WEC 2018-19 第2戦 ル・マン24時間レース 公式テストデー
TOYOTA GAZOO Racing
ル・マン24時間レースの公式テストデーを充実した内容で終了
2018.06.04(月)- 10:50配信
TOYOTA GAZOO Racingは、2週間後に控えた2018年のル・マン24時間レース本戦へ向けた公式テストデーから好発進。決勝レースへ向けた最終的な準備となるテストデーを充実した内容で終了し、全体トップタイムを刻みました。
FIA世界耐久選手権(WEC)開幕戦スパ6時間レースで1-2フィニッシュを果たしてから1か月、チームは再び戦いの舞台に戻って来ました。公式テストが行われたこの日、TOYOTA GAZOO RacingのTS050 HYBRID 8号車を駆るフェルナンド・アロンソが、3分19秒066というトップタイムをマークしました。
0.614秒差の2番手にはレベリオン3号車がつけ、TS050 HYBRID 7号車は3番手タイム。2台のTS050 HYBRIDは、何度かのセーフティカーや赤旗中断があったものの、公式テストデーでトータル202周、2,752kmを大きなトラブルなく走破しました。
この公式テストデーは参加チームにとって、レースウィーク前にサルト・サーキットのフルコース(13.626km)を走ることが出来る、非常に重要な機会です。
2台のTS050 HYBRIDは、空力仕様やサスペンション、ハイブリッド制御関係のセットアップなどを含めた多くのテストをこなしました。ル・マン24時間レースの舞台となるサルト・サーキットは、通常公道として利用されている箇所を多く含み、このコースに適するタイヤを選択するため、グリップや摩耗に関する様々な評価が行われました。
ドライバーにとっても、昨年のレース以来1年ぶりに走るコースを再確認する機会でもあります。テスト及びリザーブドライバーとして登録されているアンソニー・デビッドソンも、レースウィーク中、レギュラードライバーが走行出来なくなったときに代わりに出場するために、必要とされる周回を完了しました。
8号車のフェルナンド・アロンソにとっては、シミュレータなどで事前準備はしてきましたが、実際にTS050 HYBRIDでル・マンのフルコースを走行するのは初めての機会となります。アロンソは午前中のセッション序盤から8号車をドライブし、合計40週、545kmを走破しました。
多くのチームは、この後の5日(火)に、コースの一部に含まれるブガッティ・サーキットでのテストのためにそのまま居残りになります。そしてル・マンウィークの走行は、13日(水)の練習走行及び第1予選セッションで幕を開けます。
小林可夢偉(7号車):
上出来の一日でした。本番のコースでのドライビングを確認し、リズムも掴めて、今日の内容にはとても満足しています。テストデーは、まだ本番の独特な雰囲気ではありませんが、それでもル・マンにまた来られたことは嬉しいです。世界でも最高のサーキットのひとつであるここル・マンを走るのはいつでも格別の体験です。レースウィークが始まるのが本当に楽しみです。
マイク・コンウェイ(7号車):
待ち焦がれていたル・マンのコースに戻ってこられて嬉しいです。TS050 HYBRIDはとても力強く感じられましたし、昨年までの弱点を全て克服し、レース本戦には完璧な状態で臨めるはずです。24時間レースへ向け順調なスタートを切ることが出来たので、後はとにかく2週間後の決勝レースが楽しみです。
ホセ・マリア・ロペス(7号車):
テストは上々でしたし、何よりここに戻ってこられて本当に嬉しいです。私にとって2度目のル・マン24時間レースですが、まだまだ私はルーキーですし、それだけにまたル・マンを走れるのが本当に素晴らしいです。午前中の走行時に赤旗が出されたことで私の走行時間は若干削られることになりましたが、それでも午後に3スティントも走れたのは良かったです。今日の内容には満足していますし、このまま決勝レースまで全てが上手く行くことを望んでいます。
中嶋一貴(8号車):
ル・マンで再びTS050 HYBIRDをドライブ出来て、本当に興奮しました。午前中はコースコンディションが思いのほか良く、車両の感触も最高でした。午後の私が走った時間の大半は、セーフティカーに遮られてしまいました。とはいえ、決勝レースでセーフティカーには何度も遭遇しますし、そういう意味では有意義な準備が出来たと言えるでしょう。
セバスチャン・ブエミ(8号車):
大きなトラブル無く、多くの周回をこなすことが出来、とても順調な一日でした。私個人としては、コースに出たタイミングが悪く、あまり充分な距離を走ることは出来ませんでした。完璧な車両に仕上げるためには、もう少しデータの分析と準備作業が必要と思っています。来週からのレースウィークで、全てをチェックし、セットアップを徹底的に詰めて決勝レースに臨みます。
フェルナンド・アロンソ(8号車):
チームに取ってもとても良い一日になったと思います。2週間後に控えた偉大なレースを前に、上々の内容でテストを行うことが出来ました。出だしからTS050 HYBRIDは素晴らしい感触で、テストは順調に進みました。私自身は、サーキットになじむため、十分な周回を重ねることも出来ました。ここまでにシミュレータや過去のオンボードビデオで体験を重ねましたが、実際にコースを走るのはとても新鮮です。とても有意義な一日になりましたし、十分楽しみました。
WEC第2戦 ル・マン24時間 公式テスト 午前セッション結果(LMP1クラス)
順位 | No. | ドライバー名 | チーム/車種 | 周回 | ベストタイム |
1 | 8 | 中嶋一貴 セバスチャン・ブエミ フェルナンド・アロンソ | TOYOTA GAZOO Racing/ トヨタ TS050 HYBRID | 40 | 3:21.468 |
2 | 3 | マティアス・ベシェ トーマス・ローレン グスタボ・メネゼス | レベリオン・レーシング/ レベリオンR13・ギブソン | 28 | 3:21.828 |
3 | 7 | 小林可夢偉 マイク・コンウェイ ホセ・マリア・ロペス | TOYOTA GAZOO Racing/ トヨタ TS050 HYBRID | 36 | 3:22.187 |
4 | 1 | ニール・ジャニ アンドレ・ロッテラー ブルーノ・セナ | レベリオン・レーシング/ レベリオンR13・ギブソン | 22 | 3:23.595 |
5 | 17 | ステファン・サラザン イゴール・オルトツェフ マテヴォス・イサアキャン | SMPレーシング/ BRエンジニアリングBR1・AER | 25 | 3:25.456 |
6 | 11 | ヴィタリー・ペトロフ ミカエル・アレシン ジェンソン・バトン | SMPレーシング/ BRエンジニアリングBR1・AER | 12 | 3:26.565 |
WEC第2戦 ル・マン24時間 公式テスト 午後セッション結果(LMP1クラス)
順位 | No. | ドライバー名 | チーム/車種 | 周回 | ベストタイム |
1 | 8 | 中嶋一貴 セバスチャン・ブエミ フェルナンド・アロンソ | TOYOTA GAZOO Racing/ トヨタ TS050 HYBRID | 66 | 3:19.066 |
2 | 3 | マティアス・ベシェ トーマス・ローレン グスタボ・メネゼス | レベリオン・レーシング/ レベリオンR13・ギブソン | 46 | 3:19.680 |
3 | 7 | 小林可夢偉 マイク・コンウェイ ホセ・マリア・ロペス | TOYOTA GAZOO Racing/ トヨタ TS050 HYBRID | 60 | 3:20.008 |
4 | 1 | ニール・ジャニ アンドレ・ロッテラー ブルーノ・セナ | レベリオン・レーシング/ レベリオンR13・ギブソン | 43 | 3:21.344 |
5 | 11 | ヴィタリー・ペトロフ ミカエル・アレシン ジェンソン・バトン | SMPレーシング/ BRエンジニアリングBR1・AER | 35 | 3:21.603 |
6 | 17 | ステファン・サラザン イゴール・オルトツェフ マテヴォス・イサアキャン | SMPレーシング/ BRエンジニアリングBR1・AER | 34 | 3:21.761 |