#34 渡辺選手、今大会を制し、東北シリーズチャンピオンを獲得！

2016年9月11日（日）「TOYOTA GAZOO Racing Netz Cup Vitz Race 2016」東北シリーズの最終戦となる第3戦が、15台のエントリーを集め、宮城県・スポーツランドSUGOにて開催された。
全国5シリーズで開催されているVitz Raceの中、本大会が他シリーズに先駆けて今シーズンのシリーズチャンピオンが決定する。
これまでのシリーズポイント1位の#130松井選手と2位の#34渡辺選手のポイント差は僅か3ポイントとなっており、シリーズチャンプの行方に注目が集まった一戦となった。

午前8:30に最終戦の予選がはじまった。
前日の残暑がまだまだ残る晴天から一転、肌寒い曇り空、ドライコンディションでスタート。
全15台・15分間の公式予選となった。
開始間もなくから、シリーズポイントリーダーの#130松井選手がトップタイムをマークしてくる。
そして予選時間が後半になると、他の選手も周回ごとに徐々にタイムを上げてくる。シリーズランキング2位の#34渡辺選手が、松井選手のトップタイムを更新してトップに立つと、#86桐生選手も3番手までポジションをあげてくる。
各ドライバーの熱いアタックが続いたが、15分間の公式予選はこのまま終了。
逆転でシリーズチャンピオンを目指す渡辺選手がポールポジションを獲得！2位に松井選手・3位に桐生選手が続く公式予選結果となった。

約4時間のインターバルをおいて、決勝レースがはじまった。
インターバルの間に何度か降雨があったが、スタートの時点で雨はあがっていた。
しかしながら、完全なドライコンディションとはならず、難しいラインどりを要求されるコースコンディションでのスタートとなった。
全車クリーンスタート後、1コーナー進入までに4番手スタートの#16橋本選手が、ひとつ順位を上げる。ポール渡辺選手・松井選手・橋本選手の順で1コーナーをクリアしていく。トップスリーがオープニングラップならではの激しい接近戦を展開する。
バックストレッチでは橋本選手が、イン側より松井選手に並びかけるが、パスしきれない。
そして、最終コーナーで再び橋本選手が松井選手のイン側につけると、続くストレートで松井選手をパス、2番手までポジションを上げてくる。
橋本選手の背後にピッタリとつけた松井選手、猛プッシュがはじまる。
ポジションチェンジの激しかったオープニングラップ以降、トップスリーが後続との距離を徐々に伸ばしていく。
中盤になるとトップスリーの動きに変化が表れ、松井選手が集団から次第に遅れはじめた。2位橋本選手はトップ渡辺選手との距離をつめ、一時は約0.3秒差まで縮めたものの、その後はトップとのギャップが徐々に広がっていき、背後に迫った松井選手を抑える展開となった。
レースは、オープニングラップから落ち着いたレース運びで、きっちりと後続を抑えきった渡辺選手がトップチェッカーで見事、第3戦SUGO大会を制した！
2位に橋本選手、3位に松井選手が入り、それぞれ表彰台を獲得した。

今大会で2016年東北シリーズ全戦が終了し、今シーズン最初のシリーズチャンピオンが決定した。開幕戦ダブルヘッダー大会で2連勝した後、2戦目にまさかのペナルティーによりノーポイントに近かったが、今大会の優勝により、渡辺選手がシリーズチャンピオンを獲得した！！