-2022年大会-
愛知・岐阜で
ラリージャパンが再始動
12年ぶりの母国開催も
TGR-WRTは勝利を飾れず
2026.5.20掲載
2010年のラリージャパンの後、WRCが日本に来ることのない日々がしばらく続きました。しかし、2017年にトヨタ(TGR-WRT)がWRC参戦を再開したことを受けて、その大会を日本で再び開催しようとする動きが活発になります。そして、新たなラリージャパンが2020年のWRC最終戦として行われることが決まりました。
ところが、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大という不測の事態により、2020年に計画されたWRCイベント14戦のうち、ラリージャパンを含む9戦が開催中止に。様々な行動規制は翌年も続いたことから、2021年もWRCの日本大会は催せませんでした。
12年ぶりの日本開催、豊田スタジアムでのセレモニアルスタート
2022年になって、コロナ禍がようやく落ち着きます。その年の11月、新生ラリージャパンがついに開催されました。中部地方の愛知県と岐阜県を新たな舞台とし、すべてのスペシャルステージが舗装路で行われるターマックラリーに生まれ変わっていました。
折しもこの2022年にはWRC最上位の車両規則が一新され、それまでのワールドラリーカーに替わって、ハイブリッドユニットを搭載する“Rally1”が新たなトップカテゴリー車両となっていました。トヨタ(TGR-WRT)をはじめ、ヒョンデ、フォード(Mスポーツ)が、自動車メーカー系のマニュファクチャラーチームとして全13戦のシリーズに参戦しましたが、その最終戦であったラリージャパンには4台のトヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID を含む計9台のRally1車両が出場しました。
豊田市の鞍ケ池公園でのSS1で幕を開けた2022年のラリージャパンですが、エルフィン・エバンスとヒョンデのティエリー・ヌービルが激しい首位争いを見せました。デイ2を終えた時点でのラリーリーダーはエバンスでしたが、デイ3でヌービルが前に。
Inabu Dam - エルフィン・エバンス/スコット・マーティン(トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID)
エバンスは再逆転を期しましたが、最終日であるデイ4の2本目のステージでタイヤをパンクさせて大きく後退。これでヌービルが勝利を手にしました。また、彼のチームメイトであったオィット・タナックが2位に入り、12年ぶりのラリージャパンはヒョンデが1-2フィニッシュを飾る結果となりました。
1-2フィニッシュを祝うヒョンデ勢と、3位で表彰台に立った勝田貴元/アーロン・ジョンストン
Rally1車両を操る唯一の日本人でTGR WRCチャレンジプログラムの育成ドライバーとして挑んだ勝田貴元は、母国ファンから寄せられる大きな声援に応える力走を続け、最終日を4番手につけて迎えました。するとエバンスの後退があり、これを受けてひとつポジションアップ。その順位を守り切ってゴールした勝田は、初めて迎えた母国WRC戦で3位表彰台の獲得を果たしました。
2022年WRC第13戦 ラリージャパン
開催日:2022年11月10日〜13日
開催地:愛知県・岐阜県
路面:ターマック
SS:19 (SSトータル距離:283.27 km)※SS3、SS7、SS13はキャンセル
総走行距離:965.25 km
FINAL RESULT - Top 6 + TGR-WRT crew
| 1 | ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ | ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID | 2:43'52.3 |
| 2 | オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ | ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID | + 1'11.1 |
| 3 | 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン | トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID | + 2'11.3 |
| 4 | セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ | トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID | + 2'23.6 |
| 5 | エルフィン・エバンス/スコット・マーティン | トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID | + 4'05.1 |
| 6 | ガス・グリーンスミス/ヨナス・アンダーソン | フォード Puma Rally1 HYBRID | + 4'07.4 |
| 11 | カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン | トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID | + 10'40.8 |