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学校にエフワンがやってきた!2006.09.19

学校にエフワンがやってきた!

横浜市立森東小学校にて、 日本初「F1の学校」開催される。

これまでになかったF1イベントが開催されて話題を呼んだ。小学校生徒に向けた文化祭形式の体験授業。その名も「F1の学校」だ。子どもたちに夢をと、F1ジャーナリストの川喜田研氏を始め、有志により企画され、2006年9月15日、神奈川県横浜市磯子区の横浜市立森東小学校において開かれたものである。

校内には、F1世界選手権に参戦している各メーカーの協力で、トヨタのF1マシン、ホンダのF1エンジン、ブリヂストンのF1タイヤなどを展示。併せて、低学年・中学年・高学年別にF1を題材とした授業がおこなわれた。また教室を会場に、ヘルメットやスーツ、ハイテク素材を展示した「F1ミニ博物館」、レースのスピードを映像で体感する「F1ミニ映画館」、廊下にはレース関連の写真が展示され、学校中がF1の世界一色となった。

開校のあいさつで、細貝校長は「本校創立30周年にあたり、学校にF1がやってきました。これは日本で例がないことと思います。世界でも例がないかもしれません」と語り、この貴重な機会にF1の世界から夢や情熱、努力の結晶など、大切なことを学んでほしいと結んだ。

続いて、「F1の学校」講師、川喜田氏が全校生徒に向けて「F1って、聞いたことある人」と問いかけると、大半が元気に手を挙げ、子どもたちの関心の高さをうかがわせた。

この日は体育館が教室で、1・2年生「きみのF1をくみたてよう」は、紙パズルのF1を作り、F1マシンを観察して思い思いの色を塗った。3・4年生は、「F1ドライバーは大変だ!」では、大画面にレース中のアイルトン・セナが映し出され、スピーカーからはマラソン選手並みのハイテンポな心音が流れた。またレーサー体験では、代表生徒がヘルメットとスーツを着て館内を走り、「蒸し暑くて、息苦しい」との感想が聞かれた。

5・6年生の授業「徹底研究、F1速さの秘密」は、空力抵抗やタイヤの重要性など、技術的な話が中心となった。F1タイヤを持ち上げ、その軽いことに驚く表情は生徒だけでなく、先生たちも同様だった。父兄参加もあり、展示室では、生徒に混ざってハイテクパーツやステアリングを手に取り、中にはスタッフに熱心に質問するお母さんの姿も見られた。

ホンモノを展示し、見て、触れて、体感する今回の企画は、単にイベントを超えた試みといえ、生徒たちに「夢がかたちになる世界」を学ぶ場が提供された。企画者の川喜田氏も、「大人の世界へと、子どもたちの夢を育てる大切さをあらためて感じました。

F1チームは夢の集団。それを知ってもらい、将来のファンに育ってもらえれば本望ですね」と語った。 その想いが伝わったことは、280人の生徒たちが輝かせた瞳の中に感じられた。今後も、同様の企画を他校でも開催できれば、F1の世界を通じて、子どもたちに夢とチャレンジ精神の素晴らしさを伝えていけるだろう。

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