-2023年大会-
トヨタが
母国イベント初制覇
エバンスを筆頭にTGR-WRT
の3台が表彰台を独占
2026.5.20掲載
2023年のWRCは全13戦でシリーズが構成され、前年に続いて愛知県と岐阜県で行われたラリージャパンは前年同様に最終戦としての開催になりました。トップカテゴリーのRally1車両は9台出場。トヨタ(TGR-WRT)のGR YARIS Rally1 HYBRIDが4台、ヒョンデが3台、フォード(Mスポーツ)が2台という内訳でした。
大会の幕が切って落とされたのは、豊田市の豊田スタジアムで初めて実施されたスーパーSSでした。2台のラリーカーが一緒に走行できる2.1kmのコースがフィールドに設けられ、集まった大勢のファンは通常のラリーステージでは見られない2台同時スタートによるタイムアタック合戦を堪能。ここでトップタイムを叩き出したのは前年大会の勝者であるヒョンデのティエリー・ヌービルでした。
トヨタスタジアム SSS1を駆け抜けるトヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID
明くるデイ2は、強い雨が降り続け、乏しい路面のグリップと視界不良に各ドライバーが苦しめられた一日になりました。その最初のステージであったSS2では、ヒョンデのダニ・ソルドとフォードのアドリアン・フォルモーがコースから転落。勝田貴元も同じ場所で水たまりに乗ってグリップを失いました。彼は立ち木にぶつかってマシンにダメージを負いましたが、コースアウトせずに済んだだけ幸運でした。
その後、SS5ではTGR-WRTのセバスチャン・オジエがバリアに激突して車体にダメージを受け、続くSS6では首位を行くヌービルがクラッシュ。大荒れの展開となったデイ2でしたが、その中でクレバーなドライビングを見せたエルフィン・エバンスが独走態勢を築き、さらにオジエとカッレ・ロバンペラというTGR-WRT勢が上位を固めました。
Isegami's Tunnel- エルフィン・エバンス/スコット・マーティン(トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID)
曇り時々晴れの一日となったデイ3では、ラリーに大きな波乱は起きませんでした。最終日のデイ4になると上位陣の順位に変動はほとんどなく、エバンスがシーズン3勝目を獲得。トヨタ(TGR-WRT)にとってのラリージャパン初制覇が達成されました。2位にはオジエ、3位にはロバンペラが入って、TGR-WRT勢による1-2-3フィニッシュが果たされました。
9回のステージウィンを飾るスピードを母国で披露した勝田貴元
彼らの活躍もさることながら、この2023年ラリージャパンで最も注目を集めたのは勝田の速さだったと言えます。大雨のSS2で喫した不測のスピンによるダメージから立ち直ると、デイ2午後の5本のステージのうち4本を最速タイムで駆け抜けました。鬼神の走りはデイ3以降も続き、最終的には9本のステージでトップタイムをマーク。SS3終了時には総合24番手にまで後退したところから大幅に盛り返し、5位でフィニッシュして、日本人WRCドライバーのスピードを強く印象づけました。
母国での初優勝と表彰台独占を祝うTOYOTA GAZOO Racing World Rally Team
2023年WRC第13戦 ラリージャパン
開催日:2023年11月16日〜19日
開催地:愛知県・岐阜県
路面:ターマック
SS:22 (SSトータル距離:304.12 km)※SS4はキャンセル
総走行距離:958.95 km
FINAL RESULT - Top 6
| 1 | エルフィン・エバンス/スコット・マーティン | トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID | 3:32'08.8 |
| 2 | セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ | トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID | + 1'17.7 |
| 3 | カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン | トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID | + 1'46.5 |
| 4 | エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム | ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID | + 2'50.3 |
| 5 | 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン | トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID | + 3'10.3 |
| 6 | オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ | ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID | + 3'28.3 |