- Round4
- Netz Cup Vitz Race 2017 関東シリーズ
第4戦 富士スピードウェイ レポート
#25水谷選手が2014年以来の優勝。
3位の#1峯選手が2年連続のチャンピオン獲得
9月2日(土)、「TOYOTA GAZOO Racing Netz Cup Vitz Race」の関東シリーズ第4戦が、静岡県小山町の富士スピードウェイで開催された。エントリー台数は52台。スーパー耐久と併催のため、2日(土)に公式予選(コンソレーションレースを含む)と決勝レースが行われる1DAYレースとして行われた。今回は関東シリーズの最終戦ということもあり、チャンピオンが決定する重要な一戦。レース前のランキングは第2戦と第3戦で連勝した#1峯選手が1位(58ポイント)。第1戦で優勝した#4北田選手が13点差(45ポイント)で#1峯選手を追っており、チャンピオン争いは事実上この2人に絞られていた。
#1峯選手が圧巻の全戦ポールポジション。#4北田選手は予選4番手
予選には51台が出走。上位45台が決勝レースに進出する。コースインから4分後、#1峯選手が2分17秒393をマーク。各選手がタイムを上げていくものの、#1峯選手のタイムは最後まで破られず予選1位が確定。#1峯選手は今シーズン、4戦すべてでポールポジションを獲得した。2番手につけたのは2分17秒479をマークした#3竹川選手。3番手は#62デパマン石渡選手で、ランキング2位の♯4北田選手は4番手。♯4北田選手とともにチャンピオンの可能性を残しているランキング3位(39ポイント)の♯25水谷選手は5番手となった。
お昼に行われたコンソレーションレース(4周)には6台が出走。ポールスタートの#76矢笠選手と3番手スタートの#147定方選手との激しいトップ争いが展開されるが、3周目のレクサスコーナーで接触。#76矢笠選手にペナルティが課せられ、3番手を走行していた#31鈴木選手が優勝となった。
ランキング上位3名による三つ巴のバトルを制したのは#25水谷選手
決勝(8周)で好スタートを切ったのは#1峯選手。予選2位の♯3竹川選手はオープニングラップで順位を下げ、#1峯選手がリードを築く。順位を上げてきたのが#4北田選手と#25水谷選手のふたり。#4北田選手は3周目、#25水谷選手は4周目に#62デパマン石渡選手を抜くと、それぞれ2位と3位に上がり、さらに#1峯選手を追い詰める。「ぼくのペースは悪くなく、逃げ切れると思っていたのですが、ふたりの方が速かった」と#1峯選手。5周目が近づくと3台の間隔はついに1秒を切りはじめる。
「チャンピオンの可能性もありましたし、峯選手を追いかけることに集中した」という#4北田選手と#25水谷選手は、7周目のTGRコーナーで#1峯選手をパス。さらに#25水谷選手は300Rで#4北田選手を抜きトップに浮上する。レース前は「展開を見ながら」と語っていた#1峯選手だが、「やはり抜き返したくなりました(笑)」と3台による激しい戦いが展開される。
#25水谷選手と#4北田選手、そして#1峯選手という、2017年王座争いの“役者”たちの戦いはファイナルラップまで続いたが、#25水谷選手がトップチェッカー。2014年のグランドファイナル以来となる3年ぶりの優勝を飾った。
「3年勝てていなかったので、今日は熱い気持ちを出して戦いました。最終戦で優勝できて良かったです」と#25水谷選手。わずか0.105秒差の2位は「水谷選手を抜く余力が残っていませんでしたが、ベストは尽くせたと思います」という#4北田選手。そして3位の♯1峯選手が関東シリーズの2年連続チャンピオンを決めた。ランキング2位は#4北田選手、同3位はわずか2点差で#25水谷選手。
「ふたりには敵いませんでしたが、ゼッケン1番という重みを感じながら、その立場に育ててもらった1年だったと思います。関東シリーズではチャンピオンを獲れたので、今度は関西シリーズ、そしてグランドファイナルに気持ちを切り替えたいと思います」と#1峯選手は新たな決意を口にする。
今季の関東シリーズの戦いを象徴するかのような上位の顔ぶれとなった第4戦。#1峯選手も語ったように、この屈指のライバル関係は12月9~10日にTOYOTA GAZOO Racing FESTIVALで開催される特別戦でも見られそうだ。
Race DataNetz Cup Vitz Race 関東シリーズ 第4戦 富士スピードウェイ
-
開催日
2017年9月2日(土)
-
サーキット
富士スピードウェイ(静岡県)
-
天候
晴れ
-
参加台数
52台
特別賞関東シリーズ第4戦特別賞
特別賞 | No. | Driver |
---|---|---|
ルーキー賞 | 61 | 藤井 颯 |
グッドイヤー賞 | 68 | 三浦 誠 |
105 | 中本 賢一郎 | |
ベストパフォーマンス賞 | 123 | 高長 泰之 |
ウェルカム賞 | 61 | 藤井 颯 |
125 | 櫻井 徹也 | |
147 | 定形 孝祥 | |
470 | 松田 直樹 | |
ネッツ・アナザー・ストーリー賞 | 99 | 岩瀬 雅博 |
"Vitz RS Racing"との、Vitz Race 以外の素敵な付き合い方を語ってくれた選手に授与
ネッツ・アナザー・ストーリー賞 #99 岩瀬 雅博選手
とても楽しく走れるけれど、タイムがすぐに出せない。そんな奥が深く基本が大切な事を学べるクルマ。それをチームの協力を受けながら切磋琢磨出来るのも楽しく走れる魅力で、今の自分を知る事が出来ます。