Round1
Netz Cup Vitz Race 2017 関東シリーズ
第1戦 富士スピードウェイ レポート

意地と意地のぶつかり合いの末、#4北田選手が昨年王者を下して勝利

初代Vitzが発売された2000年から開催されてきた「TOYOTA GAZOO Racing Netz Cup Vitz Race」。歴史あるワンメイクレースの18年目のシーズンがいよいよ始まる。 春の陽気に包まれた4月15日(土)〜16日(日)、「TOYOTA GAZOO Racing Netz Cup Vitz Race 2017」の開幕でもある、関東シリーズの第1戦が、富士スピードウェイで開催された。関東シリーズは全4戦で、会場は全て富士スピードウェイ。エントリー台数は48台で、フルグリッド45台が決勝に進出し、全8周のレースを争う。


土曜日の予選は曇り。雨は降らなかったものの、気温は少々低い状態。10時20分に20分間の予選がスタート。序盤、続々とタイムが更新されて行く中、2分16秒455でトップタイムをマークしたのは、昨年の関東シリーズと関西シリーズ、そしてグランドファイナルの覇者、#1峯選手。そして2位につけたのは、#3竹川選手(2分16秒719)。竹川選手は、昨年は中段グループを争っていたが、一気にトップグループ入りだ。


そして、序盤3位につけていたのが、#62デパマン石渡選手(2分17秒214)。後半に差し掛かり、#4北田選手が更新(2分16秒805)すると、#25水谷選手がそれに続く(2分17秒157)。デパマン石渡選手は、終盤に再度アタックするが、他車に引っかかってしまい更新はならず5位。6位には#201黒田選手がつけ(2分17秒336)、予選が終了。3位から6位までは、昨年の関東シリーズのランキング6位以内の実力派が占める結果となった。一方、残念ながら予選落ちとなったのは、#147定方選手と、#390前田選手、#28齋藤選手の3名。定方選手と齋藤選手は、今回のVitz Raceがモータースポーツ初体験。「レースへの憧れを叶えることができた。スキルを磨いて、今後も参戦したい」と異口同音で感想を語ってくれた。

決勝が行われる日曜日は春らしい気候に恵まれた。朝から気温が上昇し各選手のモチベーションも高い。10時過ぎにコースが開放され、フルグリッドをVitzが埋め尽くす。フォーメーションラップで隊列を整え、10時24分に決勝がスタート。峯選手はミスなくスタートを決め、1コーナーをトップでクリア。北田選手と水谷選手がその後を追う。2位スタートの竹川選手は、スタート直後にエンジントラブルが発生し、残念ながら戦線を離脱した。峯選手、北田選手、水谷選手の3名はその後もテール・トゥ・ノーズの接戦を繰り広げ、息詰まる攻防は終盤までもつれ込む。そして7周目に北田選手が仕掛けた。ホームストレートのブレーキングで峯選手のアウト側に並び、TGRコーナーをサイドバイサイドのまま立ち上がると、次のコカ・コーラコーナーでトップに立つ。背後につけていた水谷選手も峯選手をパスしている。そしてダンロップコーナーに差し掛かると、さらに水谷選手が北田選手を刺しトップに。しかし、翌周のファイナルラップのホームストレートでスピードに伸びを欠く水谷選手を2人が抜き返し、北田選手、峯選手、水谷選手の順位でチェッカー。意地と意地がぶつかり合う激戦となった。


トップドライバー以外にも、女性選手やルーキー選手などの活躍も見られた。2002年から参戦し続けているという女性ドライバーの#18みなぴよ選手は、23位スタートだったが、16位とまずまずの成績。「コンスタントに抜かしていったのですが、最終ラップでクラッシュに巻き込まれてしまいました。悔しいですね。次回はもう一段階上の集団で勝負したいです」とコメント。みなぴよ選手は関西シリーズRd.1(岡山国際サーキット)にも参戦予定だ。


そしてVitz Race初参戦で、26位からスタートした#713白井選手は18位チェッカー。家族全員がチームクルーとなって初陣を乗り切り、ルーキー賞を獲得。「いざ始まるとアドレナリンが出ましたね。昔カートをやっていた頃の感覚を思い出しました(笑)。まだまだ頑張ります」。白井選手は関東シリーズ全戦の他、関西シリーズのRd.3とRd.4(鈴鹿サーキット)にも参戦を計画しているという。中段グループの選手の活躍も楽しみだ。


結果を残すことがレースの一番の目的ではあるが、それ以前に全員がこのイベントを心底楽しんでいるのがVitz Raceの特徴。4月23日(日)には、岡山国際サーキットで関西シリーズが幕を開ける。そして関東シリーズのRd.2は6月3日(土)、4日(日)に富士スピードウェイで開催予定だ。近くの方は、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。

RESULT関東シリーズ第1戦リザルト(TOP3)

順位 No. Driver Team / car Total Best
1 4 北田 和哉 ネッツ千葉シュポルトVitz 18'21.918 2'17.017
2 1 峯 幸弘 犬印NヤサカファクターVitz 18'22.025 2'16.908
3 25 水谷 大介 ネッツ東京ヴィッツ 18'22.977 2'16.561

Race DataNetz Cup Vitz Race 関東シリーズ 第1戦 富士スピードウェイ

  • 開催日

    2017年4月15日(土)・16日(日)

  • サーキット

    富士スピードウェイ(静岡県)

  • 天候

    曇り

  • 参加台数

    48台

特別賞関東シリーズ第1戦特別賞

特別賞 No. Driver
ルーキー賞 713 白井 博
グッドイヤー賞 18 みなぴよ
ベストパフォーマンス賞 21 堤 重之
ウェルカム賞 28 齋藤 殻
107 柿本 一樹
137 鈴木 宗士
147 定方 伴元
213 近藤 希望
393 大野 秀昭
713 白井 博
ネッツ・アナザー・ストーリー賞 393 大野 秀昭

"Vitz RS Racing"との、Vitz Race 以外の素敵な付き合い方を語ってくれた選手に授与
ネッツ・アナザー・ストーリー賞 #393 大野 秀昭選手

「Vitz RS Racing」は、普段、重要な我々の営業車です!!

レギュラーガソリンですし、燃費も良くてカッコイイ!

会社のプロモーションも兼ねて、愛知県下を走りまわっていますが、タイヤとブレーキパッドがもったいないので、よりゆっくり走っています。