ニュルブルクリンクへの挑戦
ニュルについて

2014.03.17 ニュルブルクリンクへの挑戦2013

ニュルブルクリンク 24時間耐久レースとは?

24時間耐久レースはその言葉通り、スタートからゴールまでの24時間を走り続ける。その過酷さは、まさに“走る実験室”の名にふさわしい。24時間耐久レースは、レースの形態をとった車両開発の場でもあるのだ。中でもニュル24時間耐久レースは、その難易度ゆえに“車両開発の聖地”とも称される。起伏に富み、狭いコース幅。170にも及ぶコーナーと、荒れた路面。ニュルを制するには、ドライバーの卓越したテクニックと強靭な精神力、そして過酷な状況に耐えうるマシンのポテンシャルが要求される。
しかし、厳しい面ばかりではない。「世界一の草の根レース」としても名高いこのレースは、国際ライセンスとルールに沿ったマシン、情熱があれば、参戦のチャンスが与えられる。近年は安全面から出走基準のハードルはやや高まったが、毎年200台近い様々な車種・スペックのマシンや、プロ・アマドライバーが混走する姿は、やはりニュルならでは。
またチームスタッフやファンがコースに自分の思いをつづる「メッセージ・ドローイング」は有名。過酷なだけでなく、素朴な温かみも併せ持つレース、それがニュル24時間耐久レースなのである。

ニュルブルクリンク 24時間耐久レースのみどころ

1970年の創設以来数々の名勝負を生み、世界中のレースファンを熱狂させてきたニュルブルクリンク24時間耐久レース。2013年の本命はやはりドイツワークス勢。中でも昨年悲願の優勝を遂げたアウディ(R8 LMS)の対抗馬として、BMW(Z4 GT3)・メルセデスベンツ(SLS AMG GT3)・ポルシェ(911 GT3 R)がGT3でSP9クラスにエントリー。ヨーロッパでも人気の高いGT3を駆り、虎視眈々と総合優勝の座を狙う。
一方で、日本の自動車メーカーも2012年に数々のクラスで優勝を飾るなど(トヨタ:SP8・SP3クラス、スバル:SP3Tクラス、ニッサン:SP8Tクラス)、ドイツ以外の自動車メーカーも頭角を現しつつある。また今年は、昨年発売された86の参戦台数が増加。ドイツ勢に真っ向から勝負を挑む日本車の力強い走りが期待できそうだ。
また24時間耐久レースでは全クラスが一緒に走行するため、身近なコンパクトカーからスーパースポーツカーまで様々な車種・スペックのマシンが入り乱れてコースを疾走する。レース観戦と共に様々な車種を楽しめるのも、ニュルの魅力のひとつである。
更に24時間耐久レースの終盤にはマシンがフォーメーションラップのように隊列を組んで走行し、そのままゴールのチェッカーを迎える。その姿はまるで24時間を戦い抜いた者同士、互いの健闘を静かにたたえあっているようにも見える。24時間耐久レースならではの胸が熱くなるシーンは必見だ。

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