2025 Rd.6 LONE STAR LE MANS
WEC 2025 第6戦 ローンスター・ル・マン

プレビュー
アメリカ・テキサス戦で初表彰台を目指す!
今大会の舞台となるサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)は、アメリカにおけるWECのホームコースとして定着しており、今回が8度目のWEC戦開催となります。TGRにとっては、カタールと並び、WECでまだ勝利を挙げていない数少ないコースの一つです。
GR010 HYBRID7号車のマイク・コンウェイは、先週のトレーニング中に発生した不慮の事故で鎖骨を負傷してしまったため、残念ながら今大会には参加できなくなりました。代わりに、小林可夢偉、ニック・デ・フリースとともに7号車をドライブするのはホセ・マリア・ロペスとなります。ロペスは、もともとこのCOTA戦でAKKODIS ASPチーム、レクサスRC F LMGT3をドライブする予定でした。
GR010 HYBRID 8号車は、7月中旬に行われた前戦ブラジルをブレンドン・ハートレーと平川亮の2人体制で戦いましたが、今大会はセバスチャン・ブエミが復帰し3人体制で挑みます。ブラジル戦ではパフォーマンスとスピードが不足し、2台とも上位争いに加われず厳しい結果となりました。
今季のWECは、8つのマニュファクチャラーによる18台のハイパーカーで激しい競争を繰り広げていますが、TGRは絶え間ない努力を続け、今季初の表彰台を目指します。
1周5.513kmのCOTAは、前戦ブラジルのインテルラゴス・サーキット同様に反時計回りのコースで、1コーナーへ向かう急な登り坂と、その後に続く連続し流れるような高速コーナーが特徴の壮観な前半セクター、さらにラップ後半の、より狭くテクニカルなセクターで構成されています。
様々な種類のコーナーがあるオースティンでは、最適な車両セットアップを見出すことが大きな挑戦となります。特にタイトなターン12は、最高速300km/hオーバーから一気に60km/h以下へと減速しなければならず、WECシーズンの中でも最もハードなブレーキングゾーンの一つです。
COTAのレースウィークは、5日(金)に2回行われる90分間の公式練習セッションで始まり、ドライバーたちにとってGR010 HYBRIDのセッティングを詰める最初の機会となります。翌6日(土)は1時間の最終練習走行の後、現地時間午後3時40分からハイパーカークラスの決勝グリッドを決める予選が行われます。6時間の決勝レースは、現地7日(日)の午後1時(日本時間翌8日(月)深夜3時)にスタートが切られます。

アメリカでのレースはいつも最高の経験です。モータースポーツを心から愛するファンの皆様が温かく迎えてくれ、会場の雰囲気も他のサーキットとは違って本当に楽しめます。COTAは素晴らしいサーキットで、走るのが本当に楽しいので、GR010 HYBRIDでまたこのコースを走るのが待ちきれません。チームとしては、この数週間で前戦ブラジルでの課題を徹底的に分析してきました。オースティンでは力強いレースをお見せしたいと思います。もちろん、マイクが参戦できないことはとても残念ですが、ホセは代役として十分な実力を証明してきています。マイクの一日も早い回復を願うとともに、ホセの代役参戦を快く受け入れてくれたAKKODIS ASPチームにも心から感謝します。
友人でもあるマイクが出場できず、とても残念に思います。彼もCOTAでのレースに出られないことをすごく悔しく感じているはずです。一日も早い回復を心から願っています。チームのみんなとまた一緒に仕事ができるのは思いがけない機会で、すぐに昔のような雰囲気になると思っています。この挑戦に向けた準備は万端ですし、可夢偉やニックとともに全力を尽くして良い結果を目指します。
前戦ブラジルから時間が空きましたが、チームとしてレース復帰への準備は万端です。オースティンで上位争いに挑む気持ちは非常に高まっています。オースティンは走っていて楽しいコースで、高速セクションとテクニカルなセクションが組み合わさっているため、セットアップの妥協点を見出すのは簡単ではありません。そのため、公式練習セッションで正しい方向性を掴むことが非常に重要です。
昨年初めてオースティンでレースをして、結果は満足のいくものではありませんでしたが、とても楽しめました。このコースはドライブするのがエキサイティング、かつドライバーにとって非常にチャレンジングなので、またここでレースができるのが楽しみです。チーム全員が一日も早く表彰台争いに戻れることを望んでいますが、その道のりが簡単ではないことも分かっています。今週末はその目標に向けて全力で取り組みます。