Round3
Netz Cup Vitz Race 2017 関東シリーズ
第3戦 富士スピードウェイ レポート

2度にわたるライバルの挑戦を退け#1峯選手が2連勝

 8月5日(土)~6日(日)、「TOYOTA GAZOO Racing Netz Cup Vitz Race」の関東シリーズ第3戦が、静岡県小山町の富士スピードウェイで開催された。シリーズのますますの盛り上がりを示すかのように、エントリー台数はレースを追う毎に増加。開幕戦から18台増となる66台が集まった。また、SUPER GT(第5戦)のサポートレースとして行われたため、3万3500人(決勝日の公式発表)の大観衆の前で手に汗握るバトルを披露した。

先頭でコースインしたA組#1峯選手が3戦連続のポール獲得

 土曜日の予選はA/Bの2組に分かれて行われ、上位45台が日曜日の9時50分から行われる決勝レース(8周)に、46位以下は同7時50分から行われるコンソレーションレース(4周)に出場する。予選日の天候は曇りで、17時15分からA組スタート。#1峯選手が真っ先にコースインし、最初のアタックで2分17秒427をマークする。#1峯選手のタイムはその後も破られずA組1位。2位は2分17秒719をマークした#4北田選手、3位は2分17秒910をマークした#3竹川選手。

 17時35分からスタートしたB組では#201黒田選手が、最後のアタックで2分17秒627をマークしてB組1位。2位は2分17秒833をマークした#25水谷選手、3位は2分18秒235をマークした#62デパマン石渡選手。#1峯選手が#201黒田選手のタイムをコンマ2秒上回っており、3戦連続のポールポジション獲得。「いつものふたりに黒田選手が加わり、すごいバトルになるはずです。今回も逃げられないでしょうね」と#1峯選手。上位のグリッドは1列目アウト側に#1峯選手、イン側に#201黒田選手、以下2列目に#4北田選手、#25水谷選手、3列目に#3竹川選手、#62デパマン石渡選手という順。

3台による目まぐるしいトップ争いを制して
#1峯選手が0.155秒差でトップチェッカー

 日曜日のスケジュールはコンソレーションレースから始まる。天候は晴れで、出走は16台。ポールポジションの#300羽中田翔選手がスタートで出遅れるも、2周目に2位、そして3周目の1コーナーでトップに立つと、そのまま逃げ切りに成功。「表彰台の真ん中に立つなんて、なかなかできませんから貴重な体験をさせてもらいました。予選11番手の経験はあるのですが、波がありすぎるのが反省点で。今回の経験を活かせるよう頑張ります」と#羽中田選手。

 決勝レースではポールポジションの#1峯選手が好スタートをきり、1コーナーに先頭で飛び込む。これに続いたのはスタートでひとつ順位を上げた#4北田選手。以下、#201黒田選手、#25水谷選手、#62デパマン選手、#3竹川選手と続く。2周目に早くも勝負をかけたのが#4北田選手。1コーナーで#1峯選手をアウトからかわしてトップに立つ。だが、やすやすと逃がしてくれるはずはなく、4周目の1コーナーでは#1峯選手と#201黒田選手にかわされてしまう。また、その周のパナソニックコーナーでは#25 水谷選手がコースアウト。これにより3台のトップ集団が形成される。

 6周目の1コーナーで#1峯選手がオーバーラン。この隙に#201黒田選手がトップに立つ。しかし、やはり逃げ切りは許されず、7周目の1コーナーで#1 峯選手が再びトップへ。#1峯選手はファイナルラップまで続いた#201黒田選手の猛チャージをしのぎきり、トップでチェッカーを受けた。「タイヤのエア圧を高めで行ったのですが、思っていた以上に路面はラバーが乗ってニュルニュルで。今まで勝ってきた中でいちばん厳しいレースでしたね」と#1峯選手。2度にわたりライバルに先行を許すも、冷静に抜き返しての圧巻の2連勝だった。

 一方、#1峯選手を含む、#4北田選手、#25水谷選手の“3強”を崩して表彰台に登った#201黒田選手は「最後にタイヤがきつくなると思い、後半に内圧を合わせていました。クルマの状態は僕がいちばん良かったと思うのですが、峯選手はさすが守り慣れていますね」とライバルを称える。3位はオーバーヒート気味で苦しいレース展開となった#4北田選手、4位には6位から挽回した#25水谷選手が入った。

 第4戦(最終戦)は9月2日(土)、富士スピードウェイで行われる。関東シリーズ2連覇に王手をかけた#1峯選手が、今回のような強さを発揮してタイトルを手にするか、大いに注目が集まる。

RESULT関東シリーズ第3戦リザルト(TOP3)

順位 No. Driver Team / car Total Best
1 1 峯 幸弘 犬印NヤサカファクターVitz 18'34.583 2'18.380
2 201 黒田 保男 ネッツ名古屋FTD部Vitz 18'34.738 2'18.064
3 4 北田 和哉 ネッツ千葉シュポルトVitz 18'35.592 2'17.968

Race DataNetz Cup Vitz Race 関東シリーズ 第3戦 富士スピードウェイ

  • 開催日

    2017年8月5日(土)・6日(日)

  • サーキット

    富士スピードウェイ(静岡県)

  • 天候

    晴れ

  • 参加台数

    66台

特別賞関東シリーズ第3戦特別賞

特別賞 No. Driver
ルーキー賞 27 田中 勇弥
グッドイヤー賞 84 水町 靖
147 定方 伴元
ベストパフォーマンス賞 307 井上 功
ウェルカム賞 105 中本 賢一郎
312 稲垣 稀美子
470 山淵 弘樹
910 饗場 博幸
ネッツ・アナザー・ストーリー賞 758 田中 克典

"Vitz RS Racing"との、Vitz Race 以外の素敵な付き合い方を語ってくれた選手に授与
ネッツ・アナザー・ストーリー賞 #758 田中 克典選手

学校のクラブ活動の一環としてレースに参戦しているため、普段は学校見学会での展示や校用車として活用しています。その他オートトレンドやTOYOTA GAZOO Racing PARKへの出展など、幅広く学校とVitz RaceのPR活動を行っています。