Round2
Netz Cup Vitz Race 2017 北海道シリーズ
第2戦 十勝スピードウェイ レポート

参戦歴15年の大ベテラン#135阿部選手が今季初優勝

 7月30日(日)、「TOYOTA GAZOO Racing Netz Cup Vitz Race」の北海道シリーズ第2戦が北海道更別村の十勝スピードウェイで開催された。エントリー台数は10台(第1戦は9台)。初出場の1台を含む北海道勢(8台)に加え、本州からの遠征組(2台)の姿もあった。また、同日開催で「TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race」の第6戦のほか、さまざまなカテゴリーのレースが行われ、パドックは多くのエントラントたちの姿で賑わった。

早めのアタックが功を奏した#135阿部選手が予選1位

 朝9時から15分間行われた予選。上空は曇り空ながら気温は20℃ほど、路面温度も安定しておりタイムアタックにはもってこいのコンディションだ。トップタイムをマークしたのは地元・北海道組の#135阿部選手で、タイムは1分45秒850。「気温が上がりそうだったので早めにアタックしました。前後の間隔を確認し、自分の走行ラインをトレースできました」と#135阿部選手。第1戦に続くポールポジション獲得だ。2位は前回ウィナーの遠征組、#16橋本選手で、タイムは1分45秒862。#135阿部選手とわずか0.012秒差。3位は#18みなぴよ選手でタイムは1分46秒707。4位は今回がデビュー戦となる元スピードスケートの金メダリスト、#361清水選手(1分46秒737)。

2位に大量リードを築き#135阿部選手が独走V

 午後1時40分から行われた決勝(12周)。予選2位の♯16橋本選手が得意のロケットスタートで#135阿部選手をかわし、トップに立つ。2台の序盤のタイム差こそ僅差だったが、3周目以降になるとその差は広がり始める。ところが5周目、橋本選手が足まわりのトラブルによりスローダウン。グリーンに乗り入れてストップしてしまう。これでトップに返り咲いたのが#135阿部選手。5周終了時点での2位♯18みなぴよ選手との差は1秒849。#135阿部選手のペースは#18みなぴよ選手より速く、徐々に引き離していく。10周目には5.150秒差まで広がり、独走態勢に。#135阿部選手は危なげなく12周を走り切りチェッカー。第1戦で#16橋本選手に独走を許した悔しさを晴らした。「このレース、ラスト2~3周が勝負と思っていたので、2位に下がっても気にしていませんでした。#16橋本選手のぺースが一気に落ちたのでここはチャンスとパスしました」と#135阿部選手。#135阿部選手はVitz Race参戦歴15年を誇る大ベテラン。ライバルの脱落もあったが、豊富な経験と勝負強さが予選、決勝を通じて発揮された。

 2位は#18みなぴよ選手。「とてもトップには追いつけないと思ったので、終盤は練習のつもりでポジションをキープしました。2位表彰台は初めてですから、Vitz Raceやっていて良かったです」とレース後に語ってくれた。3位以下は接戦。ファイナルラップ突入時点では#417山田選手、#730本間選手、#812下地選手という順だったが、熾烈なバトルの末、#812下地選手が2台を抜き、表彰台を獲得。以下、#730本間選手、#417山田選手と、終わってみれば真逆の結果となった。「何度か軽い接触などありましたが、抜け出すことができました。Vitz Raceの表彰台に上がれるなんて思ってもいなかったので最高にうれしいです」と#812下地選手。

 注目の#361清水選手はスタートで出遅れたが、6周目にはベストラップ1分47秒330(全体で4位)をマークし、3位集団に追いつくなど善戦。6位でデビュー戦を終え、元トップアスリートならではの適応力を見せつけた。「長野オリンピックが終わった頃から自動車レースに興味がわき、カートレースなどにも出ました。20年来の夢がとうとう叶いました。(予選では)目標としていた1分46秒台のタイムも出せました」とVitz Raceを満喫したよう。

 残るは10月15日の最終戦(ダブルヘッダー)のみ。今回の優勝によりランキングトップとなった#135阿部選手が#16橋本選手の4連覇に歯止めをかけるか、大いに注目を集めるところだ。

RESULT北海道シリーズ第2戦リザルト(TOP3)

順位 No. Driver Team / car Total Best
1 135 阿部 晃久 トバコスZnμVitz南郷運転代行 21'39.682 1'47.292
2 18 みなぴよ ADVICS東埼玉桜織Vitz 21'46.560 1'47.509
3 812 下地 健史 アクシオンEDワコーズVitz 21'56.641 1'47.923

Race DataNetz Cup Vitz Race 北海道シリーズ 第2戦 十勝スピードウェイ

  • 開催日

    2017年7月30日(日)

  • サーキット

    十勝スピードウェイ(北海道)

  • 天候

    晴れ

  • 参加台数

    10台

特別賞北海道シリーズ第2戦特別賞

特別賞 No. Driver
ルーキー賞 361 清水 宏保
グッドイヤー賞 812 下地 健史
ベストパフォーマンス賞 417 山田 浩
ウェルカム賞 361 清水 宏保
ネッツ・アナザー・ストーリー賞 417 山田 浩

"Vitz RS Racing"との、Vitz Race 以外の素敵な付き合い方を語ってくれた選手に授与
ネッツ・アナザー・ストーリー賞 #417 山田 浩選手

417号車は昨年より北海道をPRするバーチャルアイドル北乃カムイを車体に描いています。痛車であることを活かし道内各地で開かれるサブカルチャーのイベントへ痛車展示と言う形で参加しています。
いままで経験のないイベントへの参加で、新たな人や場所との出会いも沢山あり、世界観が広がり、ヴィッツライフをとても楽しんでいます。いつかはコスプレにもチャレンジしてみたいです。今年もレーススケジュールの合間を縫って道内各地のイベントへ参加予定です。

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