特別戦
2016 TOYOTA GAZOO Racing Netz Cup Vitz Race Thanks Party&年間表彰式

各シリーズともに白熱のバトルが展開された2016年
シーズンを締めくくる年間表彰式を開催

 4月10日にツインリンクもてぎで開催された東北シリーズの初戦で幕開けとなった2016年のTOYOTA GAZOO Racing Netz Cup Vitz Race。2000年からスタートした同レースも17回目のシリーズ開催となり、今シーズンも北海道シリーズ、東北シリーズ、関東シリーズ、関西シリーズ、西日本シリーズと5つの地域でシリーズ戦を実施。全シリーズをトータルした参加者は約170名となり初参戦のドライバーも32名を数えた。オートポリスで開催予定だった西日本シリーズの初戦は、4月に発生した熊本地震の影響で中止となり、第2戦も延期になるなど開催が危ぶまれた。だが、10月の第3戦のダブルヘッダーと11月に代替戦として実施された第2戦の計3レースでシリーズが成立した。西日本シリーズ以外は、4月~11月までに予定通りに4戦または3戦が開催された。TOYOTA GAZOO Racing FESTIVAL 2016で競われたグランドファイナルも含めると7つのサーキットで計17戦が行われ、国内のレースでは圧倒的な大会数を誇るシリーズ戦となっている。
 そんな全国各地で戦ってきたドライバーやメカニック、関係者を招待した「2016 TGR Onemake Race Thanks Party」と年間表彰式が、もうひとつのワンメイクレース 86/BRZ Raceと合同で 11月26日(土)に富士スピードウェイのクリスタルルームで開催された。多くのドライバーや関係者で埋まった会場では、各シリーズのチャンピオンや上位入賞者が表彰され、それぞれに賞金が授与された。また、協賛タイヤメーカーであるグッドイヤーからも副賞と特別賞典までもが用意され優れたパフォーマンスを発揮したドライバーに贈られた。

  • Vitz Race 年間表彰式
    北海道シリーズ表彰式
    右から、小島 史武、渡辺 圭介、みなぴよ(敬称略)
  • Vitz Race 年間表彰式
    東北シリーズ表彰式
    右から、渡辺 圭介、 松井 宏太、小森 康廣、赤堀 憲臣(敬称略)
  • Vitz Race 年間表彰式
    関東シリーズ表彰式
    右から、峯 幸弘、 蓬田 昭男、北田 和哉、水谷 大介、黒田 保男、デパマン 石渡(敬称略)
  • Vitz Race 年間表彰式
    関西シリーズ表彰式
    右から、峯 幸弘、 神谷 裕幸、堀内 秀也、岩瀬 亮平、橋本 達宏(敬称略)
  • Vitz Race 年間表彰式
    西日本シリーズ表彰式
    右から、三浦 康司、小島 史武、桐生 清(敬称略)
  • Vitz Race 年間表彰式
    ROOKIE OF THE YEAR賞表彰式
    右から、卜部 正崇、 竹川 翔太(敬称略)

北海道シリーズ

北海道シリーズチャンピオン
#16 橋本 元 選手

北海道シリーズを制覇した橋本選手は、Vitz Race参戦暦17年で北海道と西日本で計7回ものシリーズチャンピオンを獲得しているVitz Raceのレジェンド的な存在。今年は東北と西日本でも各1勝を挙げて全国各地での活躍が印象的だった

「今シーズンはチャンピオンを取った北海道と東北、西日本シリーズに参戦しました。北海道でシリーズチャンピオンを獲得できたのは、第1戦と2戦を連勝してポイントランキング争いを有利に進めることができたからです。3戦目のダブルヘッダーは両レースともに調子が悪く結果がついてこなかったのですが、リードを保ってかろうじてチャンピオンを獲れました。東北シリーズでも第2戦の菅生で勝てたので、今年は良いシーズンを送れたと思っています」と、参戦した3つのシリーズともにチャンピオン争いができ、最終的に北海道シリーズでチャンピオンを獲得できたと語っていた。

北海道シリーズを制覇した橋本選手は、Vitz Race参戦暦17年で北海道と西日本で計7回ものシリーズチャンピオンを獲得しているVitz Raceのレジェンド的な存在。今年は東北と西日本でも各1勝を挙げて全国各地での活躍が印象的だった

北海道シリーズ Point Standings

Rank No. Driver Car name Total Point
1位 16 橋本 元 ADVICSヤサカVitzとま 64pt
2位 135 阿部 晃久 ネッツ札幌μVitz南郷運転代行 62pt
3位 92 小島 史武 ドンガメつじホルモン号Vitz 47pt
4位 34 渡辺 圭介 EVOLEXイマージュVitz 42pt
5位 18 みなぴよ ADVICS東埼玉桜織Vitz 26pt
6位 87 加藤 由記 がんばろう十勝アッシュVitz 26pt

東北シリーズ

東北シリーズチャンピオン
#34 渡辺 圭介 選手

初戦のダブルヘッダーで連勝し、最終戦も勝利して4戦中3勝をマーク。東北シリーズを制覇した渡辺選手。Vitz Raceでレースデビューして今年が10周年となる節目で自身3度目のシリーズチャンピオンを獲得した

「今年は前年のチャンピオンが抜けたことでシリーズチャンピオンを争えると思っていました。ダブルヘッダーだった初戦のもてぎで連勝でき、そこで改めてチャンピオンを狙おうと意識しました。ところが2戦目でフライングスタートしてしまい2ポイントしか獲れず、選手権をリードされてしまいました。最終戦はポールトゥウィンしか狙っていなかったのですが、それが実行できてチャンピオンも獲得できました。今思えば第2戦でファステストラップを獲れたことも大きかったと思います」と、初戦は絶好の滑り出しとなったが中盤に苦戦した逆転でチャンピオンを獲得できたとシーズンを振り返ってくれた。

初戦のダブルヘッダーで連勝し、最終戦も勝利して4戦中3勝をマーク。東北シリーズを制覇した渡辺選手。Vitz Raceでレースデビューして今年が10周年となる節目で自身3度目のシリーズチャンピオンを獲得した

東北シリーズ Point Standings

Rank No. Driver Car name Total Point
1位 34 渡辺 圭介 EVOLEXイマージュVitz 65pt
2位 130 松井 宏太 ネッツ青森アップルRCVitz 60pt
3位 16 橋本 元 ADVICSヤサカVitzとま 47pt
4位 8 イシカワヨシオ 東京IRC・μ・vivoヴィッツ 34pt
5位 2 小森 康廣 かねこリウマチ科EDヴィッツ 30pt
6位 150 赤堀 憲臣 PM150スノコVitzADV 28pt

関東シリーズ・関西シリーズ

関東・関西シリーズチャンピオン、Grand Finalウィナー
#108 峯 幸弘 選手

関西シリーズは今年で3連覇の偉業を達成し、関東シリーズでは悲願のチャンピオン獲得と、2つの最激戦区を制覇した峯選手は、兄が監督を務めるなど家族で力を合わせ参戦している。Grand Finalも優勝し素晴らしい1年を締めくくった

「まず関東シリーズですが、こちらは追う立場だったので精神的には楽な展開でした。序盤戦は調子が悪かったのですが、それでもポイントを積み重ねることができたのが良かったです。後半の第3戦と第4戦は狙い通りに連勝ができシリーズチャンピオンを獲得できました。一方の関西シリーズは、2連覇していて追われる立場でプレッシャーはありました。ですが、岡山と鈴鹿の両サーキットで勝てて結果的には最高のシーズンとなりました」と、関東シリーズでは追う立場、関西シリーズでは追われる立場と真逆の状況だったが、上手くコントロールできたと語っていた。

関西シリーズは今年で3連覇の偉業を達成し、関東シリーズでは悲願のチャンピオン獲得と、2つの最激戦区を制覇した峯選手は、兄が監督を務めるなど家族で力を合わせ参戦している。Grand Finalも優勝し素晴らしい1年を締めくくった

関東シリーズ Point Standings

Rank No. Driver Car name Total Point
1位 108 峯 幸弘 犬印NヤサカファクターVitz 64pt
2位 13 蓬田 昭男 a☆TCLMLDjacVitz 60pt
3位 1 北田 和哉 ネッツ千葉シュポルトVitz 51pt
4位 25 水谷 大介 ネッツ東京Vitz 41pt
5位 200 黒田 保男 ネッツ名古屋FTD部Vitz 30pt
6位 62 デパマン 石渡 N群馬FKジースパイスVitz 26pt

関西シリーズ Point Standings

Rank No. Driver Car name Total Point
1位 108 峯 幸弘 犬印・Nヤサカ/ファクターVitz 75pt
2位 38 神谷 裕幸 N中部ミッドレスWMスノコK&GVitz 47pt
3位 120 堀内 秀也 N中部ミッドレスK&G Winmax Midland PIAA Vitz 44pt
4位 52/55 岩瀬 亮平 夢創造プロジェクトミッドレス菱木Vitz 44pt
5位 32 小倉 由浩 NC-52E MyWayProμVitz 28pt
6位 888/889 橋本 達宏 ネッツ中京エリア86小牧Vitz 19pt

西日本シリーズ

西日本シリーズチャンピオン
#505 三浦 康司 選手

今年誰よりも練習走行に励んでいたという三浦選手は、今年がVitz Race参戦2年目。昨年の最終戦ダブルヘッダーで2連勝を飾るなど速さをみせて臨んだ今シーズンは、最終戦でポールトゥウィン&ファステストも記録した完全勝利で大逆転のシリーズチャンピオンを獲得した

「今年は是が非でもシリーズチャンピオンを獲ろうと挑んだ年でした。しかし地震の影響で今シーズンの西日本シリーズは、ダブルヘッダーの第3戦と代替戦の第2戦の計3レースでの開催となりました。初戦では勝ったのですが2レース目はフライングしてしまい、ファステストラップの1ポイントしか取れませんでした。最終戦はポイントリーダー次第の展開だったのですが、ポールトゥウィンとファステストラップのフルポイントを加算できて逆転でチャンピオンを獲得しました。シーズン中は関東や関西にも遠征にいき、その効果がでたと思っています」と、前半戦のレースができないときに遠征してレース感を養えたことが良かったと話していた。

今年誰よりも練習走行に励んでいたという三浦選手は、今年がVitz Race参戦2年目。昨年の最終戦ダブルヘッダーで2連勝を飾るなど速さをみせて臨んだ今シーズンは、最終戦でポールトゥウィン&ファステストも記録した完全勝利で大逆転のシリーズチャンピオンを獲得した

西日本シリーズ Point Standings

Rank No. Driver Car name Total Point
1位 505 三浦 康司 ARTEROSSOカーピカネットVitz 45pt
2位 16 橋本 元 ADVICS ヤサカ ヴィッツ 45pt
3位 6 堀川 康祐 トライレーシングVitz 38pt
4位 777 野田 浩介 平岡塾Vitz 32pt
5位 92 小島 史武 ドンガメつじホルモン号Vitz 20pt
6位 86 桐生 清 ドンガメADVICSヤサカヴィッツ 16pt

ROOKIE OF THE YEAR賞

北海道シリーズ ROOKIE OF THE YEAR賞
#730 田村 康隆 選手

※表彰式にお越しになれなかったため、お名前とお写真のみご紹介いたします

関東シリーズ ROOKIE OF THE YEAR賞
#3 竹川 翔太 選手

今シーズンが初のレース参戦でライセンスも今年取得したばかりという竹川選手。レースを重ねるたびにグリッドを徐々に前に移してきて、決勝でも毎戦ジャンプアップを果たすなどデビューイヤーとは思えない活躍が印象的だった

「昨年一年間は手伝いでヴィッツレースのチームに帯同していて、そこでレースに参戦してみたいという気持ちが沸いてきました。今年の1月に初めて富士スピードウェイを走って、その後JAFのライセンスを取得し、レースカーを買ってと準備を進めていきました。レースを外から見ていたときはもっと上位で争えると思っていましたが、そう上手くはいきませんでした。後半戦では予選で真ん中くらいに入れるようになり、決勝ではトップ10も見える位置になりました。さらに練習を積んで来年は輝きたいですね」と、だんだんとドライビングが上達しているのが感じ取れレースを楽しんでいると話してくれた。

今シーズンが初のレース参戦でライセンスも今年取得したばかりという竹川選手。レースを重ねるたびにグリッドを徐々に前に移してきて、決勝でも毎戦ジャンプアップを果たすなどデビューイヤーとは思えない活躍が印象的だった

関西シリーズ ROOKIE OF THE YEAR賞
#43 卜部 正崇 選手

今シーズンから参戦を始め最終戦でシングルグリッド・シングルフィニッシュでポイントも獲得した活躍が印象的だった卜部選手は、ネッツトヨタ神戸の社員ドライバーで、普段は営業職で車両の販売を行なっているそうだ

「今シーズンから会社としてヴィッツレースに参戦するということで、社内公募によってドライバーに選んでもらいました。草レースには出場経験があったのですが、JAF戦は今年が初めてになります。想像していたよりも細かいセッティングやミスでタイム差がつくシビアなレースでした。会社でバックアップしてもらっているので結果を出すことが求められていたのですが、序盤戦は上手くいきませんでした。ですが、最終戦でポイントを獲れたのが救いです」と、想像以上に厳しいレースだと参戦してみて改めて感じたそうだ。

今シーズンから参戦を始め最終戦でシングルグリッド・シングルフィニッシュでポイントも獲得した活躍が印象的だった卜部選手は、ネッツトヨタ神戸の社員ドライバーで、普段は営業職で車両の販売を行なっているそうだ

西日本シリーズ ROOKIE OF THE YEAR賞
#119 首藤 哲也 選手

※表彰式にお越しになれなかったため、お名前とお写真のみご紹介いたします

フォトギャラリー

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