Round3
Netz Cup Vitz Race 2017 北海道シリーズ
第3戦 十勝スピードウェイ レポート

#16橋本選手が最終戦ダブルヘッダーを2位・1位とまとめ、逆転で5年連続のチャンピオンに輝く

 2017年10月15日(日)、「TOYOTA GAZOO Racing Netz Cup Vitz Race」の北海道シリーズの第3戦(最終戦)が、北海道更別村の十勝スピードウェイで開催された。エントリー台数は今シーズン最多の13台で、道外からの遠征組が増加。また、日曜日に予選と決勝が行われる1DAYレースで、決勝はRace1とRace2の2回。Race2のスターティンググリッドは、Race1のベストラップ順で決定される。

 第2戦終了時点でのランキングトップは第2戦を制した#135阿部選手(37ポイント)。2位は第2戦で表彰台に登った#18みなぴよ選手(25ポイント)で、3位には開幕戦のウィナー、#16橋本選手(22ポイント)がつけている。Race1、Race2、どちらも通常のポイントが与えられるため(Race2のポールポジションポイントはない)、計算上はランキング8位の選手までチャンピオンの可能性がある。

北海道シリーズ初出場の#505三浦選手がポールポジション奪取

 日曜日の天候は晴れ。朝一番の気温は10℃以下と非常に低く、タイヤを入念に温めながらの予選となった。最初のアタックでトップタイムをマークしたのは#307井上選手。しかし、後続の選手が次々と1分44秒台に突入し、#307井上選手のタイムを塗り替えていく。#92小島選手が1分44秒766をマークするが、すぐに#505三浦選手が1分44秒722をマーク。#505三浦選手はその後のアタックでさらにタイムを削り、1分44秒663でポールポジション確定。3位はランキング3位の#16橋本選手で、以下、#150赤堀、#135阿部と続く。#18みなぴよ選手は8位。#505三浦選手は西日本シリーズのチャンピオンで北海道シリーズ初出場。「地元オートポリスでは遠征組の選手にポールポジションを奪われ悔しい思いをしました。上出来の結果ですね」と#505三浦選手。

#16橋本選手がRace2でロケットスタートをきめて独走V。遠征組も健闘

 Race1は6周。#505三浦選手がイン側の#92小島選手をけん制しながら1コーナーに進入する。その後方では#16橋本選手が#92小島選手との差を縮め、2位に浮上。#505三浦、#16橋本、#92小島、#150赤堀という順でオープニングラップを終える。1位#505三浦選手と2位#16橋本選手のタイム差は1秒217。#505三浦選手は2周目にファステストラップ(1分44秒623)をマークして逃げ切りを図るが、#16橋本選手も必死に食らいつく。#16橋本選手は6周目にベストラップ(1分44秒737)をマークし#505三浦選手に接近するが、追い上げはここまで。#505三浦選手が0.442秒差でトップチェッカーを受けた。2位は#16橋本選手で、以下#92小島選手、#150赤堀選手という順。ランキングトップの#135阿部選手はタイヤのマッチングに苦しみ5位。この結果により#16橋本選手とのポイント差は8点に縮まった。

 約2時間のインターバルを経て行われたRace2(12周)。上位陣のスターティンググリッドは#505三浦、#16橋本、#92小島、#150赤堀、#135阿部という順で、Race1の結果と同じ。全車クリーンスタートをきり1コーナーを目指すが、ここで魅せたのが#16橋本選手。ロケットスタートを決め、1コーナーまでに#505三浦選手の前に出る。オープニングラップ終了時点での順位は#16橋本、#505三浦、#92小島、#150赤堀、#135阿部という順。2周目になると#150赤堀選手と#135阿部選手の差が開き始め、1位から4位までが等間隔に。6周目あたりから#16橋本選手と#505三浦選手の差が開き始め、後続の#92小島選手と#150赤堀選手に攻め立てられるようになる。3台はますます接近し、10周目に#150赤堀選手が#92小島選手をパス。両者の順位が入れ替わる。その後は順位の変動はなく、#16橋本選手がトップチェッカー。2位#505三浦選手に5.251秒差をつけての圧勝だった。3位の#150赤堀選手は北海道シリーズ初出場で、うれしいVitz Race初表彰台。なお、#135阿部選手は5位となり、優勝とファステストラップを合わせて21ポイントを獲得した#16橋本選手が逆転でチャンピオンを獲得。2013年から守り続けているタイトルを防衛した。「1レース目のスタートは失敗したので、シグナルだけに集中してミートしました。トップに立ったあとは常にプッシュしながら走りました。チャンピオン獲得はうれしいですが、レースを楽しむのが一番の価値だと思っています。スタートで前に出てそのままだったので、あまり楽しめませんでしたね」と#16橋本選手。

 #16橋本選手の勝負強さが際立った2017年シーズン。絶対王者にストップをかけるのは道内の選手と遠征組のどちらか? 来年も濃密なバトルが見られることを期待したい。

RESULT北海道シリーズ第3戦リザルト(TOP3) Race1

順位 No. Driver Team / car Total Best
1 505 三浦 康司 制動屋☆Vitzおうちの買い方相談室 10'39.410 1'44.623
2 16 橋本 元 ADVICSヤサカVitzとま 10'39.852 1'44.737
3 92 小島 史武 ドンガメつじホルモン号Vitz 10'40.811 1'44.803

北海道シリーズ第3戦リザルト(TOP3) Race2

順位 No. Driver Team / car Total Best
1 16 橋本 元 ADVICSヤサカVitzとま 21'13.736 1'45.072
2 505 三浦 康司 制動屋☆Vitzおうちの買い方相談室 21'18.987 1'45.304
3 150 赤堀 康裕 PM150スノコVitzADS 21'19.261 1'45.357

Race DataNetz Cup Vitz Race 北海道シリーズ 第3戦 十勝スピードウェイ

  • 開催日

    2017年10月15日(日)

  • サーキット

    十勝スピードウェイ(北海道)

  • 天候

    晴れ

  • 参加台数

    13台

特別賞北海道シリーズ第3戦特別賞

特別賞 No. Driver
グッドイヤー賞(Race 1) 730 本間 俊介
グッドイヤー賞(Race 2) 730 本間 俊介
ベストパフォーマンス賞(Race 1) 417 山田 浩
ベストパフォーマンス賞(Race 2) 118 長澤 紀幸
ネッツ・アナザー・ストーリー賞 730 本間 俊介

"Vitz RS Racing"との、Vitz Race 以外の素敵な付き合い方を語ってくれた選手に授与
ネッツ・アナザー・ストーリー賞 #730 本間俊介選手

ヴィッツには90系から乗っていて通勤と、ドライブと使用しています。
今は130系に乗っていますが燃費も良く、長距離のドライブも疲れづらく、大変気に入って使用しています。
"RS Racing"は会社の車ではありますが、レースに何度も参戦しても大きな故障もなく車としての完成度がすばらしいと思います。
今後も"RS Racing"には頑張ってもらいたいです。