Round3
Netz Cup Vitz Race 2017 関西シリーズ
第3戦 鈴鹿サーキット レポート

マッチレースを制した#1峯選手が
4年連続のチャンピオンに輝く

 9月24日(日)、「TOYOTA GAZOO Racing Netz Cup Vitz Race」の関西シリーズ第3戦が、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで開催された。エントリー台数は今シーズン最多の58台(出走は56台)。フルグリッドは48台のため、予選は2組に分かれて行われ、それぞれ上位24台が決勝に進出。予選を通過できなかった8台がコンソレーションレースに出場した。

#1峯選手がただひとり2分46秒台に突入!
2戦連続のポールポジションを獲得

 予選は20分間。8時からA組、8時30分からB組の順番で行われた。A組の先頭でコースインしたのはランキング1位(42ポイント)の#1峯選手。翌周にアタックを行い、2分46秒393のトップタイムをマーク。A組2位は2分47秒350の#120堀内選手、同3位は2分47秒360の#38市川選手。10分後に行われたB組の予選では、#201黒田選手が2分47秒257のトップタイムをマーク。#201黒田選手はアタックを続けるがタイムを短縮することができず、#1峯選手のポールポジションが確定した。B組2位は2分47秒367の#887今井選手、同3位は#32小倉選手で、タイムは2分47秒483となった。

 この結果、スターティンググリッドは#1峯選手と#201黒田選手がフロントロウ。以降、#120堀内、#887今井、#38市川、#32小倉という順となった。6番グリッドからのスタートとなった#32小倉選手はランキング2位(31ポイント)につけており、逆転を狙うためにも1台でも多く抜き、#1峯選手のチャンピオン決定を阻止したいところだ。

 11時45分からは8台が参加してのコンソレーションレース(4周)が行われた。スタートで鋭い飛び出しを見せたのがポールポジションからスタートした#760小西選手。安定感のある走りで2位以下との差を徐々に広げ、1.388秒差でチェッカーを受けた。

#201黒田選手の果敢なアタックを抑えきり、
#1峯選手が3連勝で戴冠

 予選終了から約5時間半のインターバルを経て行われた決勝(8周)。上位勢は順当なスタートをきり、グリッド順のまま1コーナーに進入する。オープニングラップ終了時点での1位#1峯選手と2位#201黒田選手のタイム差は0.672秒。#201黒田選手は2周目に予選タイムを上回るファステストラップをマークし、#1峯選手との差をじわじわと詰めはじめる。また、これにより2位#201黒田選手と3位#120堀内選手の間隔が広がり、上位は#1峯選手と#201黒田選手のトップ争いと、#120堀内選手を先頭とする3位争いというふたつの集団に分かれる。

 レースが動いたのは4周目。デグナーの進入で#120堀内選手、#887今井選手の3位争いが過熱。すぐ後ろの#38市川選手と#43卜部選手もこれに加わり、4台が接近しながらヘアピンカーブに進入する。この争いを制して3位に上がったのは#887今井選手。#120堀内選手と#38市川選手は混戦の中で大きく順位を落としてしまい、#43卜部選手と#32小倉選手が4位と5位に浮上する。

 5周目に入ると#1峯選手と#201黒田選手の差はほとんどなくなり、2台のマッチレースに。スプーンカーブ立ち上がりから西ストレート、130Rまでは#201黒田選手の方が速く、日立オートモーティブシステムズシケイン前でテール・トゥ・ノーズとなるが、#1峯選手は絶妙なライン取りで#201黒田選手をけん制する。他のコーナーでもラインがクロスする目の離せない展開となり、勝負はファイナルラップへ。シケイン進入で#201黒田選手がアウトから#1峯選手を抜きにかかるが、ややオーバーラン。#1峯選手が#201黒田選手に0.690秒差をつけ、チェッカーを受けた。3位は#43卜部選手の猛攻をしのいだ#887今井選手で、うれしい初表彰台。#32小倉選手は5位に入った。

「予選で1秒差あってもヨーイドンで追いつけるし、スリップが効くので逃げるのが難しい。これがヴィッツレースのおもしろいところです。追いつめられましたが、しのぎきることができました。心拍数上がりましたね」と#1峯選手。

 この結果により#1峯選手は21ポイントを加算。#32小倉選手に24ポイント差をつけ、最終戦を残して、開幕から他を寄せ付けず3連勝。4年連続となるチャンピオンを確定させた。すでに関東シリーズのチャンピオンも決めており、これで2冠達成。残すタイトルは12月に行われるグランドファイナル制覇のみとなった。

 第4戦(最終戦)は10月21日(土)・22日(日)、今回と同じ鈴鹿サーキットで行われる。

RESULT関西シリーズ第3戦リザルト(TOP3)

順位 No. Driver Team / car Total Best
1 1 峯 幸弘 犬印・NヤサカADS/ファクターVitz 22'19.618 2'46.714
2 201 黒田 保男 N名古屋FTD部NUTEC制動屋Vitz 22'20.308 2'46.622
3 887 今井 孝 ネッツ中京エリア86小牧Vitz 22'28.502 2'47.125

Race DataNetz Cup Vitz Race 関西シリーズ 第3戦 鈴鹿サーキット

  • 開催日

    2017年9月24日(日)

  • サーキット

    鈴鹿サーキット(三重県)

  • 天候

    曇り

  • 参加台数

    58台

特別賞関西シリーズ第3戦特別賞

特別賞 No. Driver
ルーキー賞 23 福本 侑大
グッドイヤー賞 92 小島 史武
937 加藤 敏巳
ベストパフォーマンス賞 37 山口 浩昭
ウェルカム賞 89 井上 勝仁
393 伊藤 岳文
666 小川 翼
884 高野 康平
ネッツ・アナザー・ストーリー賞 27 田中 勇弥

"Vitz RS Racing"との、Vitz Race 以外の素敵な付き合い方を語ってくれた選手に授与
ネッツ・アナザー・ストーリー賞 #27 田中 勇弥選手

 週末はよくVitzに乗って買い物やドライブに出掛けています。立ち寄った駐車場で「レースに出てるの?」なんて声をかけていただくことがあります。少し照れくさいですがヴィッツレーサーであることを誇らしい気持ちになり、なんだかうれしくなります。レース以外の場面でも人とのつながりの機会を与えてくれるVitzとのこれからのカーライフがとても楽しみです。