WEC 2018-2019 第7戦 スパ・フランコルシャン6時間レース 予選
TOYOTA GAZOO Racing
昨年を上回るタイムでTS050 HYBRIDが最前列グリッド確保
2019.05.04(土)- 02:15配信
5月3日(金)ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで2018-2019年スーパーシーズンFIA世界耐久選手権(WEC)第7戦スパ・フランコルシャン6時間レースの予選が行われ、TOYOTA GAZOO RacingのTS050 HYBRIDがポールポジションを獲得しました。
TS050 HYBRID 7号車
(小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス)
公式練習3回目 : 1番手 (1分54秒105), 27周
公式予選 : 1番手 (平均1分53秒747)
TS050 HYBRID 8号車
(中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、フェルナンド・アロンソ)
公式練習3回目 : 2番手 (1分56秒351), 27周
公式予選 : 2番手 (平均1分54秒243)
マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスのTS050 HYBRID 7号車がポールポジションでボーナスポイントを獲得し、ドライバーズ選手権での首位との差を14ポイントへと縮めました。ポイントリーダーのセバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、フェルナンド・アロンソが駆る8号車が2番手で続き、TOYOTA GAZOO Racingはもう一つのホームレースで、最前列グリッドに並んで決勝レースのスタートを切ることとなりました。
多くのチーム関係者やその家族が見守る前で、明日4日(土)にチームチャンピオンを決定すべく、TOYOTA GAZOO Racingは変わりやすい「スパ・ウェザー」に翻弄されながらも決勝レースへ向けて完璧なスタートを切りました。
7号車の最初の予選アタックを担当した小林が好タイムをマークすると、引き継いだコンウェイはこれを上回る、今大会での最速ラップを叩き出しました。このコンウェイのタイムは、2017年にステファン・サラザンがTS050 HYBRIDでマークしたスパ・フランコルシャンにおけるLMP1クラス車両のラップレコードに僅か0秒025まで迫るものでした。
8号車の予選を担当した中嶋とブエミは、2人の平均タイムで7号車に0秒496及ばず2番手グリッドとなりました。
セッション序盤から僅かな雨が降り始めたため、全車両が、ピットレーン出口が青となると同時にタイムアタックを開始しました。セッション開始後15分間はほぼ雨の影響は無く、2台のTS050 HYBRIDはその間に好タイムを刻みました。その後強くなった雨により赤旗中断が発生し、各車とも更なるタイムアップはなりませんでした。
明日4日(土)の決勝レースは、気温が低く、雨になるという予報が出ており、天候がレースを左右する大きな要素となります。これは、チームがヘビーウェットコンディションながら、低ダウンフォース空力仕様のTS050 HYBRIDで高い競争力を見せた木曜日の公式練習2回目で得られたデータが重要になることを意味します。
小林可夢偉(7号車):
またポールポジションが獲得出来て本当に嬉しいです。私自身のアタックラップ中に雨が降り始める可能性が高いことは分かっており、ドライコンディションのうちにアタックを決める必要がありました。不運にも私のアタック中、終盤に僅かな雨が降ってきて、最終コーナーで雨に見舞われたため、完璧なアタックにはなりませんでした。しかしながら充分なタイムでしたし、マイクも素晴らしい仕事をしてくれました。彼とチームに感謝します。
マイク・コンウェイ(7号車):
良いアタックラップでした。可夢偉も速かったです。彼は今朝の練習走行、そしてこの予選でも再び素晴らしいアタックを見せてくれました。そのため続いてアタックする私には大きなプレッシャーがかかりましたが、TS050 HYBRIDはアタックラップ中ずっと力強く、最終的に僅かにタイムを更新出来たことに満足しています。この週末素晴らしい仕事をしてくれた、チームと全てのエンジニアのおかげです。明日はコンディションによって難しいレースになるでしょうが、それだけに好位置からスタートが切れるのは良いことです。
中嶋一貴(8号車):
予選セッション中に雨が降りましたが、我々は殆どをドライコンディションで走行することが出来て幸運でした。7号車に比べ、予選タイムを出すのに少し苦労しましたが、チームにとって1-2グリッドを獲得出来たことは完璧な結果です。明日のレースは不安定な天候になりそうですので、しっかりとレースを戦い、出来るだけ多くのポイントを獲得します。
セバスチャン・ブエミ(8号車):
素晴らしい予選タイムをたたき出した7号車を祝福します。チームにとって最前列グリッドの獲得は最高の結果です。ただ、明日は不安定な天候が予測されます。昨日の午後の雨のセッション時の走行データをしっかりと解析し、準備万端で決勝レースに臨みたいと思います。
WEC 第7戦 スパ・フランコルシャン6時間レース 公式練習3回目結果(LMP1クラス)
順位 | No. | ドライバー名 | チーム/車種 | 周回 | ベストタイム |
1 | 7 | 小林可夢偉 マイク・コンウェイ ホセ・マリア・ロペス | TOYOTA GAZOO Racing/ トヨタ TS050 HYBRID | 27 | 1:54.105 |
2 | 8 | 中嶋一貴 セバスチャン・ブエミ フェルナンド・アロンソ | TOYOTA GAZOO Racing/ トヨタ TS050 HYBRID | 27 | 1:56.351 |
3 | 17 | ステファン・サラザン イゴール・オルトツェフ セルゲイ・シロトキン | SMPレーシング/ BRエンジニアリングBR1・AER | 18 | 1:56.842 |
4 | 11 | ミカエル・アレシン ヴィタリー・ペトロフ ストフェル・バンドーン | SMPレーシング/ BRエンジニアリングBR1・AER | 20 | 1:57.475 |
5 | 1 | ニール・ジャニ アンドレ・ロッテラー ブルーノ・セナ | レベリオン・レーシング/ レベリオンR13・ギブソン | 19 | 1:57.816 |
6 | 3 | ナタナエル・ベルトン トーマス・ローレン グスタボ・メネゼス | レベリオン・レーシング/ レベリオンR13・ギブソン | 26 | 1:59.664 |
7 | 4 | オリバー・ウェッブ トム・ディルマン パオロ・ルバーティ | バイコレス・レーシング・チーム/ エンソ・CLM P1/01・ギブソン | 19 | 2:05.697 |
WEC 第7戦 スパ・フランコルシャン6時間レース 公式予選結果(LMP1クラス)
順位 | No. | ドライバー名 | チーム/車種 | 平均タイム |
1 | 7 | 小林可夢偉 マイク・コンウェイ ホセ・マリア・ロペス | TOYOTA GAZOO Racing/ トヨタ TS050 HYBRID | 1:53.747 |
2 | 8 | 中嶋一貴 セバスチャン・ブエミ フェルナンド・アロンソ | TOYOTA GAZOO Racing/ トヨタ TS050 HYBRID | 1:54.243 |
3 | 17 | ステファン・サラザン イゴール・オルトツェフ セルゲイ・シロトキン | SMPレーシング/ BRエンジニアリングBR1・AER | 1:54.711 |
4 | 3 | ナタナエル・ベルトン トーマス・ローレン グスタボ・メネゼス | レベリオン・レーシング/ レベリオンR13・ギブソン | 1:55.640 |
5 | 11 | ミカエル・アレシン ヴィタリー・ペトロフ ストフェル・バンドーン | SMPレーシング/ BRエンジニアリングBR1・AER | 1:56.018 |
6 | 1 | ニール・ジャニ アンドレ・ロッテラー ブルーノ・セナ | レベリオン・レーシング/ レベリオンR13・ギブソン | 1:56.021 |
7 | 4 | オリバー・ウェッブ トム・ディルマン パオロ・ルバーティ | バイコレス・レーシング・チーム/ エンソ・CLM P1/01・ギブソン | 2:02.246 |