Kalle Rovanperä カッレ・ロバンペラ Kalle Rovanperä カッレ・ロバンペラ

2021年アークティックラリー・
フィンランドを終えて、
3⼈のドライバーにインタビューを
実施。
今シーズンの彼らの思いとは。

プロフィール

  • カッレ・ロバンペラ
  • ドライバー
  • ⽣年⽉⽇:2000年10月1日
  • 国籍:フィンランド

主な戦歴

  • 2016年 ラトビア ラリー選手権 シリーズチャンピオン
  • 2017年 ラトビア ラリー選手権 シリーズチャンピオン
  • 2017年 WRC 2初優勝(ラリー・オーストラリア)
  • 2018年 WRC 2 2勝 シリーズ3位
  • 2019年 WRC 2 Pro 5勝 シリーズチャンピオン
  • 2020年 WRCドライバー選手権 5位

フィンランド人ラリードライバー。プジョーや三菱のワークスドライバーとして活躍し、2001年のWRCスウェーデンを制したハリ・ロバンペラの息子である。自動車運転免許を取得する以前から凍結した氷上などクローズされた練習場で運転技術を磨き、8才までにドリフト走行をマスター。12才でラトビアのラリースプリントに参戦し、ドライバーとしてのキャリアをスタートした。ラトビアではラリー出場にあたり運転免許の必要がなく、公道のみコ・ドライバーが運転をする形で多くのラリーに出場。2015年にクラス王者となり、その後の2年間はラトビアの総合王者に輝いた。2016年より活動の場をラトビア以外にも広げ、2017年のラリーGBでWRC 2デビュー。ラリー・オーストラリアではWRC 2初優勝を果たした。2018年よりシュコダのワークスドライバーに抜擢され、WRC 2で2勝を挙げシリーズ3位に。2019年はR5ラリーカーによるトップシリーズであるWRC 2 Proにシュコダ・ファビアR5で参戦し、シーズン5勝を挙げてチャンピオンに輝いた。2020年はTOYOTA GAZOO Racing WRTに加入。WRカーによるフル参戦初年度ながら、第2戦ラリー・スウェーデンで総合3位に入り、表彰台に立った。

開幕戦のラリー・モンテカルロは総合4位でフィニッシュしましたが、リザルトには満足していますか?

分としては、かなり良いシーズンのスタートを切れたと思います。モンテカルロは新しいピレリタイヤを履いて出場した最初のラリーでしたし、全てが興味深いイベントでした。シーズンの序盤戦ということで、みんなが新しいピレリタイヤに合わせて行くような状況でしたが、私もかなり迅速に調整することができたと思うので、良い戦いができたと感じています。確かに表彰台を狙えたかもしれませんが、ミスをしてしまいましたし、パンクもしました。そういう意味ではベストなラリーではなかったのかもしれませんが、多くのポイントを獲得し、最終のパワーステージでもポイントを得ることできたので満足しています。

第2戦アークティック・ラリー・フィンランドではキャリアベストの総合2位でしたが、地元開催のイベントで優勝することができずに残念でしたか?

ークティックは、誰もが待ち望んでいたイベントだったと思いますし、私もかなり期待をしていました。それだけに、クルマとセットアップが完璧ではなく、パーフェクトなペースで走ることができなかったのは少し残念でした。その点については改善の必要がありますが、総合2位という結果自体は良かったですし、いい戦いをして多くのポイントを獲得することができたので満足しています。それでも、さらにいい結果が望めたとは思っていますが。

アークティックでの自分のドライビングには満足していますか?

分のドライビングに関してはかなり満足することができました。1回だけミスをしましたが、全体的に見ればあまり大きな影響はなかったと思います。私自身としては少し残念でしたが、それを除けばミスなくハードにプッシュすることができていましたし、常にマシンを限界以上で走らせるのは簡単な週末ではありませんでした。そう考えれば、自分のドライビングは良かったと思っています。

開幕2戦を戦い終えて、2021年仕様のヤリスWRCの印象はどうでしょうか?

のところ、とても調子がいいように感じています。モンテカルロでも私のチームは全車がいいペースでしたし、セブやエルフィンも良いフィーリングで走っていたことが分かったので、嬉しかったです。ターマック(舗装路)ラリーのクロアチア後、グラベル(未舗装路)のラリーが始まったらどうなるのかはまだ分かりませんが、昨年の経験からすると、全てのラリーで戦闘力があるに違いないと自信を持っています。

第3戦クロアチア・ラリーへの抱負を聞かせてください。

ても素晴らしいイベントになるだろうと期待しています。ステージはとてもいい感じですし、再びターマックラリーを戦うのが楽しみです。私にとっては、ヤリスWRCで完全なターマックラリーに出るのはクロアチアが初めてです。これまでは、モンツァやモンテカルロなど、ターマック以外の路面も走行するラリーにしか出ていなかったので。クロアチアはフルターマックイベントなので、今から楽しみです。

今シーズン、最も良い結果を期待しているラリーはありますか?

とつに絞るのは難しいですが、(ホームイベントである)夏のラリー・フィンランドは、ヤリスWRCで走ってみたいラリーです。残念ながら昨年は新型コロナウイルスの影響で開催されなかったので、今年は無事に開催されることを願っています。また、エストニアも楽しみにしている1戦です。ポルトガルは、2019年にR5カーで出場した時にとても良かったので、やはりいい結果を期待しています。ここで挙げた数戦だけでなく、できるだけ多くのラリーでいい結果を求めていきたいですね。

今シーズンのこれからの目標は何ですか? 第2戦終了時点でドライバー選手権首位に立っていますが、シリーズチャンピオンを狙う自信はありますか?

分の目標は以前と変わっていません。なぜなら、まだ多くのコンディションで経験が不足しているのは事実だからです。それでも、今はチャンピオンシップ争いでいい位置につけているので、とにかくクリーンにラリーを戦い、常に多くのポイントを獲得したいと思っています。そしてもし、シーズンの中盤でも現在のようにいい位置につけていたとしたら、タイトル争いに挑むでしょうし、より真剣に考えると思います。今の時点では、タイトルのことはあまり考える必要はないと思っています。

今年は最終戦として11月にラリージャパンが予定されていますが、2019年に同じエリアで開催された、セントラルラリー愛知・岐阜のレッキ(下見走行)に参加していますね?

リージャパンは本当に面白そうです。ラリーで使われそうなステージは、非常にチャレンジングで興味深いものです。普段走り慣れているターマックラリーのステージとは少し違うので、とても難しいチャレンジになると思います。きっと素晴らしいイベントになるでしょうし、今年はぜひ日本に行きたいと思っていますので、今から本当に楽しみです。