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ラルフ・シューマッハーがトヨタ モータースポーツ フェスティバル 2006に参加!2006.11.30

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2006年11月26日(日)、富士スピードウェイにてトヨタが主催するモータースポーツの祭典「トヨタ モータースポーツ フェスティバル2006」が開催された。時折雨が降るあいにくの天候となったものの、ラルフ・シューマッハーはTF106で本番のレースさながらの迫力ある走行を披露し、会場に足を運んでくれた2万9千人を超えるモータースポーツファンを楽しませてくれた。

ウェルカムセレモニーで、メインスタンド中央の上段から姿を現したラルフは、取り囲むファンの大きな声援に手を振って応えながら赤いカーペットが敷かれた階段をゆっくりと降り、最後はメインストレートに勢揃いしたこの日参加する他のドライバーの列に加わった。そしてトヨタ自動車(株)副社長・岡本一雄の開会宣言でフェスティバルがスタート。記念撮影の後、ラルフは2000GTのオープンカーの助手席に乗り込み、2000GTとトヨタスポーツ800の隊列の先頭でコースを1周した。ここから分刻みのスケジュールでラルフの大忙しの1日が始まった。

コースから戻ったラルフはすぐに記者会見に臨み、まず「設備の素晴らしさはもちろん周囲の景観も見事で、追い越しポイントが複数ある」と富士スピードウェイのコースについてコメント。また「今シーズンの結果は予想とは違ったが、クルマは進化しており、来年に向けての方向性も見えている。また、そういった改善点はTF106Bになって初めて見えてきた部分でもあり、来シーズンに向けて大きなステップになった」と今シーズンの総括や来シーズンに向けた意気込みを語った。

F1ドライバートークショー、ファンクラブイベントに登場!

続いてラルフは大勢のファンが待つ屋外のメインステージに登場。テレビのF1解説でおなじみの森脇基恭氏とフジテレビアナウンサーの伊藤利尋氏を相手に「F1ドライバートークショー」に参加した。

まず伊藤アナがブラジルGP後の休暇でリラックスできたかと質問すると、ラルフは「もちろんできた。でも特にその必要もない。私は自分が楽しんでできることを仕事としているわけだから」と即答。さらに「かつてフォーミュラニッポンでチャンピオンになった日本は私の人生の一部」と話し、ステージ前に集ったファンを喜ばせてくれた。

続いて森脇氏が「TF106Bには基本的な速さが備わっている」と切り出すと、ラルフは「その通り」と答え、今シーズンから採用された新型のフロントサスペンションを含め「クルマが1年間の開発を経て大きく改善された」と説明。森脇氏が「ヤルノは新型サスペンションにすこし苦しんだと聞いているが?」と振ると、ラルフは「ヤルノも自分でドライブして比較した上で、新型のサスペンションのほうがいいだろうと判断した。慣れるのにすこし時間が長くかかったのも確かだが、いったん慣れた後は満足していた」と言葉を続けた。

来シーズンからワンメイクになるタイヤについては、「まだ見たこともなくテストもしていないので、トヨタが有利になるわけではない」としつつ、「ただし、今シーズン、ブリヂストンのスタッフの方々と一緒に仕事をしてきた経験が助けになるだろう」とコメント。

また、伊藤アナが「エンジン開発が凍結される来シーズンは、ドライバーの仕事がいっそう重要になるのでは?」と質問すると、「エンジンの開発が凍結されるとはいえ、クルマそのものは完全に新しいものになる。また、ドライバーのパフォーマンスは自分が乗るクルマに依存している部分もある」とし、さらに「差が出るのは、どれだけ自分のチームの環境に溶け込めるか、そのために過去の自分から脱却できるかどうか、そしてもちろんデザイナーがいいクルマを作れるかどうか、といった部分」と経験豊富なラルフならではのコメントを披露した。

最後に「来シーズン、タイヤメーカーを含めてチームの体制が変わらないのはトヨタだけ。これは有利な材料になる」と力説するなど、すでにラルフは来シーズンに向けて確かな手応えを感じている様子だった。

最後に日本語で「ドウモアリガトウ。サヨナラ」と挨拶したラルフは、次にファンクラブイベントの会場へ移動。ここでも来シーズンに向けて「かなり自信がある」とうれしいコメントを披露。自ら抽選会のクジも引くなど、今年応援してくれた熱心なファンの方々に感謝の気持ちを伝えた。

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