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ラルフ・シューマッハーがトヨタ モータースポーツ フェスティバル 2006に参加!2006.11.30

MotoGPバイクと白熱したバトルを披露!

午後からは、この日の目玉企画のひとつ「異種格闘技走行」が行なわれた。ラルフは決勝戦でヤマハのMotoGPバイクに乗る阿部典史選手(ワールドスーパーバイクライダー)との一騎打ちに挑戦。勝負の鍵となったのはスタートダッシュがうまく決まるかどうかだったが、さすがはスタートの技術を磨き上げてきたTF106だけあり、ややホイールスピンしたMotoGPバイクを尻目にラルフが好ダッシュを決める。だがその後の加速はほぼ互角。濡れた路面で水しぶきを上げながら猛スピードで並走するまったく異なるカテゴリーの2台の圧倒的な迫力に、メインスタンドの観客がどよめいた。最後はコンマ2秒の僅差でラルフが逃げ切ったものの、フェスティバルの一企画とは思えない、白熱したふたりの走りに多くの観客が興奮を隠しきれない様子だった。

F1スペシャルランに中嶋一貴が登場!

そしてそのあとの“F1スペシャルラン”には大きなサプライズが待っていた。TDP(トヨタ・ヤングドライバーズプログラム)に所属している中嶋一貴が来シーズンからウィリアムズのテストドライバーになることは既に発表済みだが、トヨタエンジンを搭載したウィリアムズのクルマがこのフェスティバルのために密かに持ち込まれ、ウィリアムズのスーツを身にまとった中嶋がこのクルマのステアリングを握り、デモ走行を披露した。途中、オイルに乗ってスピンする場面もあったが、F1カーで初体験となる雨の中の走行をしっかりとこなし、トヨタのモータースポーツファンに強い印象を残してくれた。もちろんこのウィリアムズのカウルにはPowered by TOYOTAの文字、そしてリアウィング後面にはTOYOTAのロゴが入っていた。

走行後、中嶋は「F3とGP2の差よりも、GP2とF1の差は小さかった。ウィリアムズのスタッフとのコミュニケーションもちゃんとできている」と話すなど、期待される来シーズンに向けて順調に準備が進んでいることをうかがわせた。

TF106で雨の中を激走!

中嶋の走行が終わると、いよいよTF106に乗るラルフが登場。今回は、F1の決勝とまったく同じ手順でスタートが行われた。3周の慣らし走行の後、1周のフォーメーションラップ、そしてスターティンググリッドにつくラルフ。グリーンフラッグが振られ、5列のレッドシグナルが順番に灯り、そしてブラックアウトと同時にスタート……、のはずだったが、なぜかラルフはしばしの間をおいた後に余裕のスタート。5周の走行中は観客に向けて森脇基恭氏が雨の中でのドライビングについて解説。またラルフも本番さながらの迫力あるウェット走行を披露した。

走行を終えてメインストレートに戻ってきたラルフはここでお約束のドーナツターンを敢行。最後に中嶋と握手を交わし、万来の観客に来シーズンの活躍を誓った。こうしてラルフにとってのトヨタ モータースポーツ フェスティバル 2006が終了。2シーズンを経て、トヨタF1チームにしっかりと溶け込んだラルフは、雨をものともせず終始にこやかな表情でこの日のイベントを大いに楽しんだ様子だった。

F1シミュレーター

パドックエリアの“TOYOTAヒューマンパビリオン”では、実寸大のトヨタF1カーに乗り込み、モニター画面を見ながらF1カーのドライビングをバーチャル体験できる“F1シミュレーター”に終日長蛇の列ができた。アクセル、ブレーキ、シフトアップ/ダウン、ステアリング操作などは、まさに本物。

タイヤ交換

同じく“F1シミュレーター”を使って行われた“タイヤ交換体験”。タイヤを取り替える人と、ナットを回す人が2人1組になり、F1カーのタイヤ交換を実際に体験した。

ファンクラブ、チームトヨタ・F1カー講座

“新居リポート”でおなじみの新居章年DTCがトヨタのF1カーの構造を解説。ウィングをはじめとする空力パーツやステアリングなど、F1カーを時速300キロ以上で走らせるためのさまざまな部品の役割を知り、参加者も納得の様子だった。

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