- Round2
- Netz Cup Vitz Race 2016 関東シリーズ
第2戦 富士スピードウェイ レポート
#13 蓬田選手、今シーズン初勝利で〝熱い〟富士大会を制す!
関東地方の梅雨が明け、すっかり夏模様となった2016年8月6日(土)・7日(日)の両日。「TOYOTA GAZOO Racing Netz Cup Vitz Race 2016」関東シリーズ第2戦が、「スーパーGT 第5戦」のサポートレースとして静岡県・富士スピードウェイにて開催された。
今シーズン最多65台のエントリーを集めた今大会は、猛烈な日差しの中で、#13蓬田選手が勝利した。
土曜日の予選、トラックコンディションはドライ。A組・B組に分かれての公式予選タイムアタックが行われた。
まずはA組、33台のタイムアタックだ。
計測開始から間もなく、#200黒田選手がトップタイムをマーク。これに、#62デパマン選手が続いた。
短い予選時間とコースの混雑に苦しみながらも実力を発揮した選手が、上位ポジションを獲得した。
A組トップは計測開始早々のラップでトップタイムをマークした黒田選手、2位にデパマン選手、3位に#1北田選手が続き、B組公式予選の結果を待つこととなった。
続いて行われたB組予選、31台のタイムアタックがスタートした。
アタック早々からトップタイムをマークしたのは#13蓬田選手。その後#2小森選手・#810咲川選手が続く。
こちらも短い予選時間の中、各ドライバーの熱いタイムアタックが続く。
中盤には今シーズン関西シリーズ2連勝の#108峯選手がベストタイムをマークし、2位までポジションをあげてくる。
これ以降、上位陣に大きなポジションチェンジは無く、B組予選が終了。
トップは蓬田選手、2位に峯選手、3位に咲川選手が続く結果となった。
A組・B組の公式予選が終了。A組トップ黒田選手が、B組トップ蓬田選手のタイムを0.083秒上回り、僅差でポールポジションを獲得!、2番グリッドはB組トップの蓬田選手が、3番グリッドはベテランのデパマン選手が、それぞれ獲得した。
翌日曜日、前日に続き夏空のもと、コンソレーションレースと決勝レースが行われた。
コンソレーションレース・決勝レースともに、チェッカーまで目の離せないレースが繰り広げられた。
まずは、19台・4周回で行われたコンソレーションレース。
スタートでは、ポールポジション#3竹川選手がきっちりスタート決め、ホールショットを決める。2番グリッドからのスタート#514丹田選手もしっかりと竹川選手の後方につける。
トップ1-2はオープニングラップからペースが上がり、徐々に後続を引き離しにかかる。
オープニングラップから丹田選手の猛プッシュを受け続けたポールポジションスタートの竹川選手。一時トップを譲り渡すも、ポールトゥウィンでコンソレーションレースを制した。
2位には最後まで猛プッシュを続けた丹田選手、3位に7番グリッドからのスタートから追い上げた#628松木選手が入り表彰台を獲得した。
続いて行われた決勝レース。日差しのきつくなってきた8時20分より8周回にてスタートした。
ポールポジション黒田選手が絶好のスタートを決め、1コーナーをクリアしていく。2番グリッドスタートの蓬田選手、そして3番グリッドスタートのデパマン選手がきっちり後につく。
2周目に入ると上位2台よりやや離れた、3番手争いに動きが発生。デパマン選手・峯選手・北田選手が1コーナーから並びかけスリーワイドへ。続くコカコーラコーナーで峯選手がスリーワイドから抜け出す。
一方、トップ1-2の黒田選手・蓬田選手は3位集団とのギャップを積み上げていく。
この周回以降、レースは一時的な落ち着きを見せた。
黒田選手が必至で逃げるなか、蓬田選手は虎視眈々とチャンスを窺っている。
膠着状態が続く中、残り2周となった7周目、ついにレースが動く。
仕掛けたのは蓬田選手。最終コーナーから黒田選手の背後にぴったりつけ、ストレートでスリップに入る。1コーナーではアウト側より並びかけるとそのまま並走で2コーナーへ、そしてコカコーラコーナーでついにトップに躍り出た。
しかしこのままでは終わらない黒田選手、なんとこの周回の最終コーナーで仕掛けてきて、再びトップを奪還。
だが、蓬田選手もすぐさまストレートでスリップにつくと、1コーナーではイン側より並びかけ、並走でコカコーラコーナーへ。そして再度、蓬田選手がトップに立った。
黒田選手の猛プッシュが続く中、ファイナルラップは最終コーナーへ。
黒田選手が最後のアタックをしかけるが、前周回のような逆転はなく、そのままチェッカー…。
蓬田選手がベテランの落ち着きを感じるレース運びで今大会を制した!
2位には最後の最後まで激しいトップ争いを繰り広げた黒田選手、3位に現在関西シリーズランキングトップの峯選手が入り、表彰台を獲得した。
次回関東シリーズは第3戦。約一か月のインターバルで、9月3日(土)、残暑の富士スピードウェイで、スーパー耐久第4戦のサポートレースとして開催される。
Race DataNetz Cup Vitz Race 関東シリーズ 第2戦 富士スピードウェイ
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開催日
2016年8月6日(土)・7日(日)
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サーキット
富士スピードウェイ(静岡県)
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天候
晴れ
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参加台数
65台
特別賞関東シリーズ第2戦特別賞
特別賞 | No. | Driver |
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ルーキー賞 | 211 | 大岩 浩気 |
グッドイヤー賞 | 150 | 赤堀 康裕 |
312 | 稲垣 之浩 | |
ベストパフォーマンス賞 | 847 | 上村 肇 |
ウェルカム賞 | 190 | 飯田 知樹 |
ネッツ・アナザー・ストーリー賞 | 75 | 山崎 晋一朗 |
"Vitz RS Racing"との、Vitz Race 以外の素敵な付き合い方を語ってくれた選手に授与
ネッツ・アナザー・ストーリー賞 #75 山崎晋一朗選手
私の「Vitz RS Racing」は、我が家の大事なファミリーカーでもあります。
19年ぶりの買い替えでした。前の車は結婚以前からの愛車で、愛称は「パール」
私もですが、妻と娘は特に愛着を持っていましたので、実は妻と娘は買い替えに反対でした。
でも、最後には私のわがままを聞いてくれました。こうしてVitzは我が家にやってきましたがファミリーカーにはいささか不向きでした。心配していたロールバーがすぐに慣れてもらえましたが、高速道路の継ぎ目の突き上げが想定外に大きく、遠出にNGを出されてしまいました。
タイヤの空気圧を調整したり、首肩のクッションを工夫し、より丁寧な運転を心がけ、なんとか遠出も受け入れてもらえるようになり、昨夏は箱根へ家族旅行へ出かけました。今は、家族から「レース」と呼ばれています。
サーキットでは、私に興奮と若さを与えてくれて、普段は私たちを安全に運び、家族の思い出作りを助けてくれる、「レース」は我が家の大事なファミリーカーです。