-2025年大会-
トヨタの2台が
デッドヒートを繰り広げる
オジエとエバンスの1-2で
TGR-WRTがホームラリーを3連覇
2026.5.20掲載
2025年のラリージャパンは、WRCカレンダーに復帰して4年目で初めて、シリーズの最終戦ではなくそのひとつ手前の大会として行われました。この一戦に、トヨタ(TGR-WRT)は5台ものGR YARIS Rally1を送り込み、ヒョンデからは3台、フォード(Mスポーツ)からは2台、合計で10台のRally1車両が出場しました。
なお、この2025年にはWRCトップカテゴリーの車両規則において部分的な変更があり、Rally1車両は共通ハイブリッドシステムが非搭載となって、1.6リッター+ターボのガソリンエンジンのみをパワーユニットとするものに。総合的な出力は下がりましたが、車両の規定最低重量が80kgも軽くなっており、結果的にはそれまで以上に俊敏な運動性能を備えたラリーカーへと進化していました。
SS1 Kuragaike Park SSSを攻めるカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン(トヨタ GR YARIS Rally1)
オープニングステージは3年ぶりに豊田市の鞍ケ池公園で行われ、カッレ・ロバンペラがトップタイム。そして、最初の林道ステージとなるSS2ではセバスチャン・オジエ、SS3では勝田貴元、SS4ではエルフィン・エバンスがそれぞれ最速。TGR-WRT勢が次々に一番時計を叩き出す展開はさらに続き、ついにはデイ2に行われた6本のステージすべてをGR YARIS Rally1に乗るドライバーが制することに。この日を終えた時点で首位をオジエが走り、7.9秒というわずかな差で勝田が2番手につけました。
ラリージャパンの名物リエゾンコースとなっている恵那市の岩村本通り
ところが勝田は、デイ3中盤のSS11でクラッシュを喫してしまいました。彼とコ・ドライバーのアーロン・ジョンストンは、自力でできる限りの車両修復を行って走行を続けましたが、指定された時刻に自らの競技の進行を間に合わせられない状況となり、デイリタイアを余儀なくされました。
2025年ラリージャパンの焦点は、オジエとエバンスによる優勝をかけた熾烈なチームメイトバトルに絞られました。この戦いを制したのはオジエで、シーズン6勝目を獲得。2位にエバンス、3位にはRally1車両で日本の道を走るのは初めてだった新鋭のサミ・パヤリが入り、TGR-WRTは2023年大会から3年連続となったホームラリー優勝をまたも1-2-3フィニッシュで飾りました。
母国3連覇と表彰台独占を祝うTOYOTA GAZOO Racing World Rally Team
勝田はチームによる車両修復を受けて最終日のデイ4に出走し、SS18ではライバルたちを退けて最速タイムをマーク。最終的には、総合17位/クラス7位でラリーを走り切りました。また、SS1ではトップだったロバンペラは、SS3でガードレールに接触してマシンを損傷。大きな後れを取ったところから追い上げていくラリーとなり、6位にまで挽回してフィニッシュしました。
2025年WRC第13戦 ラリージャパン
開催日:2025年11月6日〜9日
開催地:愛知県・岐阜県
路面:ターマック
SS:20 (SSトータル距離:305.34 km)
総走行距離:933.87 km
FINAL RESULT - Top 6 + TGR-WRT crew
| 1 | セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ | トヨタ GR YARIS Rally1 | 3:21'08.9 |
| 2 | エルフィン・エバンス/スコット・マーティン | トヨタ GR YARIS Rally1 | + 0'11.6 |
| 3 | サミ・パヤリ/マルコ・サルミネン | トヨタ GR YARIS Rally1 | + 2'16.6 |
| 4 | オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ | ヒョンデ i20 N Rally1 | + 3'18.1 |
| 5 | グレゴワール・ミュンスター/ルイス・ルッカ | フォード PUMA Rally1 | + 6'48.7 |
| 6 | カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン | トヨタ GR YARIS Rally1 | + 7'01.5 |
| 17 | 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン | トヨタ GR YARIS Rally1 | + 40'24.6 |