Round2
Netz Cup Vitz Race 2017 関東シリーズ
第2戦 富士スピードウェイ レポート

レース展開も味方に。昨年王者♯1峯選手が♯25水谷選手とのバトルを制す

 4月に行われた開幕戦から1か月ほど。「TOYOTA GAZOO Racing Netz Cup Vitz Race 2017」の関東シリーズ第2戦が6月3日(土)~4日(日)、富士スピードウェイで開催された。エントリー台数は、第1戦を大幅に上回る55台。予選は土曜日に2組に分かれて行い、上位45台が翌日曜日の決勝レースに進出。46位以降は土曜日に行われるコンソレーションレースに出場する。

 土曜日の富士スピードウェイの天候は、時折雲が出るものの晴天。気温も上がり、絶好のレース日和となった。9時55分からスタートしたA組の公式予選では、2分17秒112というベストタイムをマークした♯25水谷選手がトップ。第1戦を制した♯4北田選手が2分17秒118で僅差の2番手に。3番手には♯3竹川選手(2分17秒172)がつけた。

 続くB組の予選では、まずは♯244横田選手が2分17秒163までタイムを上げていくが、すぐにそのタイムを上回ってきたのは、第1戦で2位となった♯1峯選手。A組を含む全車の中でただ1台だけ2分16秒台に食い込む2分16秒771というタイムを記録。第1戦に続く2戦連続のポールポジション獲得となった。2番手には♯244横田選手(2分17秒163)、3番手には♯62デパマン石渡選手(2分17秒665)がつけた。

 「第1戦で使わなかった新スペックのタイヤを使いましたが、それが良かったです。峯選手のタイムは少し見えないです。こちらはたまたまの部分もあったので、決勝ではうしろからガンガンこられそうですね(笑)」というのはB組2番手の横田選手。

 55台のうち2台が未出走となったため、8台がコンソレーションレースに参加することになったが、公式予選A組で決勝進出に0.740秒届かなかった♯190飯田選手がポールポジションスタートから、最後までトップを守りきりチェッカーを受けた。2位は3台による争いを制した山崎選手、3位は♯31鈴木選手となった。

 今回が3回目のVitz Race挑戦となる飯田選手は「コンマ5秒を詰めるのは本当に難しいですが、これからも練習していきたいです」と笑顔で語ってくれた。

 日曜日の9時05分から行われた決勝レース(8周)。爽やかな晴天のもと45台のVitzがグリッドに並び、スタートのときを迎えた。フロントロウに並んだ♯1峯選手、♯25水谷選手とも「スタートはそれほどうまくいかなかった」というが、わずかに鋭い出足をみせた♯25水谷選手がTGRコーナーでインを突き、トップに浮上する。しかし、「すぐに気持ちを立て直した」峯選手がコカ・コーラコーナーでトップを奪回。4番手スタートの#4北田選手、3番手スタートの#244横田選手、さらに#62デパマン石渡選手を交えた激しい戦いが展開された。

 「レース後半にスパートをかけようと思っていた」という水谷選手は4周目、ペースを上げようとしたが、TGRコーナーで#18みなぴよ選手が#12中村選手に接触しクラッシュが発生。これによりセーフティカーが導入される。

 セーフティカーは7周目に解除されたが、ここで好ダッシュを決めたのは首位の♯1峯選手。うまくタイミングをつかんでリスタートを決めると、最後は0.519秒差で♯25水谷選手を振り切りチェッカーを受けた。3位は北田選手、4位にはデパマン石渡選手が入った。

 「スタートで出遅れてしまったのと、今日はベストなバランスのクルマではなかったので、セーフティカーまでは苦しかったのですが、セーフティカーが解除されてから思いきり攻めたことが今日の勝因だと思います」と峯選手。峯選手は関西シリーズの開幕戦に続く2連勝となった。

 非常に白熱したトップ争い以外でも、上位から中団グループまで、激しいバトルがあちこちで展開されたレースとなった。爽やかな初夏の晴れ空のもと、レース後パドックで参加者たちがバトルについて語り合う様子が印象的な関東シリーズ第2戦となった。

RESULT関東シリーズ第2戦リザルト(TOP3)

順位 No. Driver Team / car Total Best
1 1 峯 幸弘 犬印NヤサカファクターVitz 21'09.951 2'16.794
2 25 水谷 大介 ネッツ東京ヴィッツ 21'10.470 2'16.907
3 4 北田 和哉 ネッツ千葉シュポルトVitz 21'10.627 2'16.446

Race DataNetz Cup Vitz Race 関東シリーズ 第2戦 富士スピードウェイ

  • 開催日

    2017年6月3日(土)・4日(日)

  • サーキット

    富士スピードウェイ(静岡県)

  • 天候

    晴れ

  • 参加台数

    55台

特別賞関東シリーズ第2戦特別賞

特別賞 No. Driver
ルーキー賞 107 柿本 一樹
グッドイヤー賞 211 大岩 浩気
700 髙村 光泰
ベストパフォーマンス賞 21 堤 重之
ウェルカム賞 125 足達 則史
470 塩谷 紀尚
518 河島 裕樹
910 熊沢 秀樹
ネッツ・アナザー・ストーリー賞 847 上村 肇

"Vitz RS Racing"との、Vitz Race 以外の素敵な付き合い方を語ってくれた選手に授与
ネッツ・アナザー・ストーリー賞 #847 上村 肇選手

 ネッツ湘南の847号車は今年のエントリーから新車になりました。レースの無い時は、レース運営スタッフがメンテナンスのため会社に保管し、エンジニアの研修にも大活躍しています。
 研修技術力向上や若手のクルマ好きの入口となっています。幅広いお客様にお使いいただけるヴィッツですが競技でも活躍する性能に感動しています。

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Netz Cup Vitz Race 2017 関東シリーズ Rd.2 富士スピードウェイ