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富士スピードウェイでトヨタ モータースポーツフェスティバル2007開催!2007.11.26
トヨタが主催するレーシングカーの祭典「トヨタモータースポーツフェスティバル2007」が2006年11月25日(日)、富士スピードウェイで開催された。秋晴れに恵まれたサーキットにはおよそ3万人のファンが詰めかけ、トヨタレーシングのドライバーたちとゲストのヤマハライダーが繰り広げる盛りだくさんのイベントを一日中楽しんだ。
フェスティバルは午前11時のウェルカムセレモニーで幕を開けた。白い綿帽子をかぶった雄大な富士山をバックに、各カテゴリーの参加ドライバー、ライダーが紹介されると、パナソニック・トヨタ・レーシングのレースドライバーを務めるヤルノ・トゥルーリとサードドライバーに抜擢された小林可夢偉もスタンドに手を振って声援に応える。そしてトヨタ自動車(株)副社長・岡本一雄の「トヨタモータースポーツフェスティバル2007の開会をここに宣言します」との発声で各イベントがスタートした。
ヤルノがそのままTF107に乗り込み、オープニング走行を開始。9月末に開催された日本GP以来のF1エキゾーストノートを轟かせながらコースを3周した。
F1ドライバーとトヨタモータースポーツ首脳陣が秘話を披露
イベント広場のTMSFステージでは「F1ドライバートークショー」が行われた。小林は「まだあまり実感はないが、F1ではしっかりクルマをつくり、GP2では勝って結果を残したい」と意気込みを見せた。オープニング走行を終えて駆けつけたヤルノは、「今シーズンは楽ではなかったが、得るものはたくさんあった。それを2008年に生かしたい」と来年の巻き返しを誓ってくれた。
続いてピットビル3階ステージではトヨタモータースポーツ開発秘話トークショーがスタート。トヨタ自動車モータースポーツ部部長の高橋敬三とパナソニック・トヨタ・レーシングでテクニカルコーディネーションディレクターを務める新居章年が、50年におよぶトヨタモータースポーツの歩みを振り返りながら、クルマ好きだった自身の子供時代から今日までの秘話を披露した。1976年のF1グランプリ初開催を富士に観に来たという両氏の「F1はエンジン開発、シャシー開発、チーム運営、どれをとっても難しく思い通りにならないことが多いが、好きな仕事だから楽しくやっていられる」というエンジニアらしいコメントに集まったファンは熱心に聞き入っていた。
イベントの目玉! トヨタF1カー・スペシャルランデブーランでボルテージは最高潮に!
そして午後2時を過ぎると、今度はヤルノと小林がF1カーに乗り込みトヨタF1カー・スペシャルランデブーランを披露した。TF107とTF106の2台がランデブー走行でコースを5周回、メインスタンド前に戻ってくると激しいタイヤスモークを上げる派手なドーナツターンで走行を締めくくった。
F1の走行後、イベント広場のステージにはトヨタの若手ドライバー育成プログラムTDPのドライバーである小林可夢偉と中嶋一貴が登場。これにチーム・トムス監督でTDP校長でもある関谷正徳氏も加わり、TDPトークショーが行われた。小林は「(TDPは)しっかり努力をすれば結果が出るプログラム」とコメント。関谷氏も「プログラム発足から7年目で彼らがF1の土俵に上がってくれた。彼らの頑張りに感謝している」と教え子の頼もしい姿に目を細めていた。
こうしてあっという間に過ぎたトヨタ モータースポーツフェスティバル2007は日が傾き始めた午後4時前、参加マシンとドライバー、ライダーが勢ぞろいしてフィナーレを迎えた。スタンドを埋めたファンからは惜しみない拍手と声援が贈られ、ドライバーとライダーたちも大きく手を振って、いつまでもそれに応えていた。