ついに谷口選手の連勝がストップした!
予選1位を獲得した#60服部尚貴選手が、#1谷口信輝選手の猛追を凌ぎ切り、ポール・トゥ・ウィンを達成した。速さとテクニックを併せ持つ谷口選手を抑えきるため、服部選手はベテランらしい様々な技を駆使し、ギリギリの攻防を制したといっていいだろう。
そもそも予選から波乱含みだった。さすがはプロドライバーたち。予選3位となった#97近藤翼選手から、予選10位の#55森山鉄也選手まで、わずか0.1秒差。予選29位の#81井上尚志選手までで1秒差! という大接戦だったのだ。わずかなミスが予選順位を大幅に落してしまうことになった。
予選26位となってしまった#17織戸学選手は激しくプッシュし、混雑する中段グループを抜け出し、なんと10位でゴールした。若手注目株の#123小原侑己選手も、予選35位から20位でゴールしている。また予選33位の#61佐々木孝太選手も激しい追い上げを見せ、最終的に19位でチェッカーフラッグを受けた。
最終ラップの最終コーナーまで続いていた服部選手と谷口選手の攻防。しかしその最後の最終コーナーでドラマは起きた。最終コーナーを立ち上がる谷口選手のインに#97近藤翼選手がマシンを並べた。そこからの加速勝負で見事に競り勝ち、近藤選手が2位をゲット。若手ドライバーの中でも注目される近藤選手が、初めて王者を制した瞬間だった。
決勝結果
- Rank
- Driver
- Car name
- Total time
- Gap
-
- 1位
- #60 服部 尚貴
- OTG GY 86
- 21'09.623
- -
-
- 2位
- #97 近藤 翼
- 神奈川トヨタ☆DTEC86R
- 21'10.334
- +0.711
-
- 3位
- #1 谷口 信輝
- KTMS 86
- 21'10.360
- +0.737
-
- 4位
- #557 大西 隆生
- オートバックスG786ポテンザ
- 21'11.133
- +1.510
-
- 5位
- #906 阪口 良平
- AREA86倉敷
- 21'11.685
- +2.062
パドックは無料で開放! トップドライバーもあちこちに
86/BRZ Raceのパドックは特別なチケットは不要。入場料だけで、パドックにたどり着くことができる。今回の富士スピードウェイでは、ヴィッツレースも同時開催となり、そのエントリー数は合計165台! そのためパドックには色とりどりの多くのテントが設営された。もちろんそこには、日本を代表するトップドライバーの面々も陣取っていて、その存在を身近に感じることができる。
サインや記念写真を求めるファンは、タイミングさえ合えば気軽にリクエストすることが可能だ。同時に、レースプランを打ち合わせる真剣な表情も見ることができる。日本のトップドライバーたちとの触れ合える場として、86/BRZ Raceのパドックを活用してもらいたい。
今回、新しいGAZOO Ladyの2人が、レースに花を添えてくれた。杉山愛奈さん(右)と辻野泉葉さん(左)の2人だ。GAZOO Ladyもまた、時間がある時にはパドックに登場してくれることだろう。