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「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」リポート
~“トヨタ・モータースポーツ・スピリット”5回目の参加~
2006.07.10

時代を越えるヒルクライム:
1.9Kmのコースでは、往年のレーシングカー
/ラリーカーが大観衆の前を駆け抜ける

R.ゾンタがTF105をドライブ。9ヶ月ぶりのV型10気筒エンジンを楽しむ。

恒例の「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」が行われた。 1993年からイギリス南部グッドウッド・チチェスターでチャーチル・マーチ卿が、自らの広大な屋敷を開放して行われる世界最大級のヒストリック・モータースポーツイベントも第14回目を迎えた。「グランプリ開催100周年」を記念して開催された今年のイベントに、5回目の参加となるトヨタは、4台の栄光のマシンをエントリー。1.9kmのヒルクライムコースでは「IMSA GTO TOYOTAセリカ」、「Ralt RT1 TOYOTA」、「TOYOTA TF105」が疾走、昨年から新設された林間ラリーコースでは「WRC TOYOTAセリカ GT-Four」が激走を披露。
トヨタの脈々と培われて来た“モータースポーツ・スピリット”と“熱き血統”をアピールした。

トヨタ自動車(株)常務役員  山科忠:

「新たにモータースポーツ担当に着任することになり、初めてのイベントとなった。日産R381とトヨタ7の戦いを見てトヨタに入社したほど好きなのだが、このような歴史的なイベントに参加し、認められるようになったことは、日本の自動車メーカーとしても、とても嬉しい。来年は、モータースポーツ参戦50年目という、節目の年でもあり、より、積極的に参加し、車の楽しさと車の歴史を老若男女は勿論、次の、そのまた次の世代にも伝えて行きたい」

Ralt RT1 TOYOTA ドライバー 中嶋一貴(TDP):

「初めて参加したが、想像していた以上に、観客が多いのに驚き、伝説のドライバーと共に走れたことは、本当に光栄だ。父がレースを戦っていた30年も前の時代の、それも、N.ピケが英国F3でチャンピオンを獲得したマシンは、レスポンスも、シフトもとてもスムーズで、時の流れを全く感じさせないほど運転はしやすかった。日本でもこのような、素晴らしいヒストリック・レーシングカーのイベントが行えれば良いと思う」

TOYOTA TF105(2005)[今回のドライバー:R.ゾンタ]

現在のトヨタF1活動の原動力となり、
首位争いへと足跡

「9ヶ月振りのV型10気筒エンジンを楽しむことが出来た。大勢の観客が見守る中で古い車と共に走る雰囲気は最高だ。1.9kmのヒルクライムは、あっという間だった」

Ralt RT1 TOYOTA F3(1978)[今回のドライバー:中嶋一貴]

トヨタエンジンを搭載、
1975年のEuropeF3を完全制覇

「連戦連勝を飾ったトヨタF3エンジンは、とてもスムーズで、今でも戦闘力を示していた。当時の活躍を現在の欧州F3で再現すべく勝利へと全力で戦い続ける」

IMSA GTO TOYOTAセリカ ターボ(1987)[今回のドライバー:D.アーセ]

1987年に日本車初の
米国IMSAシリーズを制覇

「このセリカに乗ったのは、21年振りとなるが、このようなチャンスを与えてくれたトヨタに感謝している。たくさんの古い友人と再会出来たことも、とても嬉しい」

WRC TOYOTAセリカ GT-Four(1990)[今回のドライバー:B.ワルデガルド]

トヨタ初の4WDラリーカーはWRCを席巻。
TTEをチャンピオンに導く

「トヨタ初のドライバーズタイトルを獲得した思い出深いラリーカーを、再び運転する事が出来て、本当に良かった。特設ラリーコースでは、当時のファンの多くが声援を送ってくれた」

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