Yaris Cup 2025
シリーズ表彰式
全国5箇所のシリーズで活躍した上位入賞者とチーム関係者が参加し
2025年のシリーズ表彰式も大いに盛り上がりをみせた
一昨年の2024年シーズンから、Netz Cup Vitz Raceのときと同じく全国の5地域でシリーズ戦を実施することになった「TOYOTA GAZOO Racing Yaris Cup」。今季も5つのシリーズが全国7箇所のサーキットで開催され、11月末に岡山国際サーキットで行なわれた関西シリーズの第3戦が2025年シーズンの締めくくりとなった。
各シリーズともに3戦で競われるため、最終戦までチャンピオンを巡る熾烈な争いが繰り広げられた。関東シリーズでは、長年に渡って同レースをけん引している♯3小野田貴俊選手が二連覇を達成。それ以外は、北海道シリーズの♯34渡辺圭一選手、東北シリーズの♯4/14 CANDY TAKEKAWA選手、関西シリーズの♯99行 和久選手、九州シリーズの♯414冨川和紀選手が初のシリーズチャンピオンに輝き、フレッシュな顔ぶれが揃った。
レーシングスーツやメカニックスーツから正装に着替え、多くの関係者が参加したシリーズ表彰式
各シリーズを制した選手からシリーズランキング5位までの選手、CVTクラスの上位3選手とチーム関係者を招き、12月19日(金)に富士スピードウェイホテル内のBallroom THE CIRCUITにて、「TOYOTA GAZOO Racing Yaris Cup2025シリーズ表彰式」を開催。翌日の20日(金)には、2025年の日本一を決定するグランドファイナルが行なわれたが、シリーズ表彰式にはレーシングスーツやメカニックスーツから正装に着替え、多くの関係者が参会した。
シリーズ表彰式は16時に開場し、まずは主催者を代表してトヨタ自動車株式会社GR車両開発部 渡辺正人が挨拶を行なった。
「本日はお越しいただきまして誠にありがとうございます。また、受賞された選手の皆さま、ならびに関係者の皆さま、本当におめでとうございます。ヤリスカップは、参加台数が年々増えていて、盛り上がりも大きくなってきております。モータースポーツの裾野を拡大するという意味で、新たに参戦される仲間が、毎年すごく増えてきて、これからもエントリーモータースポーツとして、モータースポーツの世界にチャレンジする初めての仲間を迎え入れながら、より一層、いいレースをやっていけるように我々も努めていきたいと思います。ここにいらっしゃる上位の皆様においては、大変熱い走りでお客様も盛り上げていただいておりまして、多くのファンにも喜んでもらっているかと思います。本当にありがとうございます。また各大会におきまして、地域のディーラーさんや販売店さんが、お客様を観戦ツアーなどでご招待いただき、サーキットを初めて見に来た子ども達やご家族がとっても楽しんで帰っていたただけると、ファン作りにも貢献していただいて感謝しております。」と同レースの盛況に対してまずは御礼を述べると、さらに「皆様が走っている中で、普段我々の会社の中でのテストでは発見できないような車の弱点が見つかって、こちらを改善していくことで商品をより良くすることにも非常に役立っております。車を開発してもっと良い車をお客様にお届けするという意味でも、大変重要な大会になっております。これからも、このようないろんな方に喜んでいただける、そして皆様にも思いっきりレースを楽しんでいただける、いい大会を続けていけるように頑張っていきたいと思いますので、ぜひ、皆さんも来年以降も参加いただいて、レースを盛り上げて、そして楽しんでいただければと思います。本日は誠におめでとうございます」と、レースの実戦は車両開発にも活かされていると語った。

続いて協賛企業を代表し、日本グッドイヤー株式会社グッドイヤーアンバサダーの田ヶ原章蔵氏は、ヴィッツレースから含めて14年目となったワンメイクでのサポートに触れるとともに、自らが開発に携わったタイヤによってレースが行なわれていることへの感謝を語った。

そして、ヤリスカップのレースディレクターを務める佐藤久実氏は、ベテランから初心者まで幅広い選手がエントリーしている同レースの特殊な状況に触れるとともに、1年を通したエントリーへの感謝や、翌日に開催されるグランドファイナルでのマナーの良いレース展開と活躍を期待していることなどを述べた。

シリーズ表彰式
主催者や協賛企業の担当者による挨拶が終わると各シリーズの表彰式に移り、まずは北海道シリーズとCVTクラスの上位入賞者が登壇。初のシリーズチャンピオンとなった渡辺圭介選手は、「シリーズチャンピオンを獲るまでに5年が掛かってしまいました」と延べ、会場へ来ていた父親を含めた多くの関係者によるサポートへ感謝するとともに「来年は、今シーズン2番手に入った阿部選手から宣戦布告を受けました。来シーズンも負けないぞという気持ちで王座を守っていきます」とディフェンディングチャンピオンとしての意気込みも語られた。

続けて、東北シリーズの上位入賞者が表彰されると、チームの母体となるユナイテッド静岡のコーポレートカラーとなる鮮やかなグリーンのスーツに身を包んだCANDY TAKEKAWA選手が、「このディーラーチームを5年前に作って、ようやくチャンピオンを獲ることができました。シリーズに出ていた選手は、たぶん僕よりも速い人がいたはずです。その中で、チームの力で獲らせてもらった、そんなチャンピオンだと思います」と、高いチーム力によって獲れた念願のシリーズチャンピオンだったそうだ。

関東シリーズは、唯一の二連覇となった小野田貴俊選手を始めとした8選手が表彰された。2年連続で激戦となる関東シリーズを制した小野田選手は、「このヤリスレースはすごく難しい車両で、勝つまでに2年も3年もかかりました。参戦していくとまわりも毎年速くなっていって、レベルはどんどん上がっていきました。その中で競い合うことはものすごく大変でしたが、シリーズチャンピオンを達成できると気持ち良いということが分かりました。来年もなんらかの形では携わっていくので、よろしくお願いします」と、苦労の中で得られた達成感について語っていた。

関東シリーズと並んで激戦となっている関西シリーズは、3戦中2勝を挙げた行 和久選手を筆頭に8選手が登壇し、トロフィーを受け取った。初めてのシリーズチャンピオンについて行選手は、「激戦区といわれる関西シリーズでシリーズチャンピオンが獲れて本当に嬉しく思います。楽なレースは1回もなかったですが、その中で2勝というのはチームの総合力のお陰だと思います。いつも恵まれた環境でレースをさせてもらっている京都トヨペット、SRファクトリーの皆さん、レース活動を暖かく見守ってくれている家族に感謝したいです」。ポイントスタンディングでは後続を離したものの、楽なレースは一度もなかったとシーズンを振り返っていた。

そして、最後に表彰されたのはオートポリスを舞台にしている九州シリーズの上位入賞者で、シリーズを制した冨川和紀選手は、「ヤリスカップを始めて3年目の今年は、初めてフルでシーズンを戦いました。実はヤリスカップを始めてすぐのときにオートポリスで横転していろいろ大変でした、今シーズンは、その場所で、その車でシリーズチャンピオンを獲れたことを嬉しく思います」と、苦い思い出もあったサーキットでのチャンピオンを噛みしめていた。

各シリーズの表彰対象となったのは上位5選手とCVTクラスの3選手の計8選手で、5つのシリーズを合わせると40名が参加した盛大なシリーズ表彰式となった。翌日には、各シリーズの上位6選手とCVTクラスの上位入賞者によるグランドファイナルが実施され、♯551廣島嵩真選手が念願のヤリス遣い日本一となり、2025年シーズンは締めくくられた。
