スポーツドライビングレッスンとは?
本格的なドライビングテクニックを学びたいと思っている人にオススメのレッスンプログラムです。現役GTドライバーをはじめとした一流インストラクターがスポーツ走行の基礎から実践テクニックまでレクチャーしてくれます。体験時間は6時間から。料金は2万4000円(要予約)からとなっています。
全国7ヵ所のサーキットで開催しています。
- 中央大学3年生 宮下 敬さん (21歳)
- 中央大学自動車部に在籍し、ジムカーナなど様々な競技会に出場している宮下さん。今回はプロからアドバイスをもらって、運転スキルを向上させ大会で表彰台のセンターに立ちたいと思いスポーツドライビングレッスンに参加しました。
開会式
開会式ではインストラクターの紹介、注意事項やグループ分け、スケジュールの確認をします。
今回はチーフインストラクターの黒澤琢弥選手の他に蒲生尚弥選手、大嶋和也選手、石浦宏明選手と3人のTOYOTA GAZOO Racing ドライバーもインストラクターとして参加。
「本当にトップドライバーが教えてくれるんですね!」思わず宮下さんのテンションもあがってしまったようです。
サーキット走行基礎講座1
最初のレッスンは、サーキット走行に関する講座。
コーナーの走り方を例えに、アクセルを離す位置やブレーキングのタイミング、ハンドルの切る量などをレースドライバーならではの目線で詳細に解説してくれます。
「図を使った説明は、すぐに頭に入りますね!」気が付いたら講座の内容に夢中の宮下さん。
走る、曲がる、止まるという車の基本動作に関しての理解が深まったみたいです。
練習コースで基本を学ぶ
さっそくコースインした宮下さん。
まずは一人で楕円形の“オーバルコース”を走行。広いコースを自分なりに走ります。
パッと見ただけだと何の変哲もないコースだが、アクセル、ブレーキ、ハンドル操作のトレーニングが凝縮されてます。
「全然うまく曲がれない…どうしたらいいんだろう?」
コーナーを速く走るためにはその手前からブレーキをしっかりと掛けて「荷重移動」をして、正確なハンドル操作をしないとキレイに曲がる事ができません。
その後の同乗走行でインストラクターに相談した宮下さん。
「もっとしっかりブレーキで加重移動して曲がってみてください」
速く走るためにはアクセルを踏むことではなく、ブレーキ操作が大切ということを同乗走行したインストラクターからアドバイスしてもらいました。
「ホントだ、ブレーキのかけ方でクルマがもっと曲がる!」
苦手だったブレーキングにアドバイスをもらった事で、今までと違った動きをするクルマに宮下さんも大喜び。
その後のフリー走行でも教えてもらった事を実践し、夢中で走り込みました。
同乗走行でサーキットコースを下見
レーシングコースをフリー走行する前に、まずコースを覚えるためにインストラクターが運転する車に同乗してコースを走行します。
普段、宮下さんが慣れ親しんでいる「ジムカーナ」はテクニックを競うタイムアタック競技。小さなコーナーが沢山詰め込まれたコースは慣れていますが、スピードが出る本格的なサーキットでは全く勝手が違うようです。
「体にかかるGがすごいですね!ビックリしました」
インストラクターさんの運転する車に乗ってみて、大きなGが掛かかり続けるのは初めての経験。加速・減速・旋回の動きひとつひとつに大喜びの宮下さんでした。
サーキットコース走行
お昼休みを挟んで、いよいよサーキット走行に。
準備している宮下さんから興奮が伝わってきます。
「ちょっと緊張しますが、ピットロードに並ぶとワクワクします!」
サーキットコース走行では、まずインストラクターが先導してコースのライン取りを覚えます。参加者を数グループに分けて、インストラクターが先導し、ホームストレートで参加者はポジションチェンジを行い、必ず一度はインストラクターの後についてプロのライン取りを見ることができます。スキルアップの近道はプロの走りを間近で体感することです。
宮下さんが普段参加しているジムカーナは1台ずつ出走する為、コース上に何台も車がいる事が新鮮な体験。
緊張しながらも、だんだん自分のペースで走れるように。
「最初は無我夢中でしたけど、インストラクターさんの後について走っただけでも勉強になりました」
ブレーキングのポイント、コース上の走行ラインなど、得るものが多かったようです。一度にたくさんの車が走る為、なかなか思い通りのラインは走れないものの、慣れてきた宮下さんは周りの状況が見えてくるようになったようです。
「この車はここが速いな、と周りの車の動きが見えるようになってきました」
修了式
夢中で走ったコース走行も終わり、今日一日の総括と修了証の授与式です。
参加者一人一人名前を呼ばれて、チーフインストラクターの黒澤選手より修了証が手渡されて、スクールは終了となります。
「長いようで短い一日でしたけど、これまで自分が苦手としていたことや分からなかったこと、そして自分の運転のクセがインストラクターの鋭い指摘によってよく分かりました。速く走るためにはドライビングポジションをはじめ、ブレーキ操作、ハンドル操作など基本動作をしっかりしないとダメなんだと再認識しました。今日習ったことを忘れないように、またスクールに参加したいですね」
最後まで笑顔の絶えない、スポーツドライビングレッスン体験でした!