェンジ後モデルとなった、ベテラン#62デパマン石渡選手。さらに、今シーズン関西シリーズですでに2勝をマークしている好調の#108峯選手が追う展開となる。
ドライバー達の熱いタイムアタックが続き、トップスリーのタイムが均衡するなか、20分間の公式予選が終了。上位3台のタイム差は、なんと0.067秒、上位陣に序盤からのポジションチェンジはなかった。
この結果、ポールポジションは北田選手が獲得！2位にはデパマン選手、3位に峯選手の公式予選結果となった。

翌日曜日、前日から天候は一転。雨模様のスタートとなった。
朝一番はコンソレーションレース、全8台・4周回で行われた。
#21堤選手のポールポジションでレースがスタート。オープニングラップから各ポジションで激しい攻防が繰り広げられる。ウェットコンディションの影響もあり、コースアウト・スピンする車両も、、、。
混戦のなか、序盤でトップに立った3番手スタートの#300佐野が逃げきり、トップチェッカー、コンソレーションを制した。2位には#946橋詰選手、3位に#355杉山選手と続き表彰台を獲得した。

続いて行われた決勝レース。
相変わらずの雨、完全なウェットコンディションで、10時30分レースが始まった。
スタートでは、峯選手が好スタート。しかし、ポールポジション北田選手はきっちり抑えきり、ホールショットを決める。
この後、オープニングラップならではの接近戦が各コーナーで展開されていく。
トップ北田選手が後続との差を広げていく一方、2番手争いが激しい。5～6台が接近戦を繰り広げる。
激しいレース展開の中、2周目・3周目と着実にポジションを上げてきたのが予選4位の#13蓬田選手。ついに、4周目の1コーナーでトップ北田選手をパスし、一時トップに立つ。しかし、続く2コーナーでは北田選手がすぐさまトップを奪い返す。目の離せないレース展開が続いていく。
その後方3番手争いにもポジションチェンジが。
フロントロー2番手スタートのデパマン選手が、序盤で下げたポジションを取り戻すべく猛プッシュ。中盤までに表彰台圏内の3位までポジションをあげてくる。
さらにその後方では、ウェットコンディションの影響もあり、コーナーでのオーバーランがよく発生する等、周回ごとのポジションチェンジが目まぐるしい。
6周目に入るころから、レースが落ち着いてくる。この時点で後続とのギャップを1.471秒持ったトップ北田選手。フィニッシュへ向けさらにアドバンテージを積み上げていく。
そしてついにファイナルラップとなるも、激しい2位争いはまだまだ終わらない。2位蓬田選手へ、デパマン選手の激しいプッシュが各コーナーで続くが、パスする事無く最終コーナーをクリアしていく・・・
レースは北田選手が、後続へ4.170秒のギャップを積み上げ独走でチェッカー！ウェットの難しいコースコンディションの中、ポールトゥフィニッシュ、そしてファステストラップまでもマーク。関東シリーズ開幕戦を「完全勝利」で制した。2位には後続からの激しいプッシュを抑えきり蓬田選手が、3位には中盤からの追い上げでデパマン選手がそれぞれ入賞し表彰台を獲得した。

次戦関東シリーズは、2か月のインターバルで8月。真夏の富士スピードウェイで8月6日（土）7日（日）スーパーGTのサポートレースとして開催される。
今大会を上回る、今シーズン最大のエントリー台数が予想される。