事前の練習が功を奏した#505三浦選手が完全勝利で2連勝を飾る

　決勝レースは9周。#507中山選手がエンジントラブルにより出走を取りやめたため、16台によって争われた。ポールポジションの#505三浦選手がスタートダッシュを決め、トップで1コーナーへ。2位には#20松尾選手、3位には#777野田選手がつけている。オープニングラップを終えた時点での4位以下は#92小島選手、#16橋本選手、#869原選手という順。予選4位の#10羽田選手はスタート時にドライブシャフトを破損して戦列を離れている。

　トップを走る#505三浦選手は2周目にベストラップとなる2分26秒287をマークして後続を引き離しにかかる。一方、#20松尾選手は後方から追い上げを図る3位の#777野田選手を意識した走りとなり、#505三浦選手との差が2周目終了時の差は1.344秒だったが4周目には3.450秒まで拡大し、ジワジワと離されていく。

　5周目には4位の#92小島選手が第2ヘアピンで#777野田選手をパスし、両者の順位が入れ替る。また、#777野田選手は7周目にジェットコースターストレート先の右コーナーでコースアウト。これにより#16橋本選手と#869原選手が4位、5位にそれぞれ順位を上げる。

　レース終盤は上位陣に順位の変動はなくファイナルラップへ。#505三浦選手が危なげなく9周を走り切りトップでチェッカーを受けた。2位#20松尾選手との最終的な差は6.463秒。第1戦に続く2連勝だが、今回は第1戦で取り逃がしたポールポジションとファステストラップも獲得するパーフェクトウィンで大量22ポイント（内2点はポールポジションとファステストラップによる得点）を獲得し、2年連続のシリーズチャンピオンに向けて弾みをつけた。

　「ここ最近の猛練習でタイヤへの理解度がさらに深まり、習熟度が上がりました。さらにアライメントも追い込めました。狙い通り完全優勝できホッとしています」と笑顔の三浦選手。事前の練習をしっかり行い、本番でもその力を発揮できたことが勝因のようだ。

　2位#20松尾選手と3位#92小島選手はうれしい今シーズン初の表彰台。4位は最終ラップの最終コーナーで#16橋本選手のインに飛び込み、追い抜きに成功した#869原選手。2台の差は0.170秒とボンネット1枚分ほどの僅差で、ギャラリーを大いに沸かせた。また、抜かれはしたものの、予選9位からスタートし5位でフィニッシュした#16橋本選手はベストパフォーマンス賞を受賞した。

　第3戦（最終戦）は8月27日（日）オートポリス。2回の決勝レースが行われるダブルヘッダー開催となる。#505三浦選手がチャンピオンに最も近い存在であることは言うまでもないが、上位陣の巻き返しはあるのか。真夏の大一番に注目だ。