アスファルトで完璧に整備されたサーキットで行われる“レース”と違い、日本各地の一般道で行われる“ラリー”は、昔から残る未舗装の地道、砂利道、古くなったアスファルトなどの荒れた道、また最新のアスファルト道路などが使用される。
その様々な路面状況を的確に判断してクルマを操るドライバーとナビゲートするコ・ドライバーのコンビ、そして、その時の車の状態から、最高のパフォーマンスを引き出すメカニックが一丸となってFinishを目指す。1秒でも速く、0.1秒でも速く走るために誰ひとりかけてはならない、チームとしての団結力が何より必要とされる競技、それが“ラリー”だ。
中でも今年で36年目を迎える「全日本ラリー選手権」は、国内最高峰の伝統あるラリー競技であり、毎戦ハイレベルな戦いが繰り広げられている。
昨年度は三菱ランサーエボリューションⅩを駆る奴田原 文雄/佐藤 忠宜組が、4年連続チャンピオン・勝田 範彦/足立 さやか(スバル・インプレッサ)組をからくも振りきり、5年ぶりに王座を奪還した。今年はさらなる激戦が期待される。
全日本ラリー選手権2015 開催日程
- 開催日程
- イベント名
- 開催場所
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- 第1戦
- 〔開催日程〕4/10(金)~12(日)
- 〔イベント名〕ツール・ド・九州2015 in 唐津
- 〔開催場所〕佐賀県唐津市
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- 第2戦
- 〔開催日程〕5/8(金)~10(日)
- 〔イベント名〕久万高原ラリー
- 〔開催場所〕愛媛県久万高原町
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- 第3戦
- 〔開催日程〕6/5(金)~6/7(日)
- 〔イベント名〕若狭ラリー2015
- 〔開催場所〕福井県若狭町
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- 第4戦
- 〔開催日程〕7/3(金)~5(日)
- 〔イベント名〕2015 ARKラリー洞爺
- 〔開催場所〕北海道洞爺湖町
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- 第5戦
- 〔開催日程〕7/24(金)~26(日)
- 〔イベント名〕がんばろう!福島MSCCラリー2015
- 〔開催場所〕福島県棚倉町
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- 第6戦
- 〔開催日程〕8/28(金)~30(日)
- 〔イベント名〕モントレー2015 in 嬬恋
- 〔開催場所〕群馬県嬬恋村
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- 第7戦
- 〔開催日程〕9/18(金)~20(日)
- 〔イベント名〕RALLY HOKKAIDO
- 〔開催場所〕北海道十勝地方
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- 第8戦
- 〔開催日程〕10/16(金)~18(日)
- 〔イベント名〕第43回M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2015
- 〔開催場所〕岐阜県高山市
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- 第9戦
- 〔開催日程〕10/30(金)~11/1(日)
- 〔イベント名〕新城ラリー2015
- 〔開催場所〕愛知県新城市
Team GAZOO Racing 発進!
2012年より全日本ラリー選手権に参戦を続けているGAZOO Racing。
2015年年央から、Team GAZOO Racingを結成、社員チームとして全日本ラリー選手権に参戦を予定している。ニュル同様「人を鍛え、クルマを鍛える」を目標に、クルマ作りを担当するチームメカニックはもちろん、参戦時のサービスメカニックにも社員メカニックを起用する。使用する車両はVitz GRMN Turboをベースにした「GAZOO Racing Vitz Turbo」。
Team GAZOO Racingは2015年度、過酷な全日本ラリー選手権の舞台に挑む。
全日本ラリーの見どころ
2015年度の全日本ラリー選手権は、開催数こそ昨年同様全9戦となっているが、開催地の変更や競技ルートの改変など、様々な点で変更が加えられている。
開催場所では、3年間続いた京丹後ラウンドが福井のニューステージへ変更。また愛媛ラウンドは今までのグラベル(未舗装路)ラリーから5年ぶりにターマック(舗装路)ラリーへと戻った。これで、ターマックラリーが6戦、グラベルラリーが3戦の開催となる。
参戦車両に関しては、海外メーカー車両の参加が増えており、昨年話題となったフィアット アバルト500に続き、今年はMINI CROSSOVERが参戦を発表、車両のバリエーションがより豊富となった。
また最近は、競技一辺倒ではなく、観戦者の方により楽しんでいただけるよう、競技以外の部分でもサービスも充実。サービスパークでの各種イベント併催や飲食店の出店、ラリー車をより近く感じられるギャラリーステージの設置など、家族連れでも十分楽しめる地域イベントへと変化してきている。