ヤルノ・トゥルーリ -レースドライバー カーナンバー9-

ヤルノ・トゥルーリに聞く2009.01.15

2009年シーズンへ向けた予想は?

トヨタの競争力は再び高くなると予想している。それ以上のことは言えない。シーズン最初の数戦が終わるまで待つしかない。私自身は非常に自信家であり、常にポジティブなので、今シーズンも上手く行くと考えており、高い望みを持っている。しかしながら、私の経験では、冬季オフシーズンに何を言っても、その多くは、シーズンが始まるまでほとんど意味がないことが分かっている。重要なのは、実際にコースで何をするかだ。トヨタでの初優勝のために戦えることを望んでおり、それは私の夢だ。現在のF1は非常に競争が激しいので、今シーズンはエキサイティングで、非常に興味深いものになると予想している。シーズンを迎えるのが楽しみだ。

今シーズントヨタが優勝できると信じていますか?

2008年に見せられた結果を基に更に進化出来ることを望んでおり、チームの初優勝へ挑戦したい。F1はチームの戦いであり、勝利も敗北も、チームと共にある。トヨタは昨年非常に良い仕事をしてくれて、競争力の高い“TF108”で上位を争うことが出来た。私は今シーズンに対しても希望に満ちている。勝利を挙げるためには、強固な基盤を作り上げる必要がある。それは家のようなものであり、まず屋根から作り始めることは出来ない。我々は基盤を作り上げ、勝てるチームになれると信じている。2008年シーズン、我々は著しい改善を果たし、正しい方向へと大きく進歩したので、今シーズンこそトップチームになれることを望んでいる。私は自分自身の能力には自信を持っており、競争力のある車両を与えてくれさえすれば、それに見合った結果をもたらすことができると思っている。

再びティモ・グロックとチームメイトになることは嬉しいですか?

今年もティモと一緒に仕事が出来るのは素晴らしいことだ。我々は昨年多くの喜びを共に得て、“TF108”のパフォーマンスを改善するという点で多くのことを成し遂げてきた。我々は良い協力体制を保っており、今年はそれを更に高められると確信している。彼は速いドライバーであり、ナイスガイなので、共に今年何が達成できるか、楽しみにしている。車両に競争力があれば、ティモと私には良い結果を勝ち取る能力があるので、今シーズン上位争いのチャンスが得られることを望んでいる。

新しい規則に対する意見は?

大きな変化であり、このような変更があったときはいつも、それぞれのチームにどのような影響が有るのかを予測するのは不可能だ。トヨタはこれらの規則に上手く対応する能力を、他のチームと同様、あるいはそれ以上に持っている。それだけに、この規則変更が我々に良いチャンスを与えてくれることを望んでいる。私は慎重だが楽天的に見えるかもしれない。一つ確かなのは、次のシーズンはチーム間に大きな差が生まれ、パフォーマンスにおいても大きな変動があるだろうということだ。昨年までは極めて変更の少ない規則の下で戦われていたので、チーム間の差は非常に小さかった。しかし大きな変更があった時は常に、グリッドでの差は大きくなった。私は今年そうなるだろうと予想している。

新規則によって追い抜きは容易になるでしょうか?

追い抜きは容易になるだろうし、少なくとも、追い越しがほぼ不可能だった過去数年のような、非常に難しい状況では無くなるはずだ。とはいえこれまでも、全力でドライブし、圧倒的な速さでライバルカーにアタックすれば、追い越しは可能であり、私は昨シーズン何度か良いポジションアップを果たした。しかし、それは容易というのからはほど遠かった。開幕戦のオーストラリアでレースを戦ってみないと、予想通りに規則変更が上手くいくかどうかはわからない。しかし、規則変更の理由は理解できるので、上手くいって欲しいと思っている。私は本当にコース上でのバトルを楽しんでおり、前走車よりも自分が速いときは歯がゆい思いをさせられるからだ。しかし、今回のような空力的な変更でも、この問題を克服することは出来ないだろう。何が起きたとしても、追い抜きが容易になることなど予想できない。なぜなら我々は世界最高のドライバー同士でレースを戦っているのであり、その中では追い抜きは決して容易にはならないからだ。

スリックのブリヂストン・ポテンザ・タイヤに戻るのは嬉しいですか?

再びスリックタイヤでレースが出来るのはとても嬉しい。スリックタイヤは更に多くの感覚をドライバーに伝えてくれて、溝付きタイヤよりもドライブするのがずっと楽しい。私は新しいスリックのタイヤセットで予選のフライングラップにアタックするのを本当に楽しみにしている。それは素晴らしく楽しいはずだ!

34歳になりますが、ドライバーとして自分自身をどう見ていますか?

まず、私は年齢やGPで何レース戦ってきたかといったようなことについては考えない。それらは単なる数字であり、私はあまり数字には興味がない。実のところ、私はドライビングを愛しており、戦うこと、F1でのチャレンジを愛している。このスポーツは私の人生の中心であり、私は完全にそれに専念している。現在F1の競争は非常に接近したレベルで競われており、成功するためには、本当に全てを捧げたとしても、とても難しい。単に速いドライバーというだけでは今は不十分だ。F1ドライバーはやる気に満ち、全てを捧げなければならない。そして私はそれが出来る。

F1は今でもあなたにとって喜びですか?

言うまでもない。今のところ私はとても楽しんでおり、トヨタドライバーとしてF1を戦えることを本当に嬉しく思っている。我々が成し遂げてきた進歩や、良い方向への変化について実感することで、非常に報われている。確実に、競争力のあるレースカーを得て上位争いをすれば、レースは更に楽しいものとなるし、昨年私はとても楽しむことが出来た。しかし私のモチベーションは変わらない。なぜなら私はどんなことがあっても、常に可能な限りベストな結果のために戦い続けているからだ。我々は強いと思っているし、私はこれまでに見舞われてきた全ての不運のあとに、その見返りがあると信じている!

F1であなたに残された目標は何ですか?

F1で達成したいと願っていることはまだ数多くある。しかしまず目下の夢は、トヨタでの初勝利を挙げることだ。現在私は他のどのドライバーよりも長く、トヨタでF1ドライバーとして過ごしている。そして私がチームに加わった2004年から、非常に大きな進歩を遂げたのを見てきた。その長い道のりの中では、好調なときも、そうでないときもあったが、我々は一度も諦めたことが無く、信頼も失っていない。昨年幾つかのレースで首位を走行するとともに、再び表彰台に上れたことは素晴らしい出来事だったが、今年の私の目標は、昨年以上の楽しみを得ることだ。

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