10月14日(木)、TOYOTA GAZOO Racingはホームコースである富士スピードウェイで、2016年FIA世界選手権(WEC)第7戦富士6時間レースの開幕を迎えた。TS050 HYBRID #5号車と#6号車はそれぞれ決勝に向けたセットアップを順調に進めた。
TS050 HYBRID #5号車:
(中嶋一貴、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ)
公式練習:第1回目 4番手 (1分25秒885), 39周
公式練習:第2回目 5番手 (1分25秒657), 43周
TS050 HYBRID #6号車
(小林可夢偉、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイ)
公式練習:第1回目 2番手 (1分25秒556), 35周
公式練習:第2回目 6番手 (1分25秒702), 40周
TOYOTA GAZOO Racingは、日曜日の決勝レースに向けて、車両のセットアップを最重要課題ととらえて2回にわたる初日の公式練習走行をこなした。公式練習走行は1セッション90分が2回。午前10時45分からの1回目は晴天、気温16℃と予想外の低温で始まった。ところが前戦オースティンの高温と比較して大きな温度差に、ミシュラン・タイヤのパフォーマンスが大きく変化し、チームはタイヤ摩耗などの問題に悩まされることになった。
もちろんチームは日本に向けて発つ前に、過去のデータを検証して万全の準備をして来た。しかし、想定外の低い気温によって上記の様な予想外の問題を引き起こすことになった。それだけレーシングカーは、タイヤも含めてセンシティブなマシンということだ。
1.5kmの長いストレートと後半のタイトコーナーが続く富士スピードウェイは、空力性能とメカニカルグリップが重要なファクター。TS050 HYBRIDも両者の最適値を得るために走行を重ね、同時にパワーユニットの効率的な使い方に、ドライバー、エンジニア、メカニックが一丸となって取り組んだ。2人の日本人ドライバー、中嶋一貴と小林可夢偉はスーパーフォーミュラへの参戦で富士スピードウェイは走行の実績を持ち、彼らの豊富な情報がクルマのセットアップの一助になることはTOYOTA GAZOO Racingの強みだった。
公式練習2回目は午後3時半から始まり、2台のTS050 HYBRIDは合計157周、716kmを走破した。#6号車は、セッション終了直前に電気系の問題で走行を中断することになったが、収集した膨大な情報は、明後日の決勝レースに向けてのセッティングに活かすことになる。
地元のレースということもあり、トヨタ自動車の大勢の従業員をはじめ、トヨタファンの方々、そしてメーカーの枠を越えたモータースポーツファの皆様が日曜日の決勝レースではTOYOTA GAZOO Racingの応援に来場してくれるはず。「皆様の期待を裏切らないように全力を尽くす」と、TOYOTA GAZOO Racingのスタッフは意気軒昂だ。
中嶋一貴:
ホームレースであり、好きなサーキットのひとつである富士でWECのレースが出来て嬉しいです。今日は多くのセットアップ作業をこなし、良い手応えを得ました。ロングランも行い、決勝に向けて重点的に作業を進めましたが、TS050 HYBRIDの感触はとても良いです。予選ではそれほど強さを見せられないかも知れませんが、決勝本番では良いペースで戦えると思っています。
アンソニー・デビッドソン:
こうして富士を再び走ることが出来て本当に最高の気分です。今日はメカニカルなセットアップに集中し、大きな進歩を得ると共に、最終的に良いバランスを見出すことが出来ました。まだ更なる改良は必要ですが、レースコンディションを考えればまずまずの結果で、全体的には満足しています。
セバスチャン・ブエミ:
公式練習走行の初日としてはとても良い一日でした。大きな問題も無く、多くの周回をこなし、満足しています。これから、得られた全てのデータを元に改良点を見出し、決勝レースへ向けての準備を進めます。予選ではどこまで行けるかはわかりませんが、重要な決勝レースへ向けて可能な限り改善を進めることです。
小林可夢偉:
ここ富士スピードウェイで、トヨタを応援して下さるファンの皆様の前でレースが出来ることを嬉しく思っています。今日は、多くの距離を走ってセッティングを進めることが出来ました。もう少し煮詰めたかった部分もありますが、今のところは概ね順調と言うことが出来ると思います。
ステファン・サラザン:
ハンドリングがやや不安定で順調な走り出しではありませんでしたが、まずまずのレベルまでセットアップを進められました。いつものように我々は予選よりも決勝レースに重点を置いていますが、今のところ順調に仕上がっていると思います。明日は更に高いレベルを目指します。
マイク・コンウェイ:
出だしから順調な1日で、とても良いレベルに車両を仕上げることが出来ましたが、もう一度データを見直して、進歩を目指したいと思います。良いバランスに仕上がりましたので、明日はこれをタイムアップにつなげたいと思っています。これまで我々の車両は富士と良い相性でしたので、今年もしっかり結果につなげていきます。
第7戦 富士6時間 公式練習第1回目結果
| 順位 | No. | ドライバー名 | チーム/車種 | 周回 | ベストタイム |
| 1 | 7 | マルセル・ファスラー アンドレ・ロッテラー ブノワ・トレルイエ | アウディ・スポート・チーム・ヨースト/ アウディR18 | 38 | 1:25.030 |
| 2 | 6 | 小林可夢偉 ステファン・サラザン マイク・コンウェイ | TOYOTA GAZOO Racing/ トヨタ TS050 HYBRID | 35 | 1:25.556 |
| 3 | 8 | ルーカス・ディ・グラッシ ロイック・デュバル オリバー・ジャービス | アウディ・スポート・チーム・ヨースト/ アウディR18 | 42 | 1:25.838 |
| 4 | 5 | 中嶋一貴 アンソニー・デビッドソン セバスチャン・ブエミ | TOYOTA GAZOO Racing/ トヨタ TS050 HYBRID | 39 | 1:25885 |
| 5 | 2 | ロマン・デュマ ニール・ジャニ マルク・リーブ | ポルシェ・チーム/ ポルシェ919ハイブリッド | 18 | 1:25.962 |
| 6 | 1 | ティモ・ベルンハルト マーク・ウェバー ブレンダン・ハートレー | ポルシェ・チーム/ ポルシェ919ハイブリッド | 44 | 1:26.097 |
第7戦 富士6時間 公式練習第2回目結果
| 順位 | No. | ドライバー名 | チーム/車種 | 周回 | ベストタイム |
| 1 | 1 | ティモ・ベルンハルト マーク・ウェバー ブレンダン・ハートレー | ポルシェ・チーム/ ポルシェ919ハイブリッド | 51 | 1:24.074 |
| 2 | 8 | ルーカス・ディ・グラッシ ロイック・デュバル オリバー・ジャービス | アウディ・スポート・チーム・ヨースト/ アウディR18 | 52 | 1:24.968 |
| 3 | 7 | マルセル・ファスラー アンドレ・ロッテラー ブノワ・トレルイエ | アウディ・スポート・チーム・ヨースト/ アウディR18 | 32 | 1:25.000 |
| 4 | 2 | ロマン・デュマ ニール・ジャニ マルク・リーブ | ポルシェ・チーム/ ポルシェ919ハイブリッド | 46 | 1:25.078 |
| 5 | 5 | 中嶋一貴 アンソニー・デビッドソン セバスチャン・ブエミ | TOYOTA GAZOO Racing/ トヨタ TS050 HYBRID | 43 | 1:25.657 |
| 6 | 6 | 小林可夢偉 ステファン・サラザン マイク・コンウェイ | TOYOTA GAZOO Racing/ トヨタ TS050 HYBRID | 40 | 1:25.702 |
