2013年1月11日から13日まで、「幕張メッセ国際展示場ホール」にて開催された「東京オートサロン」は、3日間で過去最高の28万人のお客様が来場された。
初日は、午前10時からプレスブリーフィングにてコンセプカーの初披露が行われた。
その後、ドライバーモリゾウ選手より、ニュルブルクリンク参戦のスピーチが始まった。
「TOYOTA GAZOO Racingブース」では、ステージの両脇に、ニューカラーの2013年ニュルブルクリンク24時間耐久レース参戦車両の「LEXUS LFA」と「TOYOTA 86」を配置。
車両の全貌が明らかにされた瞬間、どよめきが上がった。
ブース中央に配置された「GRMN SPORTS FR Concept」は、ハイパフォーマンスカーにふさわしい精悍さを持たせるとともに、満足感を高める上質なインテリアと、ターボとスーパーチャージャーを組み合わせたツインチャージャーを搭載するなど、決して見た目だけではないハイパフォーマンスカーとしての初出展となった。
GAZOO Racingブースには、G’sの最新車両や、86をベースにカスタマイズされた多彩な車両が大集結した。
その中でも「TOM‘S N086V Concept」は、数多くの出展車両の中で、イベント最終日に発表された優秀賞(コンセプトカー部門)を見事受賞。ブース内はもちろん、東京オートサロン会場全体をさらに熱くさせてくれた。
ブースステージでは、「TOYOTA GAZOO Racing」の活動を通じて培ってきた、クルマを『持つ』『走る』『語り合う』楽しさをより幅広く伝えるため、各種イベントを開催。
「ニュルブルクリンク トークショー」では、スバルSTIの辰巳監督がニュルブルクリンクに挑む理由を、「GAZOO Racing」とは違う視点から語り、クルマを鍛える場所がなぜニュルなのかを知ってもらう内容であった。
極めてハードなコースのニュルに挑戦することで、クルマと開発者を鍛え、そしてメーカーとしての勝利を掴むために長年挑み続けているとのこと。またドライバーも、毎回激しい事故やトラブルがあるニュルに参戦するたびに、命を削る思いで走っているとのこと。
特にニュル24hレースドライバーの木下選手の話では、すでに何回もコースを走っているにも関わらず、いまだに様々な車種がバトルするコース内では、怯え恐怖することも多々あるのだとか。
ベテランドライバーに世界一難しいコースと言わしめるニュル24hレースにおける貴重な体験談を生々しく来場者に伝え、それでも自分やチーム、クルマまでも成長させてくれる貴重なレースだとトークしてくれた。
「ファンイベント」では、来場したお客様と、車の話題を通した交流を図る「全員参加型イベント」を実施。「マイノリティーは誰だ!」をテーマに、簡単なクイズを出題。ドライバーの質問に当てはまる人が1人でもいればマイノリティーとして、来場者およびゲストにプレゼントする内容。
「86オーナー集まれ!」では、実際のオーナーでもあるドライバーをゲストに迎え、86の魅力を再確認するトークを開催。各ブランドが数多く86のカスタムパーツを出品する中、ゲストの中には、あまりにも86のベースのポテンシャルが高いため、特にチューンする必要はないという爆弾発言をするなど、会場を笑いで埋め尽くした。最後はジャンケン大会&記念撮影で幕を閉じた。
国際展示場9ホールに展示の「86&BRZワールド」では、ラジコンメーカーでお馴染みの「タミヤ」やミニカーの「トミカ」など、展示車両とともに親子で楽しめるスペースで賑わいをみせた。
また、屋外イベント会場ではデモ走行イベント「MOTORSPORTS DEMO RUN」を実施。ドライバーは飯田章選手。
数多くの観客に向けて、「TOYOTA 86」で華麗なドリフトワークを華々しく披露。ドリフトによるタイヤからの白煙が、屋外イベント会場いっぱいに広がり、軽快なエキゾーストノートが響き渡った。
GAZOO Racingが伝えていきたい、人とクルマを鍛える「持つ楽しさ」、参加型モータースポーツでの「走る楽しさ」。そして今回の「東京オートサロン2013」で約90台もの出展車両を記録した86を中心とした「語り合う楽しさ」を、クルマファンとともに今後も継続して行くことができると実感したイベントとなった。