テキサス州オースティンの近郊に位置するCOTA(Circuit of The Americas)で幕を開けたFIA世界耐久選手権(WEC)第6戦COTA6時間レース。初日は1時間半ずつの2回の公式練習走行が行われ、TS050 HYBRID #5号車が1分48秒134のタイムで5番手、#6号車は1分49秒369で6番手だった。#5号車のタイムはトップタイムを記録したアウディ#8号車から0秒899遅れだった。
TS050 HYBRID #5号車:
(中嶋一貴、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ)
公式練習第1回目: 6番手 (1分49秒709), 29周
公式練習第2回目: 5番手 (1分48秒134), 41周
TS050 HYBRID #6号車
(小林可夢偉、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイ)
公式練習第1回目: 5番手 (1分49秒361), 35周
公式練習第2回目: 6番手 (1分49秒369), 38周
肋骨の負傷で第5戦メキシコ6時間レースを欠場したアンソニー・デビッドソンは、このCOTA 6時間レースから戦線に復帰した。本日の公式練習1回目を走行した後、まったく体調に問題がないことを確認したデビッドソンは、明日からの2日間をフル参戦することになる。
COTAのコースは1周5.513km。コーナーの多いコースの特徴からTS050 HYBRIDはニュルブルクリンク、メキシコ同様に超ハイダウンフォースの空力仕様で走行した。しかし、前2戦のコースとは特性が全く異なるCOTAを攻めるには様々な調整が必要とされ、空力はもとよりサスペンション・セットアップや合計1,000馬力にも達するエンジン+ハイブリッドのパワートレーンに対しても最適調整が求められる。
オースティンの最大の課題は日中34℃にも上昇する気温。冷却系の見直し、タイヤの性能と耐久性のチェック、更には狭いコクピットに閉じ込められるドライバーの冷却などが公式練習走行中に検討された。午後8時、すっかり闇の落ちた中で行われた公式練習2回目も思ったほど気温は下がらず、日中の公式練習1回目に引き続いて熱対策が検討事項の中心になった。
午後9時半、公式練習2回目が終わって初日が終了したが、TS050 HYBRIDの2台は合計143ラップ、788kmを走破、貴重なデータを取得した。明日、金曜日(9月16日)は現地時間、午前10時30分(日本時間17日午前0時30分)から1時間の公式練習3回目が行われ、午後6時15分(17日午前8時15分)から20分間の予定で公式予選が行われる。TOYOTA GAZOO Racingの2台は予選の重要性を認識しながらも、目標は土曜日に行われる決勝レースでの安定した速さを目指す。明日の公式予選も決勝レースに向けての戦いになる。
中嶋一貴:
ナイトセッションでロングランを担当しましたが、上手く行きました。もう少し改善が必要ですが、今日の終わりには満足行くレベルに仕上がりました。セッション中、車両バランスの幾つかの変更を行い、セバスチャンが最後にアタックを試しました。後は全力で戦うだけです。
アンソニー・デビッドソン:
コックピットに戻ることが出来て嬉しいです。周回を重ねていっても体調は万全で、残りの週末も問題なく戦えそうです。ナイトセッションとなった公式練習第2回目は順調で、TS050 HYBRIDのバランスも公式練習第1回目の時よりも改善されました。明日も作業を続け、どこまで行けるか楽しみです。
セバスチャン・ブエミ:
順調な一日でした。私自身はナイトセッションでそれほど多くの周回が出来たわけではありませんでしたが、TS050 HYBRIDの感触はとても良かったです。更なるタイム向上へ向けプッシュを続ける必要はありますが、まずまずの位置にいると思います。私のベストラップはコンマ9秒ほど遅れを取っていますが、ややタイムをロスしたところもありますし、最も重要な決勝レースでは充分戦えると思っています。
小林可夢偉:
初めてLM P1-Hで走るオースティンはトラブルも無く、順調に始まりました。セッティングを目指し上手く行きましたが、レースへ向けてのバランス確保は、さらに進めなくてはなりません。上位とは僅差ですし、レースでは期待出来ます。あくまで土曜日の決勝を見据えています。
ステファン・サラザン:
本当に暑い一日でした。走っている間はまだ良かったのですが、ピットで停止している間は風が入ってこないので信じられないような暑さでした。コース上が混み合い、その混雑の中を走ることになったため、余計なリスクは負わないようにしましたが、それでも興味深い一日でした。我々は決勝レースの行われる土曜日に最速の車両を仕上げるためのセットアップに専念しました。明日は更にどこまでパフォーマンスを上げられるかです。
マイク・コンウェイ:
今日の午後と夜間走行では、可夢偉に多めに走ってもらいました。着実な作業でバランスの改善を進め、上手く行ったと思います。#5号車が最後にとても良いタイムをマークしたので、彼らが何を見出したのか興味深いです。TS050 HYBRIDは充分に速いと感じています。明日、そして土曜日の決勝レースでどこまでやれるか楽しみです。
第6戦 サーキット・オブ・ジ・アメリカズ6時間 公式練習第1回目結果
| 順位 | No. | ドライバー名 | チーム/車種 | 周回 | ベストタイム |
| 1 | 8 | ルーカス・ディ・グラッシ ロイック・デュバル オリバー・ジャービス | アウディ・スポート・チーム・ヨースト/ アウディR18 | 31 | 1:48.453 |
| 2 | 2 | ロマン・デュマ ニール・ジャニ マルク・リーブ | ポルシェ・チーム/ ポルシェ919ハイブリッド | 36 | 1:48.500 |
| 3 | 7 | マルセル・ファスラー アンドレ・ロッテラー ブノワ・トレルイエ | アウディ・スポート・チーム・ヨースト/ アウディR18 | 32 | 1:48.889 |
| 4 | 1 | ティモ・ベルンハルト マーク・ウェバー ブレンダン・ハートレー | ポルシェ・チーム/ ポルシェ919ハイブリッド | 37 | 1:49.248 |
| 5 | 6 | 小林可夢偉 ステファン・サラザン マイク・コンウェイ | TOYOTA GAZOO Racing/ トヨタ TS050 HYBRID | 35 | 1:49.361 |
| 6 | 5 | 中嶋一貴 アンソニー・デビッドソン セバスチャン・ブエミ | TOYOTA GAZOO Racing/ トヨタ TS050 HYBRID | 29 | 1:49.709 |
第6戦 サーキット・オブ・ジ・アメリカズ6時間 公式練習第2回目結果
| 順位 | No. | ドライバー名 | チーム/車種 | 周回 | ベストタイム |
| 1 | 8 | ルーカス・ディ・グラッシ ロイック・デュバル オリバー・ジャービス | アウディ・スポート・チーム・ヨースト/ アウディR18 | 45 | 1:47.235 |
| 2 | 7 | マルセル・ファスラー アンドレ・ロッテラー ブノワ・トレルイエ | アウディ・スポート・チーム・ヨースト/ アウディR18 | 23 | 1:47.330 |
| 3 | 1 | ティモ・ベルンハルト マーク・ウェバー ブレンダン・ハートレー | ポルシェ・チーム/ ポルシェ919ハイブリッド | 43 | 1:47.959 |
| 4 | 2 | ロマン・デュマ ニール・ジャニ マルク・リーブ | ポルシェ・チーム/ ポルシェ919ハイブリッド | 42 | 1:48.130 |
| 5 | 5 | 中嶋一貴 アンソニー・デビッドソン セバスチャン・ブエミ | TOYOTA GAZOO Racing/ トヨタ TS050 HYBRID | 41 | 1:48.134 |
| 6 | 6 | 小林可夢偉 ステファン・サラザン マイク・コンウェイ | TOYOTA GAZOO Racing/ トヨタ TS050 HYBRID | 38 | 1:49.369 |
