- 中野 めぐみ氏
- カスタマーサービス本部
C&A開発部 部付 デザイングループ - 通勤から子供の送り迎え、ドライブに愛車を使用。小型でアクセル操作にリニアに反応するクルマがお気に入り。いつかゴツイ車で子供の送り迎えをすることが憧れ。
- 長谷川 知世氏
- カスタマーサービス本部
C&A開発部 開発管理室 品質保証グループ - 愛車のウィッシュは通勤で使っているが、いざという時に人や荷物を乗せられる便利な部分がお気に入りと話す。プライベートもほとんどクルマで出掛けるクルマ好き。
- 加藤 万紀子氏
- カスタマーサービス本部
C&A開発部 第1用品開発室 内外装グループ - 家族共用のヴィッツは祖父が乗っていた初代のヴィッツで、運転しやすいと今でも大切に乗っている。可愛いデザインのクルマよりカッコいいデザインのクルマが好きという。
- 箭内 美樹氏
- カスタマーサービス本部
C&A開発部 第3用品開発室 機能グループ - これまでにイストやオーリスを乗り継ぎ、現在はご主人とマークXを共用。憧れのクルマはスポーツクーペで、一度は運転してみたいクルマだという。
“私たちが本当に欲しいクルマ”をコンセプトに、女性4人が企画から開発までを担当し、本格4WD車のFJクルーザーをベースにカスタマイズした「FJ CRUISER × Style Cb」。女性らしい可愛さよりも、カッコ良さを求める女性をターゲットとし、マニッシュをキーワードにスタイルアップされた外観と、インテリアデザインを思わせる室内空間が魅力の1台。彼女たちはこのクルマにどんな想いを乗せてカスタマイズを行ったのだろうか。
── 「FJ CRUISER × style Cb」は女性メンバー4人によりスタイルアップされたクルマだそうですね。みなさんはC&A開発部に所属していますが、まずは普段のお仕事はどんなことをされているのですか。
- 中野 めぐみ氏(以下中野):
-
C&Aとはコンバージョン&アクセサリーの略称です。エアロパーツやフロアマット、ナビゲーションなど、純正用品を開発しています。それぞれのクルマに対して、お客様の要望に応えた商品をラインナップすることが私たちの仕事です。
──そんな皆さんが今回、クルマのカスタマイズを担当されたわけですが、完成に至るまでにどれぐらいの期間を有したのですか。
- 中野:
-
プロジェクトがスタートしたのは2年前です。 メンバー全員がこのような経験が初めてでしたので、学びながら進めるという形で 大変時間がかかりました。その中でも一番時間を有したのが、ターゲット女性とカスタマイズイメージの決定です。
──そこで選ばれたベース車がFJ CRUISERだったわけですが、このクルマを選んだ理由はどこにあったのでしょうか。
- 長谷川 知世氏(以下長谷川):
-
まず、メンバーでベース車両を何にしようか相談した時に、FJが真っ先に上がりました。FJが持つ個性的なスタイルと、ツートーンのボディーカラー、そして大きく武骨な外観に魅力を感じていました。そんなクルマに女性が乗っている「ギャップ」がカッコいいのでは、とFJを選んだのです。
- 加藤 万紀子氏(以下加藤):
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丸目ライトや、グリルのところにある「TOYOTA」のロゴマークも「オモチャみたいでかわいいよね」と、メンバー全員が愛着を持ち、これにしようと意見が一致しました。
──そんな愛嬌がある本格4WD車のFJクルーザーをカスタマイズする上で、ターゲットとなった女性像を具体的に教えて下さい。
- 中野:
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ターゲットとなる女性は可愛さよりもカッコ良さを求める20~30代の女性で、こだわりの強い女性。周りに流されないスタイルを持ち、自分の感性を信じて突き進む人です。
- 箭内美樹氏(以下箭内):
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男性にこびず、女性から支持される強い女性。それらのイメージから強さとしなやかさを表現するスタイリングキーワードを「マニッシュ」として内外装をコーディネイトしています。
──具体的にはどのようなカスタマイズが内外装に施されたのでしょうか。まずは外装から教えて下さい。
- 長谷川:
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外観の形状は基本的に変えていないため、キーワードを具現化するにあたり色が重要なポイントになると考えました。ダークカラーを基調にし、色の調合を変えながら実際にパネルに塗装をし、納得する色を模索しました。その結果完成した色は少し黄色味を帯びた茶色っぽいグレーです。バンパー、ルーフなどはブラックで車体全体を引き締めています。
部品を変更した箇所はまずはグリルで、形状を変えメッキを採用しています。メッキには表面にクリアが施されていますが、そのクリアに色を加えてギラギラとした感じを抑えています。また、ウインカーやテールランプはクリアレンズを採用しているほか、バンパーのまわりにモールを装着して足回りを引き締めています。なおホイールは22インチに大径化しています。
──内装、特に運転席まわりにも相当こだわったと聞いていますが、その辺はいかがでしょうか。
- 加藤:
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内装を考える際に参考にしたのは海外建築家のとあるインテリアデザインでした。
哀愁漂うレトロで懐かしい空間。シンプルの中に映えるこだわりのディテール。
ダークカラーの内装色、温かみのある色を使ったメーターなど、そこからヒントを得ています。
- 箭内:
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内装のテーマは「自分の特別な空間」です。ファーを運転席にのみ取り付けているのもそれが狙いです。
シートは使い込んだソファーをイメージし、風合いを持たせるためにわざとシワをつけています。形状もこだわり、フラットな座面と薄いヘッドレストにしています。
──開発は苦労が多かったようですが、このプロジェクトをやり終えた感想を教えて下さい。
- 中野:
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苦労もありましたが、画に描いたものを具現化していく作業は大変やりがいのあるものでした。また、その思い入れの一台をたくさんのお客様にみていただけることを大変嬉しく思っています。
「FJ CRUISER × style Cb」をご覧になられたお客様に、強くてたくましい女性の象徴だと感じていただければ光栄です。
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